東京都は2024年11月8日、「とうきょう こども アンケート」の調査結果を公表した。東京の子供たちは、自身の状況や周囲の環境などを肯定的に評価している割合が高いことや、住んでいる街や地域を肯定的に評価している子供や保護者が増加傾向にあることがわかった。 東京都は、「チルドレンファースト」の社会の実現を目指し、都政の政策全般を子供目線で捉え直し、子供政策を総合的に推進している。「とうきょう こども アンケート~みんなと考える『いま』と『みらい』~」は、子供・子育て世代の実態や意識の変化を継続的に調査し、経年分析を行いながら、エビデンスベースで政策を検討していくことを目的に、2023年度より実施している取組み。2024年調査は、2024年5月7日~31日の期間、都内在住の小学3年生、小学5年生、中学2年生、17歳の子供およびその保護者ならびに3歳児の保護者、1万500世帯(計1万9,500人)を対象に実施。回収率42.5%。 今の自分は幸せかについて、「0」(まったくあてはまらない)~「10」(とてもあてはまる)の11段階評価で聞いたところ、「10」(とてもあてはまる)と回答した子供が約4割(38.4%)となった。平均値は7.89。家族との関係が良好かについて、「10」(とてもあてはまる)と回答した子供が5割以上(55.5%)、前年比0.4ポイント増となった。東京都は、東京の子供たちは、自身の状況や周囲の環境などを肯定的に評価している割合が高いとしている。 住んでいる街の大人が話をきちんと聞いてくれるかについて、「そう思う」と回答した子供は前年比6.6ポイント増加し、45.4%となった。住んでいる地域が、子育てに良い場所であると思うかについて、「そう思う」と回答した保護者は前年比4.4ポイント増加し38.2%となった。東京都は、前年と比べ、肯定的な評価をしている子供や保護者が増加傾向にあるとしている。 子供たちに調査結果をわかりやすく伝えるため、発達段階にあわせて3種類の子供向け報告書が作成されている。調査結果の詳細および子供向け報告書はWebサイトに掲載されている。