文部科学省は2024年12月18日、2024年度(令和6年度)第2回高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)の結果を公表した。第2回試験は前年度比1,038人減の7,485人が受験、3,608人が全科目に合格し大学入学資格を取得した。合格者の最終学歴は高校中退が4割を占める。 高卒認定試験は、さまざまな理由で高校を卒業できなかった人たちの学習成果を適切に評価し、高校を卒業した人と同等以上の学力があるかを認定する試験。合格者は、大学・短大・専門学校の受験資格が与えられる。また、高校に在学中であっても病弱で欠席が多く、単位を修得できなかった場合などに、高卒認定試験でその科目を受験し、合格すれば学校長の判断で単位修得と認められる場合もある。 2024年度第2回高卒認定試験は、11月2日・3日の2日間で実施。また、試験当日の大雨の影響により、やむを得ず受験できなかった人を対象に11月23に再試験が実施された。出願者数は8,518人(前年度比1,140人減)、受験者数は7,485人(同1,038人減)。1以上の科目に合格した者6,614人のうち、48.2%にあたる3,608人がすべての科目に合格して大学入学資格を取得した。 高卒認定試験合格者の平均年齢は21歳、最高年齢は65歳。高卒認定試験合格者を最終学歴別にみると、「高校中退」が42.7%ともっとも高く、ついで「全日制高校在学」30.2%、「定時制・通信制高校在学」11.3%、「中学校卒業」9.5%など。 高卒認定試験の受験者数は2001年(平成13年)の3万2,460人をピークにおおむね減少傾向にあり、2019年(令和元年)以降は年間受験者数が2万人を下回っている。2024年度は第1回・第2回の受験者数計が1万5,585人、全科目の合格者数が7,748人であった。 なお、2024年度第1回高等学校卒業程度認定試験より、試験科目や合格要件、免除科目、出題範囲などが変更されたため、次年度以降の受験を考えている場合は文部科学省のWebサイトなどを参考にしてもらいたい。