【乃木坂46卒業&芸能界引退を決意 掛橋沙耶香インタビュー】休養中の想い、心の変化などを赤裸々に語る「もう少し頑張れる」と思えた理由に先輩・与田祐希の存在 | NewsCafe

【乃木坂46卒業&芸能界引退を決意 掛橋沙耶香インタビュー】休養中の想い、心の変化などを赤裸々に語る「もう少し頑張れる」と思えた理由に先輩・与田祐希の存在

芸能 モデルプレス/ent/wide/show3
モデルプレスのインタビューに応じた掛橋沙耶香(提供写真)
【モデルプレス=2024/08/11】乃木坂46の掛橋沙耶香(かけはし・さやか/21)が、グループから卒業し、新たな道へと羽ばたく。「傷跡も痣も全部頑張った証拠」──2022年、ライブ中にステージから転倒落下し治療に専念するため休養していた彼女が2年間どのように過ごしていたのか。決意の裏にあった変化、夢を叶える秘訣、15歳から過ごした乃木坂46での6年間の思い出…そのどれもが、“掛橋沙耶香のアイドル人生”に欠かせない大切なピースとして刻まれている。<モデルプレスインタビュー>

【写真】乃木坂46掛橋沙耶香、大怪我から2年 現在の姿

◆掛橋沙耶香、ステージから転倒落下で休養

2018年「坂道合同新規メンバー募集オーディション」に合格し、当時15歳で乃木坂46の4期生として加入した掛橋。キュートなルックスで人気を博し、2019年発売の24thシングル「夜明けまで強がらなくてもいい」のカップリング曲「図書室の君へ」で初のセンターに抜擢。2021年発売の28thシングル「君に叱られた」で初めて選抜メンバー入りを果たすなど、活躍を広げていた。

そんな中、2022年8月29日に開催された「真夏の全国ツアー2022」東京・明治神宮球場公演中にステージから転倒落下し、治療に専念するため休養。当時をつづった本人のブログ(2023年4月)によると「私は転落した時に、顔の一部を骨折して、2箇所に裂傷の怪我をしました。また、歯も1本抜けて、周りの3本は折れて、神経の機能を失いました。現在は、縫合した傷跡を目立たなくするための治療、歯の治療、表情筋のリハビリ等の治療中です」と明かしていた。

そして2年後の2024年8月。治療を終え、乃木坂46からの卒業を発表。卒業日は8月19日。同日には事前収録された卒業セレモニーをYouTubeで配信することが決定しており、詳細は後日公式サイトで発表される。掛橋はモデルプレスのインタビューに応じ、怪我の現状や休養中の思いを語った。──怪我を経て感じた変化、そして新たに見据える夢とは。

◆掛橋沙耶香、乃木坂46卒業を決意した理由

― まず、乃木坂46から卒業することを決意したきっかけをお聞かせください。

掛橋:周りの人たちは「復帰して欲しい」と言ってくださったのですが、私の乃木坂46での活動を振り返った時に、乃木坂46で叶えられる夢は全部叶えられたと思ったので、今後は乃木坂46では叶えられない夢を叶えたいなと思い、卒業を決めました。

― 周りからは活動に復帰して欲しいという声も多かったのですね。

掛橋:はい。説得してもらうような場面もあったんです。休業中は、私も復帰できるようにと考えていたのですが、最終的には私の意思で卒業を決めました。完全に治療を終える前に、顔を出さないまま卒業するという方法もあったとは思うのですが、やはり最後にファンの皆さんに元気な姿を見せられたら良いなと思って、ほぼ最後まで治療して、こういった形で取材していただくことを決めました。

◆掛橋沙耶香、休養中は大学通学・海外に

― 掛橋さんが活動を休止している間も、乃木坂46のライブで掛橋さんが一緒にステージに立っているような演出がされるなど、グループの絆を感じる2年間でした。休養中、掛橋さん自身はグループをどのように見ていましたか?

掛橋:病院の先生とも相談して、休養中は大学に通ったり、海外に行ってみたり、乃木坂46とは離れた場所に身を置いていました。でも卒業を決めた後は、乃木坂46のライブも「12th YEAR BIRTHDAY LIVE」のタイミングで見に行きましたし、メンバーともいろいろと話すようになって、むしろ絆は深まったと思っています。

― 治療を始めた頃は乃木坂46自体からも離れた生活をしていたのですね。それは掛橋さんがステージに立てない気持ちから見ることができなくなってしまったのですか?

掛橋:私がステージにいない乃木坂46が見られないというネガティブな感じではなく、これまで乃木坂の46の活動だけをしてきたので、一度頭をリセットしたいなと思い、ポジティブな気持ちで一旦距離を置いていたんです。海外はいろいろなところに行っていたのですが、ダンスの勉強をしに韓国にも何度も行きました。

― 芸能活動をしていた自分から完全に離れた生活をしながら治療を進めていたのですね。久しぶりに乃木坂46のライブを見て、どう感じましたか?

