体調に変化があると「歳のせいかな?」と頭をよぎることは、誰にでもあることですよね。
でも「もう歳だから」と年齢を理由にやりたいことをガマンしたり、周囲を気遣って遠慮したり、はたまた自虐的な笑いに変換したり……それ、必要ですか?
「年齢を理由に諦める必要はない」と断言するのは、YouTube チャンネル登録者25万人超えの大人気心理カウンセラー・るろうにさん。最新刊から抜粋・一部編集してお届けします。
若いかどうかなんて自分で決めればいい
「もう歳だから……」は呪いの言葉です。何か新しいことに挑戦したいと思っても「もう歳だから……」の一言で、熱意が一瞬で吹き飛んでしまいます。
日本はどうも「若さ至上主義」があるような気がします。「チャレンジは若い頃にするもの」「歳を取ったら、もう落ち着かなければいけない」という考えが根強いですよね。だから、ミドル世代以降になってから何かにチャレンジしようとする人は、「いい歳して何やってんだよ(笑)」と冷ややかな目で見られる傾向があります。
これってすごく残念ですよね。せっかく心に火が灯っても「歳を取ったら、もう人生は下り坂になるものだよ」と水をかけられる。だから、新しいことにチャレンジする勇気が湧かない、周りの目が気になってやりたいことができない、となりがちです。
でも、僕は常々思うんです。何歳になろうと若いかどうかなんて自分で決めればいいんですよ。だって一度きりの人生、年齢を理由にやりたいことをやらなかったらもったいないじゃないですか。それに、自分のことを自分でどう思っても、誰かに迷惑かけるわけじゃないですよね。
海外では “Age is just a number.”(年齢は単なる数字にすぎない) という言葉があります。「年齢にとらわれる必要はない」「年齢を気にせず、好きなように生きよう」って考えている人がたくさんいるんです。だから、ミドル世代以降になっても仕事もプライベートも充実させて、恋愛だって楽しんでいる人が多いんですね。
年齢を「諦める理由」にして後悔しないか考える
僕もそれなりの歳になっていますが、最近は「試さなければ分からない!」と考えて行動するようにしています。僕がYouTubeを始めようかと考えていた頃、第一線で活躍しているYouTuberの大半が20代の若い人でした。YouTubeは流行り廃りが激しい業界です。感性の若さや変化に対応できる柔軟性は大きな武器になります。だから、やる前から「今さらYouTubeなんて……」って諦めの気持ちもあったんです。
でも、ここで引いてやりたいことをやらなかったら、僕は後悔すると思いました。だから「試さなければ分からない!」と、思い切ってYouTubeを始めることにしたんです。
もちろん、最初からうまくいったわけじゃありません。動画を出しても再生数は2ケタ、「観る意味がない動画だった」とアンチコメントもいただきました。「やっぱり、自分には始めるのが遅すぎたのかも……」と暗い気持ちになったこともあります。
それでも、僕は年齢を理由に諦めたくありませんでした。そして1年ほど経った時に、やっと再生数が伸び始めるようになりました。今では25万人以上の人にチャンネル登録をしてもらえています。毎日のように「悩んでいた気持ちが楽になりました」「行動する勇気が湧きました」というコメントをもらえています。つらかったけど、諦めなくて本当によかったと思っているんです。
今日が人生で一番若い日。だったら今でしょ!
脳科学の研究では、僕たち人間の脳は何歳になっても成長するということが分かっています。それに若い頃はうまくいかなくても、ミドル世代以降になってから人生がどんどん充実してくるようになったという人もたくさんいます。だから、年齢を理由に諦める必要はないんです。
たしかに、歳を取ることで体力が落ちたりしてできなくなることは出てきます。でもだからといって、全てに悲観的になる必要はありません。40代からサッカーの日本代表になる、みたいな特殊なものを除けば、やれることはいくらでもあります。それに、これまでの年月で重ねてきた経験値は、若い人にはない大きな魅力です。
今日が人生で一番若い日です。ぜひ「もう歳だから……」は封印して、やりたいことは存分にやってみてください。僕たちは何歳になっても変わることができるし、人生を楽しむ権利があるんですから。
【続きを読む】▶▶▶「反射で「すみません」と口にしてしまう人が「毎日失ってしまう」もったいないものの正体