ドラマ『量産型ルカ』をはじめ、話題作への出演が続く俳優・山本かりんさんにインタビュー!現在配信中の、ABEMA『ナオキマンの都市伝説ワイドショー Season2』への出演でも注目を集め、“素の自分”を見せる新たな一面も披露しています。前編では、俳優を志したきっかけや印象的だった撮影現場でのエピソードなど、等身大の言葉で語っていただきました。
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“後輩感”を意識して挑んだ『量産型ルカ』で話題に

Q. 今年はドラマ出演が続き、女優としてさまざまな役に挑戦されていますね。特に、高校のプラモデル部を舞台に巻き起こるホビー・ヒューマンドラマ『量産型ルカ』(テレビ東京)では、プラモ部に入部する後輩・新田小春役を演じ話題になりましたが、役づくりで意識したことや共感した部分はありますか?
山本かりん(以下:山本):小春ちゃんを演じるにあたって意識したことは、やはり後輩っぽさが1番大きかったです。
他のプラモ部の先輩たちにはいないような陽キャな子だったので、声を高くすることだったり、大雨の中飛び出して行く時もとにかく楽しそうにはしゃいでいたり、先輩たちとの差をしっかり作れたらと思っていました。
6話の段階ではプラモ部に入らなかったのですが、私もあの状況だったら、楽しいな〜とは思いつつ、プラモ部に入ろう!とまでは思えないと思います。
だけど、時間が経ってやっぱり楽しかったなって思って、プラモ部に入るのとかは少し分かる気がします。私もその時にいいかも!と思って決めるよりは、後から考えてやっぱりよかったなって思うことが多いので、そこは似てるかもしれないです。 Q. ほかにも、2025年7月期は『リベンジスパイ』(テレビ朝日系)や『スティンガース』(フジテレビ系)など、ドラマ3作品に出演とまさに快進撃の年ですね。それぞれの現場で得た学びや印象的だった出来事を教えてください!
山本:『リベンジスパイ』では、ヒロインを演じられていた渋谷凪咲さんが、お昼休憩中にご飯を食べずに監督にずっと演技について質問をされていたことがすごく印象に残っています。演技について探究心だったり向上心がとてもある方だなと思いましたし、ヒロインの方がそうされているなら、私はもっともっと頑張らないといけないとも思いました。
『スティンガース』については、今までになかった役だったので、すこし難しく感じていましたが、あの農園は本当にいいところなんだと信じてもらうために、自分自身が本当だと信じないといけないよとマネージャーさんにアドバイスをもらって演じることができました。目の前にあるものを本当だと信じることがすごく大事だということを改めて学びました。 Q.現場での経験を通して多くのことを吸収されている山本さんですが、志したきっかけや、この道に進もうと思った当時の気持ちを教えてください。
山本:小学3年生の時に、『マルモのおきて』を見て、自分より年下の芦田愛菜さんや鈴木福さんがすごくキラキラ見えて、自分もこうなりたいと思ったことがきっかけです。
最初は夢というより憧れだったのですが、高校を卒業してオーディションを受け続けていくうちに、何百回も落ちたのですが、絶対に受かるまでやり続けてやる!と半分意地でオーディションを受け続けていました。 Q. 2024年には『bijoux AUDITION』で廣木隆一賞を受賞されましたが、発表を聞いたときの率直な気持ちはいかがでしたか?
山本:受かったこと自体はやっぱりとても嬉しかったです。今までやり続けてきたことがやっと報われたというか、“実った”って思いました。
ですが、名前を呼ばれたあの瞬間には実は愛猫のことを考えていました。
最終オーディションの前に東京で2日間台本を使ったワークショップがあって、オーディションの前日に1日だけ熊本に帰ったら、愛猫が急に危篤になっていたんです。オーディションに行かないといけないけど、もう2度と会えないかもしれないととても葛藤しました。
ですが、頑張ってくるから、シェリ(猫の名前)も頑張ってね、待っててねと声をかけてオーディションに向かいました。なので、ライトが当たった瞬間に、シェリに言える!と思って、本当に嬉しくてほっとしたことを覚えています。
とても厳しい状態だったのですが、シェリは私が帰ってくるまで待っててくれて、家族の誰よりも先にシェリに1番に報告することができました。 Q. それでは、今後挑戦してみたい仕事や、演じてみたいジャンルはありますか?
山本:女優としてはもちろんですが、多方面で活躍できるようになりたいと思っているので、今回超能力合宿に行ったみたいに、色んなことをやってみたいです。特に動物が大好きなので動物系の番組に出てみたいです。番組でよく見るような、心を閉ざしてしまってる犬や猫と関わってその子が少しでも楽しく過ごせるように向き合う企画とかやりたいです。
あとは美容が好きで、特にヘアケアにはこだわっているのでシャンプーのCMに出ることも目標です。
演じることに関しては、今は“妹や後輩など可愛がられる役といったら山本かりん”と言ってもらえるようになりたいと思っているので、妹っぽい役はもちろんですし、全く違うような少し冷たい意地悪な役だったり、お仕事ドラマのような、どんどん成長していくような役もやってみたいです。
「とてつもなく楽しかった」絆も生まれた“超能力開花合宿”
Q. 最近では俳優業のほかにも、ABEMA『ナオキマンの都市伝説ワイドショー Season2』に出演されていますね。総勢170名が参加したオーディションで選ばれ、“超能力開花合宿”に参加することが決まったときのお気持ちを教えてください。
山本:まず、なんで私?っていう気持ちがすごくありました。霊感があるわけでも不思議な体験をしてることもないので、選んでいただいたことがとても不思議でした。
ですが、通ると思っていなかった書類審査に通って、対面審査に行けて、オーディションでスプーンもなぜか曲がり、よく分からなすぎて逆に、このまま合格するような気も少ししていました。
これからどうなるんだろうと不思議な気持ちもありつつ、1週間の合宿ということだったので、放送を見て家族から、“かりんっぽい”と言ってもらえるような自然体でいれたらいいなと思っていました。 Q. これから放送が進んでいく“超能力開花合宿”ですが、現場の雰囲気はいかがでしたか?放送を楽しみにしている視聴者へ、見どころを少しだけ教えてください。
山本:現場はとてつもなく楽しかったです。初日からみんなとても仲良くなりましたし、1週間でしたが、12人で固い絆ができたと思っています。
毎日、信じられないようなとんでもないことが起こり、今まで経験したことのない、人生1興奮したこともありました。番組を見ていただいている方も、きっと驚くだろうし、すごく感動していただける場面もあると思います。
今まで信じていなかったわけではないですが、実際に経験したことや見たことがなかったので、よく分からないことでしたが、この1週間を経て、見えない力を完全に信じるようになりました(笑)
本当に見ていただいて、とても楽しい内容になっていると思うので、ぜひたくさんの方に見ていただきたいです。 Q. 『ナオキマンの都市伝説ワイドショー』という少し異色のエンターテインメント番組に出演してみて、演技のお仕事とは違う刺激や発見はありましたか?
山本:役ではなく、素の自分で撮影をしたことは初めてだったので、どう映るかなとか緊張したりしないかなとかは思っていました。ですが実際には、ドキュメンタリーだから大きいリアクションしたりするんじゃなくて、本当に素の状態でいてくださいとスタッフさんに言っていただけて、みんなと仲良くなれたこともあり、とても楽しく全く緊張もせずに1週間超能力に向き合うことができました。
お芝居中も、カメラが目の前にあると少し緊張してしまうという悪い癖があるのですが、もっとリラックスすることでカメラの前でも力を抜いていられるのかもと思うようになりました。




