日本科学技術振興財団と科学技術館は、2026年1月15日から27日まで、科学技術館（東京都千代田区）で「ゴジラサイエンス展」を開催する。入館料のみで鑑賞でき、ゴジラ作品を通じて防災・減災や未来科学への理解を深める体験型展示となっている。入館料は大人950円、中高生600円、子供（4歳以上）500円。 同展は、1954年に誕生したゴジラが、時代ごとの科学的課題や社会不安を映し出してきた作品であることに着目。「もしゴジラが現れたら？」という想像を入口に、防災・減災や未来科学への理解を深める内容となっている。科学技術がもたらす希望と脅威を、子供から大人まで体感できる新しい学びの場として、エンターテインメントと科学教育が融合した本格的なサイエンス体験イベントを提供する。 展示は3つのテーマで構成される。「ゴジラから知る科学」では、ゴジラ作品を通じて時代ごとの科学技術の進歩や、その裏にある社会の課題・メッセージを紹介。映画フィクションから科学を学び、科学リテラシーや自然との向きあい方を考える。 「ゴジラ対策と防災科学」では、ゴジラに立ち向かうために登場したメカゴジラやスーパーXなどの映画に登場する対ゴジラ兵器と、現実の防災ロボットや最新技術を比較。科学技術が水・陸・空の自然災害に「対応」（予測・復旧・防災・減災）する仕組みを紹介する。 「大怪獣と未来の科学」では、科学技術の発展の副作用によって生まれた大怪獣たちを取りあげる。「人は『大怪獣=自然』とどう向きあうべきか、自然から学ぶことは？」を考え、未来の安全・安心な社会を目指す科学技術の役割を探る。 特別体験プログラムとして、展示のテーマに関するさまざまな識者から講師を招き、自然の脅威に立ち向かう科学技術を共に考える特別サイエンス講座を開催。また、ゴジラと科学技術に関するクイズラリーに挑戦でき、先着で顔写真入り認定証を贈呈する。 なお、映画「ゴジラ」は1954年に公開。高いエンタメ性だけでなく、当時の水爆実験などの社会的不安もテーマに含み、多くの支持を得た。シリーズには数多くの怪獣が登場し、中には人類の科学技術が生んだ環境問題などの「影の側面」をもった怪獣も存在する。◆ゴジラサイエンス展 ～脅威に科学で立ち向かう～会期：2026年1月15日（木）～1月27日（火）会場：科学技術館（東京都千代田区北の丸公園）料金：科学技術館入館料のみ（大人950円、中高生600円、4歳以上500円）
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