山田裕貴、信頼を超えた「東リベ2」キャストとの絆 最も難しかったシーンとは「一つも外してはいけない」<「東京リベンジャーズ2」インタビュー連載Vol.4> | NewsCafe

山田裕貴、信頼を超えた「東リベ2」キャストとの絆 最も難しかったシーンとは「一つも外してはいけない」<「東京リベンジャーズ2」インタビュー連載Vol.4>

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山田裕貴(C)モデルプレス
【モデルプレス=2023/06/09】モデルプレスのオリジナル企画「今月のカバーモデル」で2023年5月のカバーモデルを務め、映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』(前編:-運命-、4月21日より公開中/後編:-決戦-、6月30日公開)に出演している俳優の北村匠海・吉沢亮・山田裕貴・眞栄田郷敦・永山絢斗・高杉真宙のソロインタビュー連載。

Vol.4には、“東京卍會”副総長で“ドラケン”こと龍宮寺堅役の山田裕貴(32)が登場。

【写真】山田裕貴、原作に忠実な「東リベ2」ドラケンビジュアル

◆北村匠海主演「東京リベンジャーズ2血のハロウィン編 -運命-/-決戦-」

原作は「週刊少年マガジン」で連載されたコミックス「東京卍リベンジャーズ」。2021年7月に劇場公開した映画『東京リベンジャーズ』は、花垣武道(タケミチ)を演じる北村をはじめ、山田・吉沢・眞栄田らが集結したことでも大きな話題に。タケミチが仲間のため、そして自分の人生のために命を懸けてリベンジしていく“胸アツ”ストーリーが人気を呼び、最終興行収入45億円、観客動員数335万人を記録した。

山田が演じるドラケンは、絶大な強さで“マイキー”こと佐野万次郎(吉沢)を支える東卍の副総長。情に厚く仲間想いで、闇落ちしそうになるマイキーにストップをかけられる唯一の存在だったが、現在は死刑囚となり服役中。

◆山田裕貴、“信頼”を超えた「東リベ2」キャストとの絆

― 好評の前作を経て、今回はまた違ったプレッシャーがあったと思うのですが、どのような気持ちで臨まれましたか?

山田:やっぱり観ていただく限りは前作より面白くないといけません。「1の方がよかったね」と言われる2ではダメだと思っていました。

― その気持ちをどのように形にしていきましたか?

山田:すごく冷静に色々なことを考えました。まず本を前にして「どうすれば上手くまとまるんだろう」「どうすれば良くなるんだろう」と。皆ものすごく力のある人たちばかりだから周りのことは気にしていなくて、自分がどういう役回りで、どういう立ち位置でドラケンとして生きていればいいのかというのをずっと考えていました。

― 周りのキャストを信頼されているからこそ、自分の演技に集中できたと。

山田:もう信頼という言葉を使うほどでもないです。「信頼してるよ」ではなく、「うん、できるっしょ。皆なら」「やれるよね、皆」という感じでした。

◆山田裕貴「東リベ2」で1番難しかったシーン

― 今回は1で描かれた10年前よりさらに前の結成メンバーのストーリー、1の続きとなる10年前、そして現在と、時間軸が複雑に分かれています。その時代ごとに意識していたことはありますか?

山田:意識したのは本当にちょびっとです。やっぱり結成メンバーといる過去ではドラケンもちょっと多めに笑うな、明るいな、結構喋ってるな、とか。

でも、今回1番難しかったのは刑務所の面会室のシーンでした。自分が知っている過去を共有した人(タケミチ)が全てを忘れているという状態で、あの面会室にいて。当時一緒にいた人に「お前覚えてないのか!?」と言うのはおかしな話だけど、本当の芭流覇羅の頭の話や、東卍がどうなっていったかという説明はするし、タケミチが覚えていないことに驚かなきゃいけない。かつ、自分がその過去を全て経てきた顔もしていないといけない。どこか一つだけを取ると、全部が成立しなくなるような気がして。そのバランスみたいな部分はめちゃくちゃ考えましたし、たくみっちも難しさを感じていたのでだいぶ話しました。

― どのようなお話をされたんですか?

山田:言葉で説明するのが難しいですが、マンガを読んでいる時と映画を観ている時で、受け手の皆さんの時間認識の仕方が違うんです。マンガはコマ・文字でパンと目に入ってくるので、表情も一つ。でもそれが3次元になると、そのコマとコマの間にどういう顔をしているのか…それを埋めていく作業になるんです。その表情を一つも外してはいけないのでそれについて話していました。

◆村上虹郎との再共演 初対面から変わらぬ関係性

― 今回から登場する場地を演じる永山絢斗さん、一虎を演じる村上虹郎さん、千冬を演じる高杉真宙さんも発表時から大きな話題になっていました。お三方の姿を初めて現場で見た時はどのような印象でしたか?

