文部科学省の阿部俊子大臣は2024年11月22日、不登校の児童生徒や保護者への大臣メッセージを発出した。メッセージは動画とPDFの2種類を子供向けと保護者向けに公開。子供たちが安心して学べる体制づくりに尽力することを約束した。 文部科学省の2023年度の調査(児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査)によると、不登校児童生徒数は11年連続で増加し、過去最多を更新。小中学校における長期欠席者のうち、不登校児童生徒数は34万6,482人、児童生徒1,000人あたり37.2人にのぼることが明らかになっている。 こうした事態を受け、阿部俊子大臣は不登校の児童生徒と保護者へ、それぞれ大臣メッセージを発出。同省Webサイトで動画版とPDF版の2種類のメッセージを公開した。 子供たちへのメッセージには「自分を大切にすることが1番大切」、家族へのメッセージには「いのちより大切なものはありません」としたうえで、誰1人取り残されない社会を目指した体制づくりに尽力すると約束した。保護者には、教員定数増の予算確保、学校以外の場所での学びや支援など、不登校の児童生徒とその家族を支えられる具体的な体制づくりについても伝えている。