
「本当の私はそんな人じゃないのに」――周囲からの見られ方に、モヤモヤしたことはありませんか?誤解されている気がして否定したくなったり、自分をどう表現すればいいのかわからなくなったりすることは少なくありません。
こうした悩みについて、キャリアコンサルタントで「朝活の第一人者」である池田千恵氏は、「違うと思う評価こそが、アウトプットのヒントになることがある」と指摘します。
本記事では、池田氏がいまの時代におけるアウトプットの重要性と方法をまとめた著書から、他人の目をヒントに自分らしさを活かすアウトプットの考え方を紹介します。
※本記事は書籍『朝15分からできる! 人生が変わる! 週末アウトプット』(池田千恵:著/日本実業出版社)から一部抜粋・編集したものです
人に言われた「私はそんなんじゃない」をいったん受け入れてみる
アウトプットにチャレンジすると、自分が誤解されていると感じる反応を受けることもあります。「私はそんなんじゃないのに」とムッとするときもあるかもしれません。でも、自分の魅力は実際、自分自身ではわからないものです。
本意ではない反応を受けたときこそチャンスです。本当の私はそうじゃない! と否定したり、あがいたりするのを一回やめてみると、意外とうまくいくことは多いです。
たとえば「真面目そう」とよく言われて、本当に嫌だなーと思っているとします。本当はそうじゃないのに、ぐうたらなのに、いつも真面目そうと言われて、「いやいやいやいや……!」と否定から始まって、そこから話に入る、みたいなことってよくありますよね。でも真面目そうに見られるって、そんなに悪いことでしょうか?
そう見られてるんだ! とわかれば、その「見られ方」を最大限に活かす方法でアウトプットして動いたほうが、エネルギーもかからないし、いいと思いませんか?
たとえば、真面目を極めてみたらおもしろいかもしれないし、真面目そうな見た目のまま、中身が変だったらおもしろいかもしれないですよね。自分では「嫌だ!」と思っていても否定から始めるのではなく、どう活かそう? という意識を持つと世の中の見方も変わるし、人生も楽しくなるので、ぜひやってみるといいかなと思います。
それでも、どうしても、「それはホントの私じゃない!」と思って、モヤモヤが消えない、絶対に変えたい! と心から思うのであれば、アウトプットを変えるのみです。
本当の私と、人が認識している私がズレている原因は、単なるアウトプットのまずさだけ。それだけの問題なんです。アウトプットのまずさは練習で改善することができるので、やればいいだけです。
ズレていて誤解されていて、それがもし苦しいと思うのなら、まずは、自分が思っている自分と、相手が思っている自分のズレを調整するところから始めましょう。具体的には、文章、プレゼン、見た目、髪型などを、変えたい自分に近づけていきましょう。
「◯◯ さんらしい」を最大限に活かす方法を考える
周囲からの印象を「違うのに」も含めて最大限に活かすためには、具体的に次の2つを考えてみましょう。
1.◯◯さんらしいね、◯◯さんっぽいと言われたことがある行動・発言
2.私っていつもこうだ……と落ち込むこと
1つめは、「◯◯さんらしいね」とか「◯◯さんっぽい」と言われたことがある自分の発言や行動を具体的に思い出して箇条書きにしてみてください。
箇条書きしたことについて「違うのに」とか「私はそんなんじゃない」と否定したい気分になった場合は、周囲に自分を十分にアウトプットしきれていない可能性があります。
ちなみに、出していないのがダメなわけではないです。ズレが魅力になる場合もあります。「違うのに」と思ったことを「そう思われてるんなら、逆にこれをアウトプットに使えないかな?」と考えてみるのもひとつの手です。
たとえば「あざとい」という言葉が嫌いなのに、いつも人から「あざとい」と言われてしまう。「あざとい」と思われたくないから「あざとさ」を消そうと思っても、匂い立つ「あざとさ」がどうしても隠せないのが悩みだとしますよね。
だとしたらその「あざとい」と見られることをいったん受け入れてみてはどうでしょうか。実際、あざとさ全開にすることで、ブレイクした芸能人はたくさんいると思います。そんなふうに、「違うのに」「私はそんなんじゃない」と思ったことも、まずは「そう見られているんだな、なるほど」と、受け入れてみましょう。
次に、「私っていつもこうだ」と落ち込むことを思い出してください。自分が本当に嫌だなあと思っていることでも、ほかの人にとってはうらやましいことはたくさんあります。
たとえば自分は器用貧乏だから、そこがすごく嫌だなーとずっと思っていた人がいたとしましょう。でも、その器用貧乏なところがうらやましい人も絶対いるんです。
私は一つひとつしかできないし、これ1本でしか生きていけないのに、いろいろなことをそこそこの労力でできるなんて、いいなーと思っている人に向けて有意義なアウトプットができる可能性があります。
なので、周りからのインプットを得るためにも、私っていつもこうだ、と落ち込むことをまずピックアップしてみるのもいいですね。そのためのヒントとして、前述の2つのことを書き出してみましょう。書き出したものを周りの人に見てもらうと、新たな意見をもらえて気づきがあるはずです。
ここまでの記事では主に、「自分らしさを活かすアウトプットの考え方」についてご紹介しました。つづく関連記事では、自分の「すごさ」を最初に伝えるアウトプット方法について解説します。
つづき>>マウントが相手への「親切」になる⁉ 信頼される人が、必ず最初にやっている「立場と強み」の伝え方とは
■著者略歴:池田 千恵(いけだ・ちえ)
株式会社朝6時 代表取締役。国家資格キャリアコンサルタント。福島県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、ワタミ株式会社、ボストン コンサルティング グループを経て独立。2009年に『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』(マガジンハウス)を刊行。ベストセラーとなり「朝活の第一人者」と呼ばれるようになる。会社員時代には趣味の飲食にまつわる資格を7つ取得。会社の許可を得た「週末起業」でパンやワイン、チーズの知識を教える先生としても活動。2010年より朝専用手帳『朝活手帳』をプロデュース。15年連続発売の人気手帳となる。2018年より、会社員が自分オリジナルのコンテンツを「教える」ことで本業+アルファの収入を得られる状態を目指すスクール「朝キャリ」を運営。のべ400名を超えるキャリア相談、アウトプット指導をしている。近著は『週末朝活』(三笠書房)、『ME TIME 自分を後回しにしない「私時間」のつくり方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)プライベートでは小学生の母。




