2024年に発表されたジェクスの調査によれば、「現在、パートナー(恋人や結婚相手)以外の人とセックスをしていますか?」という質問に対し、「特定の人物1人としている」「特定の人物2人以上としている」と回答した割合の合計は、40代男性が27.7%、50代男性が29.5%、40代女性が24.5%、50代女性が17.1%でした。
編集プロダクションに勤務するライターの芽衣さん(仮名:45歳)は、銀行系証券会社勤務の夫・純さん(仮名:45歳)と、大学時代からの交際を経て30歳で結婚した自称「腐れ縁夫婦」とのこと。子供はおらず2匹の犬とともにマイペースに暮らしていますが、度重なる純さんの「浮気グセ」に頭を悩ませているそうです。
▶なれそめは大学時代
大学時代の彼氏と、再会。焼けぼっくいに火がついて…
「夫の純とは大学で出会って、学生時代に一度交際をしていました。大学は地元の福岡県で、夫は附属高校からの進学組。私は女子校出身で、はじめて交際した相手が夫でした。確か、半年くらい付き合ったと思います。でも、ある時2週間くらい連絡がなくて私が泣きながら責めたら『今は自分のことしか考えられない。別れたい』と振られました。ショックで2キロくらい痩せた記憶があります。よくある若者同士の失恋話ですね」
大学卒業後に、芽衣さんは東京の大手広告代理店の子会社に就職。上司と交際して半同棲するもモラハラを受けたり、合コンで出会った年下の野球選手に二股をかけられたり紆余曲折を経験し、「男運は悪い方」だと思っているそう。
「私は面食いではありませんが、『男性にも女性にも人気がある人』が好きなので、浮気はよくされました。必ずしもモテるから浮気するわけじゃないとは思いますが、モテる男女って『我慢しなきゃいけない誘惑』の数が多いから仕方ないかなって…。
東京で出会った人と3人くらい交際した後に、サークルのOBOG飲みで、今の夫となる純と再会したのが28歳のとき。2人とも恋人募集中だったので、焼けぼっくいに火がついて。ドラマの主人公気分で盛り上がって、すぐ同棲を始めちゃいました」
ふたりの共通点は「子供がほしくない」という気持ち
大学時代は無骨な雰囲気があった純さんですが、社会人になったことで証券マンらしい洗練されたファッションセンスが身についており、芽衣さんは改めて夢中になったそう。
「少しぽっちゃりしてもみあげが長くて、ゴリラっぽい雰囲気はあるんですけど。でも私は愛嬌と男らしさがにじみ出ているいい顔だと思っています。老若男女に好かれる九州男児って感じですね。そんな彼がなんで私と結婚したのかっていうと、気心が知れていることや好みもあると思いますが、私が前々から『子供がほしくない』と公言していたからかもしれません」
芽衣さんは、中学校時代に母親の自宅出産に立ち会ったトラウマで、「子供を生むのはやめよう」と強く思ったそう。
「母は自宅で助産師さんを呼んで弟を出産したのです。母本人は満足していましたが、私は怖くて怖くて…貧血で倒れそうでした。もちろんそれだけが原因ではなく、持って生まれた性格傾向もあると思います。昔から、子供が3人いる母より、独身で看護師の叔母に憧れていました。母には感謝していますが、ナチュラル志向が強すぎる女性で、さらにそれを娘にも押し付けるところがあって、ちょっと性格的にあわないのです」
一方で、純さんは違う理由で子供を望んでいないそう。
「彼のお母さんは、遺伝する確率が比較的高い難病で亡くなっています。結婚した頃はまだご存命で、義父が介護をしていました。
前の彼女とも、そのことが原因で別れたみたいです。もし、そんな事情がなければ私とは結婚しなかったかも知れませんね。元彼女は、地元で有名な美少女だった子で、大学時代から福岡のモデル事務所に入っていました…そんな子よりも私を選ぶなんてね…」
「地元の仲間」に手を出す夫。当然、浮気はいつもすぐバレて…
純さんと芽衣さんは、同じ大学の同じ学部で学んでいたこともあり読書や映画鑑賞など趣味も似通っており、キャンプと旅行と2匹のパグ犬との生活を楽しむ「仲の良い夫婦」だそう。
「お互いが転職した時も支え合って、対等にアドバイスができるいい関係です。私が彼の浮気に目をつぶれば、日々は平和に過ぎていくと思います。できることなら目をつぶりたい気は山々なんですが、彼の浮気相手がバレた3回中、3回が『地元の仲間』なんですよ。向こうから突撃してくるので避けようがない感じで、結果、毎回私は巻き込まれているんです」