掛橋:みんな可愛いんだなと改めて思いました(笑)。後輩たちもセンターを務めたり、選抜にも入ったりしていてすごく刺激をもらえたし、私が知らないメンバーの一面もたくさんあって、ファンになりました!同期の4期生も、みんな乃木坂46の頼れる存在になっていますし、私個人としても、何を相談してもすごく頼りになるなと感じる場面も多くなって心強いです。

◆掛橋沙耶香、怪我は「ほぼ完治」支えになっていた与田祐希らの存在

― 活動休止前後に更新したブログで顔の骨折や裂傷など怪我の詳細についてお話していましたが、現在の様子をお聞きしたいです。

掛橋:今は骨折も治って、傷跡の修正手術も終わって、まだ歯はもう少し治療が必要なのですが、一旦完治の目処も立ったので、私的にはもう治療はほぼ完治していると思っています。

― リハビリをしていた2年間は、つらい思いもたくさんあったと思います。掛橋さんにとってこの期間の支えとなったいたもの・ことはなんですか?

掛橋:すごく周りの人たちに助けられて、支えられていたなと思います。前は何でも1人で抱え込んだり、あまり周りに頼れなくて困ってたりしていたのですが、今回をきっかけにマネージャーさんやメンバーともすごく仲良くなれて頼れるようになりました。

― メンバーさんなどからも言葉をかけてもらえる場面も多かったと思いますが、印象に残っていることはありますか?

掛橋:みなさんが、いつでもグループに戻れる雰囲気や居場所を作ってくれていたのが嬉しかったです。齋藤飛鳥さんや秋元真夏さんは、ご卒業される時にメッセージやお手紙をくださったり、「大丈夫だよ」と言ってくださったりしました。その中でも1番は与田祐希さんの存在が大きいかもしれないです。すごくマメに誘ってくださって、2人でご飯を食べたり、カラオケに行ったりして、友だちみたいに接してくださるようになったので、卒業についても相談させていただきましたし、与田さんがいるならもう少し卒業までの活動も頑張れるなと思いました。

◆掛橋沙耶香「傷跡も痣も全部頑張った証拠」芸能界は引退へ

― この2年間は、想像もできないつらさやもどかしさがあったと思います。その気持ちを乗り越えられたきっかけや理由を教えてください。

掛橋:元々前向きな性格なので、最初から不安にはならなかったんです。病院の先生たちともすごく仲良くなって、このチームだったら大丈夫だろうと思っていました。傷跡は完全には消えないですし、完全には治らない部分もあるので、周りの人たちには「大丈夫?」と心配されるのですが、私は全然気にならないです。むしろ、傷跡も痣も全部頑張った証拠だと思っています。それに私のファンの人たちは、傷跡に気づいたとしても受け入れてくれるだろうという自信があったので、不安は一切なかったです。

― 活動休止前に行ったモデルプレスインタビューでの「挫折しそうになった時、心に決めていることやモットーは?」という回答で、ダルビッシュ有選手の言葉を元に「もう一度人生をやり直している気持ちで今を精一杯頑張っている」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。そのマインドは今も変わっていないですか?

掛橋:休業前と後で、考え方がすごく変わったんです。当時は完璧主義で誰にも不安を言えない性格だったので、すごくこの考え方に救われていた部分がありました。でも今は、できることとできないことはあるし、周りにいる尊敬できる人たちでも、失敗をしたことがない人はいないなと思うので、失敗を避けるようにするのも違うなと思ったんです。

― ポジティブに考え方が変わったのですね!

掛橋:よりポジティブになって、人生1周目らしく頑張ろうって考えるようになりました。前だったら、失敗したらもう私は立ち直れないと思っていたのですが、今回怪我をしてしまったけれど、周りの人たちに支えられたことで周りの人たちの存在の大きさに気づくことができたし、失敗してしまったとしても私は絶対に立ち直れることがわかったので、失敗することを恐れるよりは、もう少し柔軟に挑戦したいなと思うようになったんです。

― 今回の経験は、成功体験みたいな形にもなったのですね。その考えになってから、新しい夢も生まれたのですか?

掛橋:はい。もう少し長く海外に住んでみたり、いろいろな職業を体験してみたり、 乃木坂46にいたら叶えられないことを叶えたいなと思っています。アイドルとして活動していた時は、アイドルになるという夢を叶えて、選抜メンバーに入りたいという夢も叶って、ファンの方々にも恩返しができたなと思った時に、「次の夢は何だろう?」と考え始めました。

― 芸能界は引退されるのですか?

