【モデルプレス=2023/09/03】AKB48加入10周目イヤーとなる2023年に、待望の1st写真集「胸騒ぎの正体」(ワニブックス刊)をリリースした向井地美音(むかいち・みおん/25)のインタビュー後編。2019年4月からAKB48グループの3代目総監督に就任した向井地が、現在チーム制度の休止やオーディション企画など様々な変革を迎えているグループに抱く想いとは。そして「初めての挫折だった」という選抜総選挙での経験から変わったグループでの立ち位置の考え方、夢を叶える秘訣まで語ってもらった。<インタビュー後編>【写真】AKB48向井地美音「ほぼ裸」シーツ1枚の大胆カット◆向井地美音、総監督になって変わった考え方― AKB48加入10年目おめでとうございます。向井地:自分でもびっくりですけど、本当にあっという間で「10年ってこんなに短いんだ」というぐらいの感覚でした。― 昨年にはAKB48グループ総監督歴代最長任期日数更新となりましたが、就任してから考え方が変わった部分はありますか?向井地:基本的には他のメンバーがどう輝けるかを考えるようになりました。自分のことだけじゃなくて周りからのグループの見え方とか、セットリストを組むときにも「この子がこのユニットを歌った方がいいんじゃないか」とかそういう目で色々なことを考えられるようになったなと思います。でも総監督としてどう行動するかを考えるようになった分、逆に私を応援してくれているファンの方に自分自身の活躍はあまり見せられていなかったり、自分がセンターに立って踊る機会も減っていたので、そういう意味では寂しい思いをさせちゃっていたなと思っていて、今回写真集を出すことができて個人のことでこんなに嬉しい報告ができたのは本当に久しぶりだったので嬉しかったです。― 最初に目指していた総監督にはなれていますか?向井地:5年経った今でも「本当に私で良いのかな?」と思うことはあります。たかみな(高橋みなみ)さん、横山(横山由依)さんそれぞれの時期でやるべきことややれることって違うと思うのですが、今のメンバーは私を含めてAKB48が好きで憧れて入ってきていることが多くて、その一人ひとりの気持ちをずっと輝かせることによってグループがさらに魅力的に輝くと思っています。強いキャプテンシーというより同じ目線で同じ気持ちを持つ同志としてメンバーが自分たちの活動に誇りを持てるような、気持ちの面でサポートが特にできたら良いなと思ってやっています。その中で、コロナ禍にYouTubeを見てAKB48を好きになってくれたり、「昔好きだったけど今戻ってきました」という方も増えたりして、「みーおんが総監督のAKB48を好きになれてよかった」と耳にするとすごく嬉しいです。◆向井地美音「AKB48にいない自分の姿がまだ想像できない」AKB48メンバーでいる理由― 今後はグループとしてどうなっていきたいですか?絶対に残しておきたい部分などもあれば教えて下さい。向井地:チーム制度の休止など、新しいAKB48を作っていこうという動きを皆でやっているので色々と変わっていく部分はあると思うんですけど、AKB48の良さは歴史や伝統があること、メンバー同士や楽曲それぞれに物語があるところだと思っているので、そこは変わらずにずっと続いていけたら他の部分が変わって行ってもAKB48らしくいられるのかなと思っています。ずっと青春を体現していて欲しいです。…なんか卒業する人みたいですね(笑)。― 卒業は考えませんか?向井地:AKB48にいるとずっと若いままの気持ちでいられるんですけど、周りのメンバーが卒業発表をすることがここ数年多かったり、地元の友達と会うと社会人をやっていて結婚した人もいたりして、周りを見渡すと「私25歳だけどちゃんと大人としての経験を積めているのかな?ちゃんと大人になれているのかな?」と心配になることはありますね。でも結局AKB48にいない自分の姿がまだ想像できないのでAKB48に生かされています(笑)。― 他のお仕事をしている将来像を描くことは?向井地:よく演技の方向に進まないのかと聞いて頂くことがあるんですけど、長く(AKB48活動を)やってみてやっぱり役者よりも私は歌って踊ることや写真を撮ってもらえることの方が好きだと気づいたので、AKB48が通過点で次の夢に向かっていくのが本来の48メンバーの姿だとは思うんですが、私はAKB48になりたくて入ったので、正直に言って先のことはあんまり考えていないです。― ファンの方はそれを聞いて安心すると思います。