東山紀之主演舞台「チョコレートドーナツ」再演 岡本圭人が新参で「大きな縁も感じます」 | NewsCafe

東山紀之主演舞台「チョコレートドーナツ」再演 岡本圭人が新参で「大きな縁も感じます」

芸能 モデルプレス/ent/wide/show
「チョコレートドーナツ」メインビジュアル/岡本圭人、丹下開登、東山紀之(提供写真)
【モデルプレス=2023/06/24】俳優の東山紀之が主演を務めるPARCO劇場開場50周年記念シリーズ『チョコレートドーナツ』が、10月8日よりPARCO劇場ほかにて上演されることが決定。新キャストとして俳優の岡本圭人が出演する。

【写真】ゲイ役演じる東山紀之のドレス姿

◆東山紀之主演舞台「チョコレートドーナツ」

舞台は1979年のウェスト・ハリウッド。ゲイの男性が育児放棄された障がいを持つ子供を育てたという実話に着想を得て製作された映画『チョコレートドーナツ(原題:ANY DAY NOW)』は、社会的マイノリティが直面する問題を告発しつつ、愛と自由を求める人間の本質を描いている。

日本でも広く支持を得たこの映画を、2020年世界で初めて、宮本亞門演出で舞台化。折からのコロナ禍で残念ながらわずかな上演回数となった本作品。2023年10月に満を持して再演される。

シンガーを夢見ながら、ショーパブの口パク・ダンサーとして日銭を稼ぐルディ。出口の見えない生活の中、ルディの人生は、運命の人ポール、隣室のダウン症のある少年マルコと出逢うことで変わっていく。ゲイのカップルであるルディとポールは、悩み、迷いつつ、手を組んで世の中に立ち向かう。

◆岡本圭人、東山紀之と共に戦う検察官役に

映画ではトニー賞受賞俳優アラン・カミングが演じたこの主人公に、舞台版では東山がその卓越したダンス、唄、演技で挑み、観客を魅了。再演の舞台でも東山ルディが観客の心に迫る。

そしてルディと共に障がいのある少年マルコを育てようと、世間と闘う検察官ポールには、今回新キャストとして岡本を迎える。『Le Fils息子』(2021)や『4000マイルズ~旅立ちの時~』(2022~2023)等舞台での活躍が目覚ましい岡本が、新たなポールに挑戦する。

またダウン症のある少年マルコ役は、初演同様、実際にダウン症のある青年のオーディションを実施し、トリプルキャストで丹下開登、鎗田雄大、鈴木魁人が選ばれた。そして、共演者には、新たなキャストとして山西惇ら、初演から続投する高畑淳子らと、豪華な面々が揃った。

70年代のアメリカのヒットナンバーを散りばめた華やかなショーシーンと、緊迫の法廷ドラマを織り交ぜつつ、愛と希望、未来を求めて、苦闘する人間の姿を感動的に謳い上げるヒューマンドラマ『チョコレートドーナツ』。宮本がタクトを振る傑作の再演に注目だ。

◆東山紀之、岡本圭人との共演に「大きな縁も感じます」

この度、メインビジュアルとキャストコメントが公開された。東山は岡本との共演について「今回は圭人との共演ということで、赤ちゃんの頃に抱っこしていた子が大きくなって、一つの作品で共演できるというのは不思議な感じがしますが、大きな縁も感じます。昔、森光子さんと岡本健一と共演させていただいたときに、圭人があまりに森さんを好きすぎて、座っている森さんにジャンプで飛び込んで行って…ほぼ飛び蹴りなんですよ。それを見てみんなで青ざめるっていうことがあったんですけど(笑)その子と同じ舞台に出演するというのは僕自身、胸に迫るものがあります」としみじみ。

岡本も「東山さんは僕が小さな頃から抱っこしてもらったり…(笑)自分が生まれた時から成長を見守ってくれていた方なので、自分の心を預けて一緒に作品をつくる事ができるとてもいい環境だと思います」とコメントを残した。

また、先日行われたビジュアル撮影では、初演時にマルコ役を務めた丹下は「楽しかった!」と当時の公演についてコメントし、撮影の合間にも丹下が「東山さんかっこいい」と言うと東山は「そういうのは(カメラが)回っている時に言うんだよ」と返したり、岡本と丹下も「カイト!」「ケイト!」と呼び合いハイタッチをしたりするなど、和気藹々とした雰囲気で撮影が行われた。

同作は、2023年10月8日~31日に東京・PARCO劇場、11月3日~5日に大阪・豊中市立文化芸術センター 大ホール、11月10日・11日に熊本・熊本市民会館シアーズホーム 夢ホール(熊本市民会館)、11月16日に宮城・東京エレクトロンホール宮城、11月23日に愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホールにて上演される。(modelpress編集部)

