「発達障害=芸能向き」という認識は、一体どこから? 期待と葛藤の芸能活動、スタート! | NewsCafe

「発達障害=芸能向き」という認識は、一体どこから? 期待と葛藤の芸能活動、スタート!

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
「発達障害=芸能向き」という認識は、一体どこから? 期待と葛藤の芸能活動、スタート!

東京で4人の子どもと暮らしているライター・岡本ハナです。
長女はADHDと強迫性障害を併せ持ついわゆる発達障害児ちゃん。

子どもが発達障害だという話になると「じゃあ芸能界向きだ」なんてことを言われます。たしかに発達障害を公表をしている芸能人はいるけど「発達障害=芸能界に向いている」だなんてことはないだろう。だったら、サービス業や金融業、他の業種で働く発達障害の人はその現場で活躍していないの?なんて思っちゃう。そんなことないはず。

自分でそうは思っているのに、周りからそんなことを言われたら母としてちょっと期待なんかしちゃったりして……。

【東京こども4人育児日記 #34】

◀前回の記事を読む◀ 『複雑な親心。「発達障害児と健常児、同じ対応はしてほしくない」小学校のサポートはありがたい、でも…』__◀◀◀◀◀

一部の海外セレブ・芸能人の発達障害公表がインパクト大!?

出来ないことが多く、悪目立ちをしていた小学校1年生の時。この子が得意なことを見つけることに必死でした。

そんななか、ひょんなことがきっかけで芸能関係者の方と話をすることに。

発達障害の話をすると、芸能界に結びつけてくる人が一定数いることを話すと……

「なるほどね。海外セレブでも発達障害をカミングアウトしている人もいるし(※)、そういうイメージが強くなってるのかな。でも数値をとってパーセンテージがでてるわけじゃないから“発達障害=芸能界向き”なんて一概にはいえないよね(笑)」

※編集部注:トム・クルーズさんは読字障害(ディスレクシア/単語の識別、文字などの記憶が難しい)を公表しています。

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そうハッキリ言われると、一筋の光が見えなくなるような……ちょっとフクザツな気持ち!

「ひとつ言えるのは、エンタメ業界なんだから人との違いが個性や魅力として輝くことは大いにあるとは思うよ。音楽や演技は情操教育にもいいし、お試しでレッスンを受けてみたら?」

初めての芸能事務所。そこはキラキラ輝く世界!?

ご厚意に甘えてレッスンを受けることになった長女。しかし、長女以上にガチガチに緊張しているのは私! 事務所内の掲示板には、子役の出演情報が掲載されていて「あ!この子、見たことある!この事務所だったのか」と、さらに緊張に追い打ちをかけます。

こんなキラキラな世界に足を踏み入れていいのだろうかモヤモヤしている横で、何も知らずに(本人には事前に話していたけど理解していない)通常運転の長女。知らぬが仏とはこのことか……。

そんな私の心配をよそに、レッスン前には話しかけてくれる子どももいて、思っていたよりなごやか~な雰囲気。

歌のレッスンでは、たまたま長女の十八番とも言える選曲で、子ども全員で歌い上げたあとは一体感が生まれ、長女もその場になじんでいるご様子。

これはイケるかも!?このままスクスク育って、歌手になってほし~い!!!

芸能界への本気度を目の当たりにして……

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そんな夢が見れたのも最初だけ。レッスンの回数を重ねていくと、音楽だけはなく演技を習うようになりました。さらに、オーディションなど実践的なものに参加することになると、その雰囲気は一変!

レッスンへの本気度が明らかに高い子ども、オーディション会場前でカツサンドを食べている子どもまで。縁担ぎまで徹底しているこの環境は、かなり衝撃でした。それも自らの意思っぽい。どうしたら、こんなオトナ顔負けな子どもになるんだろう。誰か教えて(涙)。

会場前では、保護者がアツい言葉を子どもにかけている姿も。そんな言葉かけられたら、大人の私でも泣いちゃうよ……みたいなワードもチラホラ。子どもだけではなくて、親の存在も大きいんだなぁ。そんなことを客観視している時点で、わたしたち親子は場違いだろう(冷や汗)。

何はともあれ、なんでも経験だ!

そんな気持ちで、いくつものオーディションに当たっては玉砕していました。しかし、とある現場では長女と相性が合ったのか見事合格!

さぁ、これがどうなることやら……。次の機会に!

 

 


《OTONA SALONE》

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