吉沢亮、映画「国宝」で感じた歌舞伎の難しさ「不可能だと途中からわかっちゃった」実践した役作りとは | NewsCafe

吉沢亮、映画「国宝」で感じた歌舞伎の難しさ「不可能だと途中からわかっちゃった」実践した役作りとは

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吉沢亮(C)モデルプレス
【モデルプレス=2025/12/16】俳優の吉沢亮が16日、都内で開催中のイベント「カンヌ監督週間 in Tokio 2025」に同じく俳優の横浜流星、監督の李相日とともに登壇。吉沢が映画「国宝」での役作りについて明かす場面があった。

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◆吉沢亮「不可能だと途中からわかっちゃった」

何年も経験を積んでいる本物の歌舞伎役者と違い、わずかな時間の中で役を作る上で、どうやって役に信ぴょう性を持たせたか聞かれた横浜は「やるしかないよね」と口に。吉沢は「本当にそれでしたね。当然、何十年と稽古されている本物の役者さんになるのは不可能だと途中からわかっちゃったもんね。ひたすら稽古を重ねて、それこそ本物の役者さんの映像をたくさん見ながらどうにかでしたね」と明かした。

加えて、吉沢は「我々は1年以上の期間を様式美として美しく見せるように稽古してきて、本番で監督に『美しくやるのはわかったから、喜久雄でやってくれ』って本番でいきなり言われるんですよ(笑)。 我々も本当に混乱するんですけど、それのおかげでこの『国宝』という映画の中で歌舞伎役者になれたし、我々役者がこの映画をやる意味があったなというのを監督のおかげで思いました。ありがとうございます」と感謝したが、李監督は「まあ、悪魔ですけどね」と返して会場の笑いを誘った。

◆横浜流星「国宝」撮影は「大変というか幸せでした」

李監督の撮影現場で大変だったことを聞かれた吉沢は「何回もやらされるのに、なぜやらされるかがわからないっていう。普通だったら『ここはもうちょいこうかも』みたいな監督の演出があって、それやるんですけど、監督の場合は『もう1回』しか言わないっていう…。何がダメなのかを教えてくれないっていうのが、監督の厳しさでもあり、愛情でもあるなと思いながら現場で受け止めていました」と告白。また「自分でわかるまでやらせるっていう。それはなかなか搾られたなと思いますね(笑)」と笑顔を見せた。

そして、李監督の作品に出演するのが2度目だったという横浜は「1作目の時はもっとわからなくて、まさにそうで『もう1回』って言われて、自分の中で答えを探すしかなくて、暗闇の中でなんとか必死に自分の中で探すっていう。でも、大変というよりも、こんなにも我々の中にあるものを信じて、妥協せずいてくれる監督も多くないので幸せですよね」とコメント。「2作目も、もちろんわからないところはあるんですけど、その中でも1作目やっていたからこそわかるものもあって、正解はないと思うんですけど、自分の中で必死にもがいて答えを見つける時間を許される限り、ずっと信じてともにやってくださる人はいないので、大変というか幸せでした」としみじみ語った。

続けて、吉沢は「撮影の後半になってくると、監督が『喜久ちゃん(吉沢の役名)今からすごく難しいこと言うね』って言いながら近づいてくるんですよ、すっごく嬉しそうな顔で。もう悪魔みたいな顔をしていて“喜久雄はこういう悪魔と契約したんだ”って思いましたね」と茶目っ気たっぷりに話していた。(modelpress編集部)

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《モデルプレス》

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