個人活動が中心だった2022年から、グループとしての再始動を宣言した2023年。2月より行われたアリーナツアー「三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2023 “STARS” ~Land of Promise~」を経て開催される今回のツアー。“JSB LAND”は7人とMATE(ファンの呼称)で辿り着いた約束の場所であり、彼らが示す“新しいライブの形”なのだという。
会場の外には「Welcome to JSB LAND」と書かれたゲート。中に入ると異世界へ入り込んだと思わせるステージセットが目に入り、耳をすませば鳥のさえずりのような音が。センターステージの上部からは神殿の屋根のようなものも覗くなど、遊び心満点の会場となった。
中盤では、山下健二郎がMCを務める「山フェス」のパートも。楽曲披露はもちろん、スーツ姿の山下がフレディ・マーキュリーさながらのコール&レスポンスで煽ったり、“会場が盛り上がっているかの見回り”と称して今市を後ろに乗せてフロアを電動自転車で走ったり。山下以外のメンバーも「FIGHTERS」で小林直己がギターを奏で、自身が参加しているHONEST BOYZ(R)の楽曲「要!」ではNAOTOがオーディエンスをハンズアップさせ、「Only One For Me」で岩田剛典が甘い歌声を届ける。それぞれの持ち味が発揮されるパートとなっていて、グループとしてだけでなく、個々でも活躍する三代目 J SOUL BROTHERSの強みが活かされた。
続けて、「アンコール、アゲる準備はできてるか?」というOMIの煽りを合図に、「24karats type JSB」「24karats STAY GOLD」「24karats TRIBE OF GOLD」という今回のために特別なアレンジが施された「24karatsメドレー」で畳みかけていく。サポートダンサーが大きなフラッグを振って盛り上げ、観客もペンライトを振ったり、コール&レスポンスで応戦したりと、会場内が熱気に満ちたブロックとなった。
今市も「アリーナツアーで高めた熱をJSB LANDに持ってくることができた」と語り、ラストの曲として「Starting over ~one world~」の曲名を告げると、客席から大きな歓声が上がった。2015年の初のドームツアーを彩った大事な曲であり、2020年のコロナ禍にファンの歌声を加えてリアレンジされた同曲。センターステージの中央で今市とOMIが心のこもった歌声を響かせ、NAOTO、小林、ELLY、山下、岩田が客席に向かって大きく手を振る。「皆さん、一緒に歌いましょう!」という呼びかけを合図に、45000⼈のシンガロングが響きわたった。