金融知力普及協会は、全国の高校生が参加する金融と経済のクイズ大会「エコノミクス甲子園」の全国大会に出場した高校生を対象とする奨学金制度「金子・森育英奨学基金」の奨学金額を増額することを発表した。奨学金総額は従来の200万円から260万円に増額され、年額では50万円から65万円となる。 この奨学金制度は、金融知識を自分や社会のために役立てたいと考える情熱を持つ高校生で、経済的理由により大学でのゆとりある修学が困難な高校生を支援することを目的としている。9年前に開始され、これまで多くの高校生がこの制度を通じて大学進学を果たしてきた。 近年、インフレの影響で大学進学や在学中にかかる費用が増加していることが背景にある。これに対応するため、第19回大会より奨学金額の増額が決定された。金融知力普及協会は、経済的な負担を軽減し、より多くの高校生が大学での学びを続けられるよう支援を強化する。 奨学金の応募対象となるのは、エコノミクス甲子園の全国大会に出場した高校生。エコノミクス甲子園は、金融と経済に関する知識を競い合う大会で、全国から多くの高校生が参加している。大会を通じて、参加者は金融知識を深めるとともに、実社会での応用力を養うことができる。 金融知力普及協会は、2002年に設立され、全世代に向けた金融経済教育の機会を提供している。奨学金制度に関する詳細は、同協会のWebページで確認できる。◆金子・森育英奨学基金の募集概要応募資格:下記すべてに該当する者・エコノミクス甲子園 全国大会参加者・日本国内の4年制大学へ進学を志望する人・困窮した状態にあり、経済的理由に寄り大学進学が危ぶまれる人奨学金:総額260万円(年額65万円・大学4年間・返済不要)募集人数:1~3名応募方法:第19回エコノミクス甲子園全国大会参加決定後、2025年1月14日(火)必着で、応募書類を同協会に郵送にて提出する