赤ちゃんがほしいのに、なかなか授かれないカップルが増えています。厚生労働省「不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック」によると、令和3年(2021年)に不妊の検査や治療を受けたことがある夫婦の数は「約4.4組に1組」。通院・治療は、身体的な負担はもちろん、経済的にも負担にもなりかねません。なかなか赤ちゃんを授かれないことが原因で、夫婦関係がギクシャクしたり、精神的に追い詰められてしまう人も…。不妊カウンセラー・ヒーラーとして、妊活中のカップルに寄り添ってきた金丸綾花さんによると、「たった一つの事を変える」ことが大切だそう。それは一体何でしょう?
「やっているつもり」と「本気でやる」は違う
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愛のこもった「癒やしのカウンセリング」に定評がある。
赤ちゃんを迎えたい多くの人が取り組んでいる「体質改善」。その一貫として、食生活などの生活習慣を見直したり、中にはサプリメントや漢方薬を取り入れている方もいるかもしれません。妊活で金丸綾花さんが大事だと考えているのが、マインドを整えること。
「妊活で大事なのは、マインドだと思います。カウンセリングで『赤ちゃんが欲しいと思うのはなぜですか?」とお聞きすると、『友達がみんな出産しているから』とか『赤ちゃんまだなの?って聞かれるので』のような、自分ではないところに理由がある人は、生活習慣を改善し、それを維持することが難しいと、経験上感じています」
その理由は、「赤ちゃんが欲しい気持ちより、自分の欲求のほうが勝るから」だそう。
「赤ちゃんが欲しいのは、愛するパートナーとの子どもが欲しいからのはず。しかし、これほど明快な答えが、潜在意識レベルでわかっていない方が、圧倒的に多いのです。漢方薬やサプリメントのためにお金を払っていることが、生活改善しているつもり、生活改善ができているつもりになってしまっているんですね。『やっている』と『やっているつもり』は違います」
お金のかからない部分に、どれだけ向き合えるかがポイント
妊活はお金がかかるイメージがありますが、金丸さんは「お金のかからない部分に、どれだけ本気で向き合えるか」だと語ります。
「お金をかける治療=不妊治療ではありません。食生活や生活習慣など、日々の過ごし方を見直すことも、赤ちゃんを授かるための大事なステップです。未来の子どものために、母としての自覚を持ち、自分の生活を変えられるか。パートナーを愛し、二人で一緒にお金よりも大事なもののためにがんばれるか。妊活期間は、幸せになるために神様がくれた人生を見直す時間。赤ちゃんをその手に抱く日に向けて、マインドを整え赤ちゃんを育める体を目指してください」
40代を迎えている、子宮筋腫がある、夫が非協力的など、妊活の条件は人それぞれ。妊活中の心と体の整え方についてもっと詳しく知りたい人は、金丸綾花さん著『癒やしのカウンセラーが見た 赤ちゃんを迎えた人がしている10のこと』(2月21日発売)をご覧ください。色々なバックグラウンドを持つ10組のカップルが、赤ちゃんを迎えるまでの過程を丁寧につづってあります。漢方を紹介した章もあるので、漢方を取り入れてみたい人にもおすすめです。