◆原作:トラヴィス・ファイン コメント

『チョコレートドーナツ(原題:ANY DAY NOW)』がPARCOの素晴らしいチームと東山紀之さん、岡本圭人さん、そして才気と想像力あふれる演出家の宮本亞門さんを始めとする最高のキャストとスタッフによって、再び上演されることにとてもワクワクすると同時に大変光栄に思っています。

コロナ禍がこの地球上の私たち全員に強いた、張り詰めた静寂と極度の孤立の後、みんなで劇場に戻り、あの神聖な空間に互いに並んで座ることができることは、本当に言葉で表せないほどありがたい贈り物です。私が映画脚本の中で創り上げたキャラクターたちが再び命を吹き込まれる公演初日。そこに立ち会える瞬間が待ちきれません。

◆翻案・脚本・演出:宮本亞門 コメント

「家族とは?愛とは?人を思う気持ちとは?」この物語は、1979年の実在したゲイと公言するルディを元に作られました。麻薬患者の母から育児放棄されたダウン症のある子供を、ルディは家族のように育てようと奮闘します。

しかしLGBTQ+の人たちが家族を育てることは、当時のアメリカでは計り知れない困難を強いられることでした。今もまだ同性婚が認められない日本で、この再演の意味を深め、これからの「あるべき姿」また「あってはならないこと」は何かを、共に考えつつ稽古できればと思っています。

◆ルディ役:東山紀之 コメント

『チョコレートドーナツ』は素晴らしい作品なだけに、たくさんの方に見ていただきたいと思っていたので、もう一度チャンスをいただけて大変ありがたいです。

さらに、今回は圭人との共演ということで、赤ちゃんの頃に抱っこしていた子が大きくなって、一つの作品で共演できるというのは不思議な感じがしますが、大きな縁も感じます。昔、森光子さんと岡本健一と共演させていただいたときに、圭人があまりに森さんを好きすぎて、座っている森さんにジャンプで飛び込んで行って…ほぼ飛び蹴りなんですよ。それを見てみんなで青ざめるっていうことがあったんですけど(笑)その子と同じ舞台に出演するというのは僕自身、胸に迫るものがあります。

前回、中止となって見ることができなかった方もいらっしゃると思います。これまでよりは生の舞台を安心してお届けできる時期になったので、この普遍的なテーマの作品の魅力を皆様に感じてもらえるよう、時間と場所とを共有できたらなと思います。

◆ポール役:岡本圭人 コメント

『チョコレートドーナツ』の映画版を公開当初に拝見しました。美しさの中にある儚さ、人間の強さや脆さ、愛情と優しさ、沢山の感情がちりばめられている作品でした。とても自分の心に響き、そして僕の人生を変えた作品でもあります。

東山さんは僕が小さな頃から抱っこしてもらったり…(笑)自分が生まれた時から成長を見守ってくれていた方なので、自分の心を預けて一緒に作品をつくる事ができるとてもいい環境だと思います。

今回は再演ということで、稽古場に入ってどういう化学反応が起きるか今からとても楽しみです。真摯に役と向き合って、自分自身の心に響いたように、お客様にも作品を届けられるよう一生懸命頑張りますので、みなさんぜひ楽しみにしていてください。

◆あらすじ

1979年、カリフォルニア。シンガーを夢見ながらもショーパブのダンサーとして生活の糧を得るルディ。正義を求めながらも、ゲイであることを隠して生きる検察官のポール。母の愛情を受けずに育ったダウン症のある少年マルコ。ある夜、ショーパブに客として訪れた検察官のポールは、ステージ上のルディに魅了され、2人はたちまち恋に落ちる。

「夢はベット・ミドラーになること」「だったらなるべきだ」

ルディが暮らしている安アパートの隣室には、薬物依存症の母親とダウン症のある少年マルコが住んでいた。ある夜、大音量で音楽をかけっぱなしの部屋に息子のマルコを一人残し、母親は男といなくなってしまう。ルディが騒音を注意しに乗り込んだ部屋には、ただうずくまり、母親の帰宅を待つ少年マルコがいた。

不憫に思ったルディは、マルコを連れ帰る。しかし、ポールは「家庭局に連絡してマルコを施設にあずけろ」と助言する。その言葉に反発するルディだったが、マルコの母親は薬物所持で逮捕され、マルコはお気に入りの人形を抱きしめたまま、強制的に施設に連れて行かれてしまう。

しかし2人は、ポールの法的知識を駆使してマルコを救い出すことに成功。“いとこ”同士と偽り、生活環境の整っているポールの家で、マルコと共に暮らし始める。

初めて学校に通うマルコ。ポールはマルコの宿題の手伝いをし、ルディは毎朝朝食を作り、眠る前にはハッピーエンドの話を聞かせてマルコを眠らせる…。まるで本当の両親のように、2人はマルコを愛し、大切に育てた。

しかし、家族になることを望む3人の前に、差別と偏見の壁が立ちはだかる。

【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》

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