戸塚純貴、オードリー春日役は「今までで1番難しい」“相方”キンプリ高橋海人と絆深められた理由とは<「だが、情熱はある」インタビュー> | NewsCafe

戸塚純貴、オードリー春日役は「今までで1番難しい」“相方”キンプリ高橋海人と絆深められた理由とは<「だが、情熱はある」インタビュー>

芸能 モデルプレス/ent/wide/show3
モデルプレスのインタビューに応じた戸塚純貴(C)モデルプレス
【モデルプレス=2023/05/02】King & Princeの高橋海人(※「高」は正式には「はしごだか」)とSixTONESの森本慎太郎がW主演を務める日本テレビ系ドラマ『だが、情熱はある』(毎週日曜よる10時30分~)に出演している、俳優の戸塚純貴(とづか・じゅんき/30)。お笑いコンビ・オードリーの若林正恭と南海キャンディーズ・山里亮太の半生を描いた同作で、戸塚は若林の相方・春日俊彰を熱演している。インタビューではこだわりが詰まった役作りや、高橋とのエピソード、さらには戸塚が思う「夢を叶える秘訣」まで、たっぷりと語ってもらった。

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◆高橋海人&森本慎太郎W主演「だが、情熱はある」

本作は、オードリー・若林と南海キャンディーズ・山里の2人の半生を描く、実話に基づいたドラマ。若林と山里はそれぞれ10代の頃からお笑い芸人を目指すも、なかなか日の目を見ず不遇の時代を過ごす。しかし努力の末、「M-1」準優勝となりブレイク。オードリー、南海キャンディーズは誰もが知る人気お笑いコンビとなるのだが、若林、山里ともに売れたことによる周囲の変化や「仕事」への疑問、ネガティブな思い。「相方の方ばかり売れていく」「じゃない方」といった嫉妬や妬み。そんな負の感情の中でもがいていた。

そんな折、2人は出会うことになる。そしてお互いを知るうちに「負の感情を笑いにしよう」と、それぞれのコンプレックスを生かした漫才やコントを披露するユニット「たりないふたり」を結成。活動を始めた。コロナウイルスが世界を蝕む中、運命の「解散無観客ライブ」の日がやってくる。そこで2人が見た景色とは?気軽に見れて、笑えて、でも泣けて…色々な感情が湧き上がってくるエモーショナルなドラマとなっている。

◆戸塚純貴、オードリー春日役への思い明かす

― まずは、オファーを受けた時の心境から教えてください。

戸塚:最初にお話をいただいたときは不安しかなかったですし、もちろん今でも不安はあります。春日さんは実在する方ですし、今もご活躍されている方なので、今までで1番難しい役だなと感じました。

― 初回放送後から大きな反響が寄せられていますが、視聴者からの絶賛の声を受けて心境に変化はありましたか?

戸塚:皆さんが面白いと言ってくださっていたり、オードリーさんがラジオで感想を話してくださったりしていることは本当に嬉しいです。時系列はどんどん進んでいくので、今後もその都度不安はあると思います。「この時期の『ナイスミドル』(※オードリーの前のコンビ名)さんはどうだったんだろう」とか、むつみ荘に入居してからの生活の感じとか…テレビで知られていないオードリーさんを演じる難しさは、回を重ねるごとに増している気はします。

◆戸塚純貴、オードリー春日役で意識していること

― 戸塚さんは“リトルトゥース”(※「オードリーのオールナイトニッポン」リスナーの愛称)であることも公言されていますが、元々春日さんにはどのような印象を抱いていましたか?

戸塚:やっぱりお笑いで見ている春日さんのイメージが強くて、「すごく変わっている人なんだろうな」という印象がありました。「泣いている若林さんの隣で泣いていない」とか、「若林さんが頑張っているのに頑張っていない」とか…(笑)、今回の役で春日さんを知っていくうちに「ちょっとダメな人なのかな」とは思う瞬間はありますが、エピソードが全部面白いですし、とても愛らしい方なんだなと感じます。

そして、オードリーのお2人の1番の魅力はやっぱり仲の良さというか、中高時代をともにして今に至る感じだと思うんです。芸人さんは相方が何回も変わったりする人も多いと思うのですが、オードリーさんは1度も変わっていないので、本当にすごいなと感じます。ラジオを聴いていてもその仲の良さが伝わってきて幸せな気持ちになりますし、コンビの信頼関係や絆もにじみ出ていて、一生見ていたいような存在です。

― オードリーさんへの愛が伝わってきます。今回春日さんを演じるにあたり、役作りで意識したことはありますか?

戸塚:春日さんはやっぱり謎が多い方というか、掴みどころがない方なんですよ。でも、監督や制作陣からは役作りについて「任せる」と言っていただいたので、自分なりにこだわりとリスペクトを持って演じていました。春日さんは独特な言い回しがあったり、普段は敬語でお話していたりするので、そういった部分はラジオを聴いてノートに書いていましたね。

今作は「だが、情熱はある」というタイトルではありますが、情熱があるかもわからないところが春日さんの魅力だと思っています(笑)。若林さんと比べて焦らない感じとか、困ったときは胸を張る…!「売れない」「人気がない」という時期にも、春日さんはきっと「まぁこれからでしょう」と思っていたんじゃないかなと思うので、自分も若林さんを支えようという気持ちで演じていました。

― 戸塚さんは、春日さんの役に入るスイッチのようなものはあるのでしょうか?

