こんにちは、ライター・岡本ハナです。私の長女は、ADHDと強迫性障害を併せ持ついわゆる発達障害児ちゃん。
前回の記事では、ようやく「放課後等デイサービス」に通所できるようになった話をしました。
今回は、放課後等デイサービス(放デイ)で出会った発達障害児を育てる先輩ママたちとお話して、その「発想の転換」に感銘を受けたというお話です。
【東京こども4人育児日記 #45】
発達障害の特徴・症状はそれぞれだから「悩み」も違う
そのデイでは、同じ小学校に通う子ども、公園で一緒に遊んだ子もいて、子ども達同士が仲良くなるのと同時にママ友の輪も広がっていきました。デイの送迎時には、お互いに子育ての悩みを話し合える仲に。
ASDをもつケイ君(仮名)は、発語が少なく、さらに場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)の可能性があるそう。
※場面緘黙症…特定の場面では話せなくなる症状。
同じくASDのタケシ君(仮名)は、ものすごく数字が好き。算数が得意だが、いいことばかりではないそう。授業中は時計の文字盤が気になって集中できないこともあるのだとか。
ADHDのナル君(仮名)は、自分の好きなものに対して過集中してしまう。長女と同様に、切り替えができない。特に、ゲームが大好きで、ゲームをやめさせようとするとキレてしまうそう。
「切り替えができない」は「夢中になれるってすごい」
私は、このADHDのナル君のママに激しく共感しました。「大人のコントロールが効かないとき」って本当に精神がすり減って疲れてしまう。でも、ナル君ママはちょっと違ったのです。
「もうね、このままだと収拾がつかないから、いっそプロゲーマーになってくれればいいなと思って。オンラインゲームの習い事を始めたんですよね」
オンラインゲームを習うことができるなんて初耳で驚きでしたが、それよりもナル君ママの発想の転換がすごい!
「オンライン上でのコミュニケーション力もつきそうだなと思って(笑)。ほかにも、オンラインゲーム上で英語を学べる習い事もあるみたい。私のミッションは、とにかくナルが過ごす時間をいかに濃くして、どう将来につなげるかということ!ずっとゲームだけしていたら、もったいないからね」
もしナル君がほかのものに過集中していたら、ナル君ママはまた違った角度とものさしで見るのでしょうね。たとえば、youtubeにハマっていたら、一緒に動画制作をするかもしれない。虫でも爬虫類でも、何かを好きになれば、とことん付き合っていそう。
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