中沢元紀&小林虎之介、2日かけた告白シーン裏話「壁にぶち当たって」【「ひだまりが聴こえる」インタビュー後編】 | NewsCafe

中沢元紀&小林虎之介、2日かけた告白シーン裏話「壁にぶち当たって」【「ひだまりが聴こえる」インタビュー後編】

芸能 モデルプレス/ent/wide/show3
モデルプレスのインタビューに応じた中沢元紀、小林虎之介(C)モデルプレス
【モデルプレス=2024/07/24】テレ東系ドラマNEXT「ひだまりが聴こえる」(毎週水曜深夜24時30分〜)にて、W主演を務める俳優の中沢元紀(なかざわ・もとき/24)、小林虎之介(こばやし・とらのすけ/26)。モデルプレスのインタビューでは、役作りや撮影の裏話などを教えてくれた。【後編】

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◆中沢元紀&小林虎之介W主演「ひだまりが聴こえる」

難聴の大学生の杉原航平と明るくまっすぐな性格の同級生・佐川太一が、ノートテイクで繋がってゆく不器用な2人の心を繊細に描いた、切なくも儚いヒューマンラブストーリー。中沢が航平、小林が太一を演じ、2人は今作が地上波連続ドラマ初主演となる。

2人はTBS系ドラマ「下剋上球児」(2023)で共演。エース・ピッチャーとキャッチャーを演じたバッテリーが再タッグを組むことでも話題を呼んだ。

◆中沢元紀&小林虎之介、真逆の役作り

― 中沢さんは難聴という難しい役柄だと思いますが、どのように役作りをしていきましたか?

中沢:まずは原作と台本をしっかり読んだうえで、クランクインの前に難聴の方にたくさんお話を聞く機会をいただいたので、そこで聞いた内容にプラスして、航平としての聴こえ方も体験させていただいて作っていきました。

― 小林さんはいかがですか?

小林:普通に演じてしまうとキャラクターっぽくなって浮いてしまうので、自然に出るようにクランクインの2週間くらい前から太一だったらどうするかな、と考えながら過ごしていました。原作はあまり読み込まず、おそらく今までの作品で一番台本を読み込みましたし、一番考えました。

◆中沢元紀&小林虎之介、2日かけた告白シーン裏話

― 5話の告白シーンについて、裏話を教えてください。

中沢:現場に行って監督のお話を聞いて、とりあえずやってみようという感じでした。あまり話さなかったのが逆に良かったのかもしれないです。

― 「とりあえずやってみよう」で、すぐにできたんでしょうか?

小林:できなかったです。僕が泣けないという壁にぶち当たって、現場で監督とプロデューサーと相当話し合って、次の日に撮ることになったんです。いろいろありましたが、考えて考えて次の日の朝の一発目にできたので結構苦労しました。

― 2日目はスムーズにいきましたか?

小林:監督が気を遣って撮影方法を変えてくれたので、そこでバーンと出して、バーンと終わったという感じです(笑)。

― 少しシリアスな場面でしたが、告白シーンの撮影の雰囲気はいかがでしたか?

小林:実を言うと、普段は落ち込まないんですが、そのときはひどく落ち込んでしまいました。

中沢:1人で閉じこもっていたので、声かけるのは止めたほうが良いかなと思い、そっとしていました。

― その落ち込みを乗り越えられたきっかけはありましたか?

小林:現場にいる監督とスタッフさんを見ていたら、良い作品を作りたいというのはみんなの共通認識だと実感しました。正直、うまくできなくて申し訳ない気持ちが大きかったんですが、「謝る必要ないよ」「良い作品を作るために費やした時間なのに、君が謝る理由は一つもない」とみんなが言ってくれて、もっとしっかりしないといけないと思い、立ち直れました。現場の人がいなかったら、最後まで落ち込んでいたと思います。

◆中沢元紀&小林虎之介、宇佐卓真&夏生大湖の印象

― 宇佐卓真さん、夏生大湖さんも出演していますが、現場の雰囲気はいかがですか?

