ただ今、大好評上映中の映画「ブラック・スワン」。今作はナタリー・ポートマン演じる優等生バレリーナが「白鳥の湖」のプリマに大抜擢されるものの妖艶な黒鳥を演じるにあたり、セックスアピールが乏しいために悩み、次第に精神が病んでいくホラーサスペンス作品だ。見所は何といっても、黒鳥が乗り移ったかのように精神崩壊したナタリー・ポートマンが恐ろしく、そして激しく踊るパフォーマンスシーン。性格が全く異なる白鳥「オデット」と黒鳥「オディール」を1人2役でプリマが演じ分ける部分が「白鳥の湖」の醍醐味とされているが、そもそも原作「白鳥の湖」とは一体どんなストーリーなのだろうか。下記あらすじとなる。
ある日、少女オデットが花畑で花を摘んでいると悪魔が現れ、姿を白鳥に変えてしまう。呪いをとく方法はまだ誰も愛したことのない男性に愛を誓ってもらうこと。白鳥になってしまったオデットが人間の姿に戻れるのは月の光に照らされた夜の間だけ…。悪魔によって白鳥に変えられてしまった少女たちと共に、オデットは夜な夜な美しく、哀しく踊る。場面変わってお城ではジークフリート王子が21歳を迎える。母親から明日の王宮の舞踏会で花嫁を選ぶように命じられるが、まだ結婚したくない王子は友人たちと共に白鳥が住む湖へ向かう。月が出ると泳いでいた白鳥が少女へ変わっていく。その中でもひときわ美しいオデットに王子は一目ぼれ。共に踊り、恋に落ちた2人。彼女の呪いを聞いた王子は明日の舞踏会に来るようオデットに伝える。しかし翌日の舞踏会には招かれざる客、悪魔が登場。魔法でオデットに似せた娘、黒鳥「オディール」を連れて結婚の申し込みにやってくる。王子は見事に騙され、妖艶なオディールを花嫁として公式に選んでしまう。全てを見ていたオデットは悲しみに打ちひしがれ、仲間たちが待つ湖へ走り去る。悪魔に騙され、黒鳥が何者かを悟った王子は急いでオデットのもとへ…悪魔が再び現れ、王子と悪魔は激しく戦う。王子が悪魔を打ち破るとオデットの呪いが解け、2人は結ばれる。
ストーリーの終わりにはもうひとつのバージョンがある。悪魔を殺してもオデットの呪いが解けず、絶望したオデットと王子は命を絶つ。来世で結ばれる悲しい"ハッピーエンディング"だ。「ブラック・スワン」で描かれるのは果たしてどちらのエンディングなのか。か弱く儚く、透き通った美しさを持つプリマが自信に満ち溢れ、気高く官能的な黒鳥へと変身を遂げるシーンは恐ろしくも目が離せない。映画「ブラック・スワン」は5月11日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国で公開中だ。
(C)2010 Twentieth Century Fox
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