戸塚:本番の直前ぐらいに春日さんを降ろすことが多いです(笑)。読み合わせのときは、監督やプロデューサーさんから「次は春日100%でやってみて」「次は春日30%で」という独特な指示があるので、「ピンクベストで漫才をしている春日さんのイメージが100%だとしたら、30%はこれくらいかな」と想像しながら、少しずつ調整していました。

ただ、どんどん自分の中に春日さんが入ってきている実感があって、最近は日常生活でも一人称が「私」になったり、敬語で話したりしてしまいます。ちょっと困りますね(笑)。台本をいただいた時なども「春日さんならこういう言い方はしないかな…」と細かいセリフのニュアンスなどが気になってくるようになって、ちょっとずつ“カスミン化”しています(笑)。

◆戸塚純貴、高橋海人との関係性語る

― オードリーの空気感を作るにあたり、高橋さんとすり合わせていった部分はありますか?

戸塚:海人もオードリーさんがすごく好きなので、そういった意味では最初から意見が合っていたと思います。演技に関しては、自分で演じるよりも客観的に見た方が違和感に気がつけるので、お互いに「春日さんはここでこう言わないよね」「若林さんはどういう風にするのかな?」などと言い合っているのですが、それを重ねていくうちに相方感もどんどん増している気がします。

― 戸塚さんは高橋さんのことを「海人」と呼び捨てで呼ばれていますが、そこまで仲が深まったきっかけはあったのでしょうか?

戸塚:放送を見ていただいたらわかる通り、僕は海人と一緒のシーンしかないので(笑)、共にする時間が非常に多いし、その一つひとつが濃いんです。それに、海人とは数年前に兄弟役で共演しているのですが、いつも「尊敬しています!」みたいなテンションで来てくれるので、みんなから可愛がられますし、本当にいいやつなんです。

― 兄弟役とコンビ役では雰囲気や空気感が全く異なると思うのですが、今作で意識した部分はありますか?

戸塚:前作よりもお互いに歩み寄れているなと思います。趣味が似ていたり、「オードリーが好き」という共通点があったりすることも大きいですが、撮影中に2人でお昼ご飯を食べたり、一緒に休憩を取ったりと撮影以外もずっと一緒に過ごしているので、より仲が深まりました。

でも、お芝居とはいえオードリーさんが世の中に出ていない段階を演じるのは辛くて、お客さんが見ていなかったり、笑ってくれなかったりする場面が続くと、2人で「早く売れたいな」って話していて(笑)。最近は2人ともリアルに漫才師のような心境になってきています(笑)。

◆戸塚純貴、高橋海人との“即興漫才”の裏話明かす

― 番組公式Twitterでは先日、「漫才の登場シーンでカットがかからず、そのまま即興でネタを披露する」という未公開映像が公開され、話題を集めていました。高橋さんとの息もぴったりでしたね。

戸塚:実はもう1本撮っていて、そっちの方が漫才の出来が良かったんです(笑)。海人も同じ意見だったようで、2人で「2本目の方ができてたよな(笑)!」と話していたのですが、即興漫才なので仕方ないですね(笑)。

― 即興で息の合った漫才を披露できること自体、本当にすごいです。

戸塚:ネタ見せのシーンは2人とも楽しんでやっているので、その空気感も出ているのかなと思います。本番前には監督へ向けて漫才を披露する時間も設けられているのですが、たとえ放送に使われなくても、監督が本当に喜んでくれることが嬉しいんです(笑)。緊張はしますが、すごく良い経験になっているなと感じます。

◆戸塚純貴の夢を叶える秘訣

― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、今作で夢を追う春日さんを熱演している戸塚さんが思う「夢を叶える秘訣」を教えてください。

戸塚:目標や夢を口に出すことはすごく大事だとは思うんですが、個人的には「夢は叶えるものではなくて、見るもの」だと思っています。頑張っていたら急に目の前に夢が近づいてきたり、気づいたら叶っていたりするんですよね。その瞬間に「今までやってきたことは間違いじゃなかったんだ」と実感できるので、些細なことを気にし過ぎず、自分が楽しいと思える選択をする方がいいんじゃないかなと思います。

― 貴重なお話、ありがとうございました!

(modelpress編集部)

◆戸塚純貴(とづか・じゅんき)プロフィール

1992年7月22日生まれ、岩手県出身。2011年「花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011」(フジテレビ系)で俳優デビュー。以降、ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系/2019年)、「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(NTV系/2021年)、「教場」(フジテレビ系/2021年)、「かりあげクン」(BS松竹/2023年)や、6月9日公開映画「水は海に向かって流れる」(2023年)など、数多くの作品に出演している。

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