【モデルプレス=2025/12/25】Number_iが、全国ライブツアー『Number_i LIVE TOUR 2025 No.』のファイナル公演を12月24日、25日にさいたまスーパーアリーナで開催。ここでは、25日昼公演の模様をレポートする。【写真】平野紫耀らNumber_i、ステージ傾くツアーでの衝撃演出◆Number_i、ゴンドラ上から登場満員の客席では開演直前に「Number_i」コールと手拍子が割れんばかりに鳴り響く。ペンライトの光が会場を彩る風景も恒例になりつつある。期待が膨らみに膨らむクリスマスのさいたまスーパーアリーナ。暗転と同時にスクリーンに映し出されたのは、ツアーのために用意されたスペシャルムービー。世界観豊かに作り込まれた映像に会場は徐々に引き込まれていく。メンバーが突如として宇宙船に取り込まれる展開に驚くのもつかの間、次の瞬間には実物のメンバーがゴンドラ上に現れ、現実世界とシームレスに繋がる演出で登場。とてつもないライブのスタートを予感させる仕掛けとNumber_iの姿に、会場は一気に熱を帯びる。1曲目は「HIRAKEGOMA」。平野紫耀のラップが繰り出されると、期待と高揚が混じり合った大きな歓声が起こった。続く神宮寺勇太プロデュース楽曲「ATAMI」、「FUJI」では、脈々としたメロウなメロディとバンドサウンド、メンバーの声質が三位一体となった音像に、会場のボルテージが上がっていく。上昇中の熱気は「INZM」、「幸せいっぱい腹一杯」にて1つの頂点に至った。アッパーチューンが畳みかけられ、3人のパワフル且つ研ぎ澄まされたパフォーマンスが観客の視線を強く引き寄せた後は、息をつく間もなく先ほどの映像の続きが始まった。そして映像の展開に合わせ、「Numbers Ur Zone」を披露。スクリーンでコミカルに動くメンバーの3Dキャラクターとステージパフォーマンスが激しく連動する。重厚なストリングスの旋律に誘われ始まる、「なんかHEAVEN」「ロミジュリ」と続く流れでは、チルとエモーションとが交錯し、ふくよかな音像に観客は酔いしれる。前半のハイライトの1つは、神宮寺のソロ楽曲「LOOP」だ。ダンサーのソロパートで一気にステージが引き締められると、神宮寺の静と動を自在に行き来する表現力が際立ち、会場の空気を一瞬で掌握する。その流れを受けた「SQUARE_ONE」では、グループとしての結束力がより強く印象づけられるようなグルーヴが表出。ツアーを通して育て上げてきた楽曲群が、確かな存在感を放っていた。◆Number_i、クリスマストークで盛り上げる「埼玉の皆さん、こんにちはー!」という挨拶から始まったMCでは、子供のころサンタクロースからもらったプレゼントの話など、会場を巻き込みながらトークを展開。「中学校一年生の時にジュエリーくださいとお願いしたら、(貰えたものは)駄菓子100個だった」という平野や、サンタさんを目撃してしまったことがあるという岸に、激しくツッコミ合いながらも和気藹々とクリスマスエピソードを語り合う。「もし、今プレゼントをもらえるとしたら?」というお題に対して、平野は「加湿器」、神宮寺は「ムラシャン(紫シャンプー)」、岸は「金銀財宝」と答え、十分に会場がほぐれたところで後半戦に突入していく。その先の曲振りに「金銀財宝」が掛け声としてキープされるという場面も。楽曲ごとに切り替わる世界観の明確さはNumber_iの武器。多幸感溢れるナンバー「Hard Life」ではメンバーがステージの端から端まで歩き、観客との距離がグッと縮まるような温度感が生まれる。映像を挟み、ストーリーは急展開へ。メンバーの顔のパーツをアップで映し出すパンチの効いたヴィジュアライザーとともに「2OMBIE」を披露。続いて日本情緒漂う「BON」では、低音の効いたビートと整然とした鋭いダンスが際立ち、会場の熱気は再び最高潮に。幻想的なピアノソロにクールダウンされながら、岸のソロ楽曲「KC Vibes」へ。伸びやかな歌声と攻撃的なラップとが交錯するステージは、シンガーとしての岸の凄みが滲み出る。ペンライトによって紫色に包まれた会場もステージ演出に一役買っている。「Numbers」に続いて披露された平野によるソロ楽曲「ピンクストロベリーチョコレートフライデー」では、実直さと甘さを併せ持ったステージングで観客を惹きつける。ストレートに伸びる平野の歌声は、低音ラップを繰り広げる時とはまた違った魅力を放っていた。◆Number_i「GOD_i」「GOAT」ヒット曲パフォーマンス再びのピアノソロから「i」へと流れる構成は、個の表現力とグループのアイデンティティが交差する瞬間を鮮やかに描き出す。オーケストラによる壮大なInterludeを経て披露された重厚なナンバー「GOD_i」、デビュー曲「GOAT」は、ツアーのクライマックスにふさわしいスケール感を伴って迫り来る。さらにNumber_iの拡張性を強く感じさせる「未確認領域」では、常に変化と挑戦を続けるNumber_iの現在地が明確に提示され、この会場の観客はその進化の目撃者であることは間違いない。アンコールでひときわ大きな歓声とともに投下されたのが新曲「LAVALAVA」。現在、配信チャートはもちろん、SNSを賑わせている注目作の1つだ。サビ部分の音と振り付けのユニークネスは、ライブの中でもすでに欠かせないキラーチューンとして機能している。Number_iの型にとらわれない多面性を象徴するような1曲だ。その勢いを保ったまま、「No-Yes」「Midnight City」と畳みかけ、「JELLY」で祝祭感は最高潮へ。オーケストラの芳醇なハーモニーとベースの力強いビートに包まれながらダンサー、バンドメンバーなどの紹介をするシーンでは歓声が鳴り響き、このステージに関わる全ての人とNumber_i、そして会場とが一体となる瞬間を体験した。ラストの「i-mode」を歌唱し終えると、メンバーは会場に力強く感謝の言葉を投げかけた。Number_iがこのツアーで積み重ねてきたもの、そして現在進行形で拡張し続けるスケール感が、『Number_i LIVE TOUR 2025 No.』さいたまスーパーアリーナ公演には鮮明に刻み込まれていた。◆Number_iライブツアー、Prime Videoで配信決定全国8都市25公演で約30万人を動員した同ツアー。そんなNumber_iのさいたまスーパーアリーナ公演が、2026年2月14日にPrime Videoで配信されることも決定した。(modelpress編集部)◆セットリスト1.HIRAKEGOMA2.ATAMI3.FUJI4.INZM5.幸せいっぱい腹一杯6.Numbers Ur Zone7.なんかHEAVEN8.ロミジュリ9.LOOP10.SQUARE_ONE11.Hard Life12.2OMBIE13.BON14.KC Vibes15.Numbers16.ピンクストロベリーチョコレートフライデー17.i18.GOD_i19.GOAT20.未確認領域【ENCORE】21.LAVALAVA22.No-Yes23.Midnight City24.JELLY25.i-mode【W ENCORE】26.iLY ※12/25 18:30公演のみ【Not Sponsored 記事】