小林:僕は絡むシーンが多いですが、2人ともすごく良い子なので、すぐに仲良くなれました。人見知りなのである程度の壁を作ってしまうこともあるんですが、途中からはなくなって、「今日も頑張ろうね」と休憩時間もずっと喋っていました。

中沢:あまり年下の方が現場にいることが少なかったので可愛らしいです。僕は太一よりも関わるシーンがなかったんですが、 3人で仲良くしているのを見て、良いなと思いながら休憩中に話しかけに行って、本当の大学生みたいな感じで楽しかったです。

◆中沢元紀&小林虎之介の悲しみを乗り越えた方法

― さまざまなドラマに出演して活躍しているお二人だと思いますが、これまでの人生の中で悲しみを乗り越えた方法、落ち込んだ時に乗り越えた方法を教えてください。

小林:進学校に通っていたので、仲の良い友達もみんな頭が良くて、僕一人だけ大学に落ちてしまったんです。その後予備校に行っていたんですが、人生を賭けて勉強しないと人生が終わってしまうと思っていたので、1年間誰とも会わずに過ごしていました。次の年に大学に通い始めたんですが、1年間ほとんど誰とも話していなかったので、新歓でも周りに人がいるのが怖くて一人の場所に逃げるなど、人と喋られなくなってしまったんです。高校では明るい性格だったので、そんな自分が情けないと思いつつ、2年くらいはずっと大学に落ちた劣等感を持っていて、「どうしよう」と落ち込んだ時期がありました。

― 一人から抜け出せた瞬間はありますか?

小林:気にしないようにしていた気がします。あとは、友達の存在が大きかったです。横で支えてくれていた人がいたので、その友達とは今でもよくオンラインゲームをやって喋りますが、人の支えは大事だなと思います。大学に行ってもずっと嫌で、でもやらないといけなかったので、単位は全部取ったんです。その後、演技に興味を持ち始めたタイミングで大学を辞めて上京してきました。

中沢:事務所に入る前のレッスン生期間が結構長くて、コロナ禍も丸々入っていて、何も進展しない状態が続いていたときが一番辛かったです。そのときは明るい未来を想像して、今できることをやろうと、ランニングや筋トレなどの身体づくりをしていました。きっと何とかなるだろうと自分のことを誤魔化しつつ、乗り越えていました。

― そのときに支えになったものはありましたか?

中沢:コロナ禍だったので、友達ともあまり会えなかったのですが、実家に住んでいたので、家族が支えてくれていました。すごく応援をしてくれていたので、それが一番の支えでした。

― ありがとうございました!

(modelpress編集部)

◆インタビューこぼれ話

「仲良しな感じでお願いします!」と伝えると、少し照れた様子にも見えたスチール撮影。決め顔チャレンジ動画の撮影の際に、例として「下剋上球児」でも共演していた橘優輝さんの動画を見てもらうと、「お、優輝だ」と笑顔に。動画撮影に入ると、1回目は振り向いた瞬間に照れてしまい思わず笑みがこぼれていたが、2回目にはビシッと決めてくれた。

◆中沢元紀(なかざわ・もとき)プロフィール

2000年2月20日生まれ。茨城県出身。2022年配信のWEB CMドラマ「メゾンハーゲンダッツ 〜8つのしあわせストーリー〜」で俳優デビュー。フジテレビ系ドラマ「ナンバMG5」(2022)、TBSドラマストリーム「埼玉のホスト」(2023)、フジテレビ系「366日」(2024)、映画「沈黙の艦隊」(2023)に出演し、着実に演技力を高めている。小林と共演した「下剋上球児」では、エース役を好演し、大きな反響を呼んだ。

◆小林虎之介(こばやし・とらのすけ)プロフィール

1998年2月12日生まれ、岡山県出身。2023年10月期TBS日曜劇場「下剋上球児」で連続ドラマ初レギュラー出演を果たした。4月期のドラマでは、フジテレビ系「PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024」、日本テレビ系「花咲舞が黙ってない」、テレ東系「テレビ東京×WOWOW 共同製作連続ドラマ ダブルチート 偽りの警官 Season1」、読売テレビ・日本テレビ系「約束~16年目の真実~」の4作品に名を連ねるなど、目覚ましい活躍を見せている。今年6月には「小林虎之介オフィシャルファンクラブ」を開設。

◆「ひだまりが聴こえる」第4話あらすじ

テスト期間に入り、ノートテイクの日々が途絶えた航平(中沢元紀)と太一(小林虎之介)。そのまま迎えた夏休みのある日、航平は母・涼子(西田尚美)の提案で太一を夏祭りに誘うことに。

太一からOKの返事をもらい、浮かれ気分の航平。しかし、そんな幸せな気持ちとは裏腹に、航平の耳の状態が少しずつ悪化していたことが分かる。

一方、太一は美穂(本間日陽)との喫茶店での一連の出来事を航平に伝えられずにいた。そして、楽しみだったはずの夏祭りを迎える2人だったが…。

【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》

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