掛橋:芸能界には残らないです。この先復帰する予定もなく、まずはアメリカで友人たちと一緒に慈善活動をしたいと思っています。アメリカに行ってからも大変だとは思いますが頑張りたいです!

― アイドルとして未練などは残っていないですか?

掛橋:全くないです。前よりアイドルのことを単純に好きになれたので、自分がステージに立ちたいという気持ちではなく、ファンとして見ていたいという気持ちです。ファンの皆さんと夢を叶えられたので、もう未練はないなと思いました。

◆掛橋沙耶香、怪我を経て変化した“夢を叶える秘訣”

― 芸能界入り・乃木坂46として活動した6年間で様々な夢を叶えてきたと思います。掛橋さんが今思う夢を叶える秘訣はなんですか?

掛橋:失敗を恐れずに気持ちを強く持つことです。今回の怪我みたいに、頑張っている中で足を引っ張られているような感覚になることもあると思うのですが、周りの人たちを見て、夢を叶えた人の中で挫折がなかった人はいないと感じるし、むしろ失敗した経験を持っている人だからこそ出せる魅力もあると思います。あと、1人で対処しようとしないこと。周りの人たちに目を向けたら、助けてくれる人たちはいると身を持って感じたので、もう少し周りを頼ってみても良いんだよと伝えたいです。

― 掛橋さんが身を持って経験したことからの言葉なのですごく響きますね。これまでの乃木坂46としての6年間の中で、思い出に残ってることや楽しかったことはなんですか?

掛橋:いっぱいあります!6年間は短いですが、すごく濃い6年間だったので、いっぱい思い出があります。まずは、4期生で富士山に登ったことです。帰りにちょうど私が初めてセンターを務めた「図書室の君へ」のミュージックビデオが公開されるタイミングだったのですが、雲より高い場所で、みんなで一緒に見た時の感動はやっぱり忘れられないです。あとは、3・4期生ライブで「裸足でSummer」を与田さんと私がセンターで踊ったことや、ドラマに出させていただいたことなど、充実した楽しい思い出がたくさんあって選べないです!

◆掛橋沙耶香、ファンにメッセージ

― 最後にファンのみなさんへのメッセージをお願いします。

掛橋:私のことを応援してくださる方々はいつもすごく優しくて、怪我をした時も、誰のことも責めずにただ私のことを心配してくださって。申し訳なさはもちろんあったのですが、こういう時でも私のファンの方々は良い人たちなんだなと安心感をもらいました。「ゆっくり休んでね」「早く治してね」と言ってくださったこともすごく嬉しく思っていたので、最後に感謝を伝えたいです。最後の卒業セレモニーは、ファンの方々に1番楽しんでもらえるセットリストで考えたので、きっとみなさんにとっても悔いのないように終われると思います!

― 乃木坂46のパフォーマンスも久しぶりですね!

掛橋:心配です…。久しぶりに乃木坂46のダンスを踊るので、今練習を頑張っています!

― 最後のステージ、楽しみにしています!ありがとうございました。

◆掛橋沙耶香、撮影裏話

2年ぶりに再会し、当時の可愛らしくあどけなかった印象から、落ち着いた大人の女性になっていた掛橋さん。「久しぶりに会った方には、大人っぽくなったとよく言われます。休養中もダンスを習って運動をしていたので、ちょっと痩せたのと、髪が伸びました。前の写真を見ると、ぷくぷくとしているなと思います(笑)」。インタビューをする中で自分の思いを明確に言葉にして話す様子からも、外見だけではなく内面の成長を感じる瞬間でしたが、「苺は相変わらず好きだけど、最近は元々苦手だった生野菜が好きになりました」とはにかんだ笑顔は2年前と変わらない柔らかさでした。

最後まで丁寧に見送りをしてくれた謙虚な掛橋さん。乃木坂46での思い出やファンのことを語る時の本当に楽しそうな笑顔を見ていると、アイドルとしての掛橋さんが見られなくなってしまうのが少し寂しくなりましたが、これからの夢の続きも強い心で歩み続けていく姿が見えるような気がした、そんな暖かい時間での撮影でした。掛橋さんの歩む未来がたくさんの幸せで溢れますように。(modelpress編集部)

◆掛橋沙耶香(かけはし・さやか)プロフィール

2002年11月20日生まれ、岡山県出身。2018年「坂道合同新規メンバー募集オーディション」に合格し、乃木坂46の4期生として加入。キュートなルックスで“国民の妹”として人気を博し、握手会では“神対応”も話題に。2019年発売の24thシングル「夜明けまで強がらなくてもいい」のカップリング曲「図書室の君へ」で初のセンターに抜擢され、2021年発売の28thシングル「君に叱られた」で初めて選抜メンバー入りを果たした。

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《モデルプレス》

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