群馬県は2025年度より「医学部地域枠」を増員すると発表した。群馬大学の定員を追加するほか、東京医科大学など県外の私立3大学に地域枠を新設。現行の募集人員18名から計27名に増員する。県外大学の地域枠は、全国から出願可能。 「医学部地域枠」とは、都道府県などが修学資金を貸与し、医学部卒業後に特定の病院で一定期間勤務することで、貸与した修学資金を免除する制度のこと。群馬県では若手医師を確保するために「医学部地域枠」を設置。群馬大学で18名を募集していた。 今回、群馬県「医学部地域枠」の増員が発表。群馬大学で5名追加し、23名に増員する。5名の内訳は、通常の1年次入学2名と、編入学枠として3名。編入学枠は、ほかの大学を卒業後に社会人になった人や、現在大学に在学中の人を対象とするという。 また、群馬県として初めて、県外大学の地域枠を新設。東京医科大学2名、杏林大学1名、帝京大学1名の計4名を募集する。 出願資格は、群馬大学の地域枠が群馬県にゆかりのある者に対し、県外大学の地域枠では全国から出願が可能。貸与額は、群馬大学は月15万円または10万円(所得に応じる)、県外大学は月額25万円の予定。いずれも、卒業後に県内の特定病院で一定期間、臨床研修および診療業務に従事することなどが求められている。 「医学部地域枠」の詳細については、群馬県のWebサイトで確認することができる。