特定の刑事裁判において、有権者から選ばれた裁判員が裁判官とともに審理に参加して、被告人の判決の決定まで関わる「裁判員制度」がはじまってから、8月3日で丸1年。裁判員制度や裁判を身近に感じるために役に立つ裁判傍聴をNewsCafe編集スタッフが行ってきた体験を紹介する。今回は3回目。
「新件」と呼ばれる第1回公判の場合、冒頭手続き(人定質問・検察官の起訴状の朗読など)から入る。その後に証拠調べ手続き(冒頭陳述・事実や情状についての立証など)・弁論手続き(検察官の論告求刑・弁護人の弁論・被告人の陳述など)を経て、判決の宣告が行われるが、裁判の規模によってかかる日数が変わってくるため、その日の公判の終わりに次回の日時を裁判官から指定される。
傍聴席で傍聴する人の立場はさまざまで、被害者の関係者もいれば被告人の関係者がいる場合もある。裁判と聞くとどうしても堅苦しいところがあるが、裁判官も弁護人も検察官も、いろいろなタイプの人がいるのでいくつか傍聴して比べてみるのも面白いかもしれない。
また東京地裁には食堂だけでなく、郵便局や書店もあり、午前・午後を通して過ごせる場所になっている。司法関係の勉強をしている人もおり、いつも多くの人が利用しているようだ。
(次回へ続く)
《NewsCafe》
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