【モデルプレス=2024/02/04】漫画家の柴田亜美氏が2月4日、フジテレビ系「ワイドナショー」(毎週日曜あさ10時~)に出演。1月29日に死去した漫画「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子さんを追悼した。【写真】木南晴夏&生見愛瑠、超セクシー衣装のベリーダンサー姿◆柴田亜美氏、芦原妃名子さんの訃報に涙芦原さんの訃報を受け、柴田氏は「まずは、遺族の皆様に今回のことは心からお悔やみ申し上げます。すみません、いつもと調子が違ってしまったら、本当にすみません」と涙ながらにコメント。「実写ドラマ化の難しさという話は聞いていました。そして、今回、1番悪い形で出たなと思いました。何か疎通は取れてなかったのか、止められる段階があったんじゃないかと思いました」と思いを明かした。続けて「ただお願いしたいのが、脚本家の方を責めるのはやめていただきたいです。周りがとやかくというのは今控えましょう」と訴えた柴田氏。「自分は33年ぐらい漫画家やってる中で、1番のショッキングな出来事でした」「漫画家全員が今、動揺してます。しんどいと思います」と話し、「今は漫画家だけじゃなくて、編集さんも自分を大切にしてください。もしどうしても今描けないと思ったら、休むことを許してあげてください」と寄り添った。そして、最後に「セクシー田中さん」を読んだとし「本当にすごい才能の人だなと思いました。間違いなくこの作品、原作者のものだと思いました。作品は原作者のもので、それは本当に間違いありません」と断言。「本当にすごい作品を描かれた方なので、あの作品は残ります。残るから、安らかにっていう言葉は今はまだ言えないけど、どうかゆっくりと休まれてください」と語った。◆柴田亜美氏、冒頭5分間ほぼ全文まずは、遺族の皆様に今回のことは心からお悔やみ申し上げます。すみません、いつもと調子が違ってしまったら、本当にすみません。アニメでもちょこちょここういうことはありました。私はフリーで仕事をしてるので、いろんな出版社で担当さんがいらっしゃってて、担当さんたちはアニメ化の仕事だけではなく、ドラマ化、映画化の仕事もしておりました。その時に、実写ドラマ化の難しさという話は聞いていました。そして、今回、1番悪い形で出たなと思いました。何か疎通は取れてなかったのか、止められる段階があったんじゃないかと思いました。それで、ただお願いしたいのが、脚本家の方を責めるのはやめていただきたいです。周りがとやかくというのは今控えましょう。そして今、すごいお願いしたのが、自分は33年ぐらい漫画家やってる中で、1番のショッキングな出来事でした。この私がそうだとすれば、めちゃめちゃみんなタイムラインも流れてきてますけど、漫画家全員が今、動揺してます。しんどいと思います。特にネームをやってる人たち、ストーリーを考えてる段階の子たちはそれすら頭に入らないんじゃないかと、考える段階じゃないかと思います。だから、本当に1人1人、もう誰かのため、会社のため、漫画のためとか無理をせずに、自分のために今回ばかりはいいんだと。自分の思った通り、私たちは絶対アンケートや売り上げはもうずっとに追われます。評価にも追われます。ストレスを感じないわけはないんです。ストレスを感じないっていうことはできないけど、もしやれることがあるとすれば、ストレスを積み重ねないことだと思うんです。だからもう今は漫画家だけじゃなくて、編集さんも自分を大切にしてください。もしどうしても今描けないと思ったら、休むことを許してあげてください。それでもうとことんとことん落ち込んでもいいんだと思います。我慢だけはしないでほしい。本当に我慢だけはしなくていいよ。もう落ち込んで落ち込んで、落ち込みまくっとけば、どこかでもう落ち込めばぐらいまで行って、「さあやるか」ってなるかもしれないし、描くことによって気分が紛らう人たちはもうバリバリ描いてもいいと思う。それでいいと思う。今、本当に編集部良くなってて、昔はメディア化の時でも脚本チェックする時でも、私たちは休みなんかもらえなかったけど、今しっかり休みをくれるようになってくれてる。まだそれでも足りない部分もあるけど、こっからすごい良くはなっていく。良くはなっていくから。だから、その不安の声をいっぱいもうSNSにあげても自分たちに返ってくるだけだから。もちろん仲のいい友達同士で愚痴はもうどんどん、どんどん言っていいよ。私だって口悪いから、めちゃめちゃ悪口言ってるから。だから、自分を大切にして。自分を大切にすることがいい作品作りに今は結びつくから、そうしてください。あと、最後になりますけど、今回「セクシー田中さん」を読ませていただきました。本当にすごいなと思ったのが、もう私は少年漫画家だから、超人ばっかり描いてきました。強い奴らばっかり描いてきて、相手もそういうのを描いてきたんだけど、現代ものでこれだけ1人1人の、キャラクターの性格をかき分ける深いところまで行ってる。その表情の、口のちょっとした動かし方、目の輝かせ方でも、この人、本当にすごい才能の人だなと思いました。間違いなくこの作品、原作者のものだと思いました。作品は原作者のもので、それは本当に間違いありません。本当にすごい作品を描かれた方なので、あの作品は残ります。残るから、安らかにっていう言葉は今はまだ言えないけど、どうかゆっくりと休まれてください。◆芦原妃名子さん死去「セクシー田中さん」など連載芦原さんは1月26日に「セクシー田中さん」実写ドラマ版の制作陣との間に起きたトラブルを、自身のブログ及びXで明かしていたが、28日に一連のポストを削除し、「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」とのコメントのみを残していた。報道によると、28日から行方不明になっており、29日に栃木県内で死亡しているのが見つかったという。50歳だった。(modelpress編集部)情報:フジテレビ◆主な相談窓口いのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟)ナビダイヤル:0570-783-556午前10時~午後10時フリーダイヤル:0120-783-556毎日午後4時~同9時毎月10日:午前8時~翌日午前8時【Not Sponsored 記事】