春先に「選択の科学」(シーナ・アイエンガー)という本が話題になりました。コロンビア大学の盲目の女性教授が、さまざまな人生の選択について研究した成果を面白おかしくまとめたものです。
その中に、こんなエピソードが掲載されています。
Aチーム・Bチーム、2グループの学生の就職活動について調べます。Aチームは、非常に意識の高い学生。特に企業の規模や資本金、ランキングや年収などデータを重視して、意欲的に就職活動を進めます。Bチームは、そうではありません。データよりもフィーリングや縁を大切に就職活動をします。
その結果、AグループはBグループの学生よりも多くの内定を勝ち取り、数年後の追跡調査でも高い年収を得ていることが分かりました。
ところが「いま楽しく幸せに働いているか」という幸福度に関しては、Aグループのほうが低かったのです。要は、データを気にして就活をすると、ステータスの高い就職ができるけれど幸福じゃない。ということです。彼らは、より上位の会社に入りたい、もっと年収が欲しいと、いつまでも欲がつきないのでしょう。
このようにデータや数字を気にしすぎて人生選択をするとあまりハッピーになれないという研究結果は、恋愛や結婚でも同じことが言えます。
相手を年収やステータスで判断すると、人がうらやむような結婚ができるかもしれませんが、上を見るときりがなく満足できません。それよりもフィーリングや印象を大事にすると「この人だ」と納得できますし、比べる気持ちも起きません。
この本ではそのほか、恋愛結婚をした夫婦の幸福度は右肩下がり(絶頂からスタートするので。ちなみに離婚率は50%程度)、お見合い結婚をした夫婦の幸福度は右肩上がり(あまり期待しないところからスタートするので。ちなみに離婚率は10%程度)といった研究も紹介されています。
クリスマスイブ。一年で一番恋について考える日。みなさんの伴侶選びはデータや数字の影響をどれぐらい受けていますか?
[ライター 五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。著書「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(五百田 達成・堀田秀吾著 クロスメディア・パブリッシング刊)が12万部を突破。詳細はオフィシャルブログ(http://ameblo.jp/iota-s/)まで]
[photo by:Jayray24]
《NewsCafeコラム》
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