柏木由紀さんもいますもんね。向井地:そうですね。やっぱりゆきりんさんの存在はすごく支えになります。何かあったら私もすぐにゆきりんさんに相談したり、ライブのセットリストのこともゆきりんさんが私に相談してくれたりするのですごくいて下さって良かったなと思います。◆向井地美音が悲しみを乗り越えた方法「私はここにいる意味があるのか」 初めての選抜落ちの挫折で得たもの― では、さまざまな不安を抱えている読者に向けて、向井地さんのこれまでの人生やAKB48の活動の中で「悲しみを乗り越えたエピソード」を教えてください。向井地:AKB人生初めての挫折が2017年の選抜総選挙(「AKB48 49thシングル選抜総選挙~まずは戦おう!話はそれからだ~」)で、前年の13位から17位まで下がって選抜落ち(16位までが選抜)してしまったことでした。それから1年間は結構ずっと引きずっていて、そのときにダイエットも良いやと思ってやめたんです。その前の年にシングルのセンターやソロコンサートもやらせて頂いたのに、その後の総選挙で選抜落ちしてしまったのでこんなにチャンスをもらって結果を残すことができなくて、ファンの方にも悲しい思いをさせてしまって…ということで私はここにいる意味があるのかなと1年間ずっと悩んでいました。でも結果的に例えば17位になったからもらえたセンターのアンダーガールズ曲「だらしない愛し方」は、メンバーもすごく好きと言ってくれるしファンの方からも人気がある曲になってくれて未だにライブのセットリストにも入りますし、リクエストアワーでも上位に入れてもらえました。そういう意味で辛かったことが逆にチャンスになったことは、すごく嬉しかったです。あとはその挫折までは「AKB48のセンターを目指したい」と思っていたし、言っていたんですけど、やっぱりそこで選抜落ちしたことで色々なことを冷静に見て考え方も変わってセンターじゃなくても自分らしいAKB48メンバーとしての生き方があるんじゃないかなと思ったときに、ちょうど総監督になりたいと思い始めたので、挫折経験を経て前向きに捉えられるようになったし、全部良かったなと思えるようになりました。◆向井地美音の夢を叶える秘訣― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者も沢山います。そういった読者に向けて、これまで沢山の夢を叶えてきた向井地さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。向井地:私は結構言霊を信じるタイプなので、なんだかんだ今まで言ってきたことも達成してきたと思うんです。自分がすごく頑張ったかどうかは分からないんですけど、やっぱり口に出すことで周りにも知ってもらえるし自分に対してもプレッシャーになるし、とりあえず口に出すことがすごく大事だなと思います。多分そこに向かうまでに辛いことや悲しいことは絶対にあると思うんですけど、結局好きという気持ちが原動力になると思うので好きな気持ちだけはなくさないようにしていたら近づけるんじゃないかなと思います。― ありがとうございました。(modelpress編集部)◆向井地美音1st写真集「胸騒ぎの正体」企画内容、衣装からページの構成に至るまで本人がディレクションに参加し、セルフプロデュースした今作で、「NGはない」と近年グラビアで目にすることがなかった鮮烈なショットの数々に挑戦。カメラマンは女性タレント写真集界のトップカメラマン・中村和孝。ロケ地は自然豊かな石垣島と小浜島、東京と、それぞれの地で全く違う魅力で大人の妖艶さとコケティッシュさを存分に発揮。自らの意志で、今の向井地の全てを表現し尽くした究極の1冊となっている。重版記念イベントも開催決定。東京では9月23日にSHIBUYA TSUTAYA特設会場で予定している。詳細はhttps://ameblo.jp/shibuya-tsutaya/entry-12815672300.htmlまで。◆向井地美音(むかいち・みおん/25)プロフィール1998年1月29日生まれ、埼玉県出身。AKB48加入前、子役としてドラマ「アンフェア」(2006年)などに出演。2013年にAKB48第15期生オーディションに合格。2016年にAKB48の44thシングル「翼はいらない」で初めてシングル表題曲のセンターを務める。2019年4月からAKB48グループの3代目総監督に就任中。【Not Sponsored 記事】