山田:「やっぱりすごいな」「3人ならできるでしょ」という感じでした。

― もともと親交のあった方はいらっしゃいますか?

山田:虹郎です。映画で一緒にバンドを組んでいる役でした(2017年の『二度めの夏、二度と会えない君』)。虹郎は当時の初対面がまさに一虎みたいな感じだったんです(笑)。僕の方がだいぶ年上ですが、初めましてから「山ちゃん、おはよう」って。“山ちゃん”って言われたの小学生以来だな、みたいな(笑)。僕はもちろんドラケンじゃないので「おい、なんだよ」とはならず「おもしろ、この子」って思ったのが最初の印象です。

― 今回の再共演で何かお話はされましたか?

山田:結構喋っていた気がします。どちらかというとお芝居のことではなくて他愛もないことです。虹郎はそういうことの方が多くて、向こうが最初に「元気してんの?」と言ってきて、「うん。ニジは?」「元気だよ」って。

― 素敵な関係ですね。

山田:薄い内容かもしれないけど、その確かめ合いから「ああ、彼は俺に甘えているんだろうな」とか「喋りたいんだろうな」とか、色々なものを感じるというか。そういう感じはありました。

◆“結成メンバー”永山絢斗&村上虹郎への想い

― 場地と一虎は、10年前よりも過去の段階から深い繋がりのある関係性ですが、実際の登場は今作からとなりました。結成メンバーで過ごしてきた時間を表現するために、お二人と相談されたことはありますか?

山田:ないです。逆にそれを話し合う方が、「2から入った」と思わされてしまうんじゃないでしょうか。だから「新しく入ったけどどう?」とかは誰1人として言ってなかったと思います。もちろん僕がいないところで皆がどういう会話をしていたかはわからないですが、僕はそういう接し方は一切しませんでした。「(これまでも)いたよね」「え?いなかったんだっけ?」くらいの感じで、「新キャストだから…」みたいな感じには思っていないです。映画を作っている人や観る人たちからすると新しいかもしれないけど、僕たちにとっては最初から東卍の人。なのであまりそういうふうに思わないようにしていたのかもしれないです。

◆山田裕貴の夢を叶える秘訣

― 東卍メンバーはお互い“命を張ってでも守る存在”ですが、山田さんが“絶対に守りたいもの”を教えてください。

山田:1個1個紡いだ“人との縁”かな。守りたいというか、それは「繋ぎ止めておきたい」という独りよがりな感じじゃなくて。別に去りたきゃ去ればいいし、そこも僕はものすごく自由です。昔仲良かったとしても、今は違うんだったら今は違うんだなと思うタイプなので、僕が思う大切な人たちが皆自由に生きてくれていたらいいなと思っています。

― 最後にモデルプレス恒例の“夢を叶える秘訣”をお伺いしたいです。

山田:夢だと思わないことですかね。

― 2019年にもそう答えていらっしゃいました!

山田:おお~、変わらないですね!良い男ですね(ドヤ顔)。

― それは間違いないです!

山田:あはは、「間違いないです」って(笑)。

― (笑)。これまで夢だと思わなかったことで、叶えられてきた経験があるんですか?

山田:僕はいつも「こうなる」と言っているので。叶えられると思ってないからこそ、言葉にするタイプなんです。めちゃくちゃネガティブだから、あえて言葉にして皆に言って、自分にプレッシャーをかけています。そこから逃げるぐらいだったら、その言葉は吐かない。だから「逃げるな」と僕自身に言っているということです。それはずっと続けています。

― 貴重なお話をありがとうございました。

(modelpress編集部)

◆山田裕貴(やまだ・ゆうき)プロフィール

1990年9月18日生まれ、愛知県出身。2011年、テレビ朝日系『海賊戦隊ゴーカイジャー』で俳優デビュー。2022年、エランドール賞新人賞を受賞。主な出演作に『HiGH&LOW』シリーズ(16~19)、『あゝ、荒野 前篇・後篇』(17)、『あの頃、君を追いかけた』(18)、『燃えよ剣』(21)、『余命10年』(22)、『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』(22)、『耳をすませば』(22)、『夜、鳥たちが啼く』(22)、『ブラックナイトパレード』(22)など。現在TBS系金曜ドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』(毎週金曜よる10時~)で主演を務めている。

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