NTTドコモのモバイル社会研究所が2024年12月9日に発表した調査結果より、若年層や男性において「友人は多いほうがよい」と考える割合が高く、SNSでの発信頻度にも影響を与えていることが明らかになった。 この調査は、2024年2月に「友人は多いほうがよい」と思うかどうかといった価値観と、連絡頻度やSNS利用との関係について調査を行った。全国の15歳から59歳のSNS利用者3,936人を対象にWebで実施した。 調査結果によると、全体の34%が「友人は多いほうがよい」と回答し、特に男性10代では6割強、男性20代および女性10代では5割弱が同様の価値観を持っていることがわかった。一方で、「友人は多いほうがよい」と思わない割合は女性のほうが高く、30代から50代の女性では8割弱に達している。 さらに、友人へのメールやLINE、電話などの連絡頻度についても調査が行われた。「友人は多いほうがよい」と思う人のほうが、友人との連絡頻度が高い傾向が見られた。特に若年層では、価値観による差が大きく、15歳から24歳の男女においては、1日1回以上連絡を取る割合が20ポイント程度高かった。 SNSの利用頻度については、「友人は多いほうがよい」と思うかどうかによって大きな差は見られなかったが、SNSでの発信頻度には影響があった。XやInstagramの利用者を対象にした調査では、「友人は多いほうがよい」と思う人のほうが高頻度で発信していることが明らかになった。特にInstagramでは、男性15歳から24歳において高頻度の発信割合が10ポイント程度高かった。 この調査結果は、モバイル社会研究所の「モバイル社会研究所白書2024年版」にも掲載されており、SNS利用者の行動や価値観の変化を理解するための貴重なデータとなっている。SNSの利用が日常生活においてますます重要な役割を果たす中で、友人関係や価値観がどのように影響を与えるかを考える一助となるだろう。