【モデルプレス=2025/09/19】NHK連続テレビ小説「あんぱん」(毎週月~土あさ8時~ほか)で主演を務める女優の今田美桜(いまだ・みお/28)にモデルプレスらがインタビュー。後編では、のぶと嵩から考える理想の夫婦像や妹役を演じた河合優実、原菜乃華とのエピソードを聞いた。【写真】のぶ(今田美桜)に想いを伝える嵩(北村匠海)◆連続テレビ小説「あんぱん」今作は、“アンパンマン”を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった2人が、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」に辿り着くまでを描く愛と勇気の物語。主人公の柳井のぶを今田、のぶの幼なじみで、夫の柳井嵩を北村匠海が演じる。◆今田美桜、土佐弁の反響に歓喜― のぶが話している「たまるか」「たっすいがー」「ほいたらね」という土佐弁が話題になっていますが、今田さんの周りでの反響はいかがですか?今田:「あんぱん」以外の現場に行ったときに「たまるか」「ほいたらね」と言ってもらえて、こんなにも作品を愛してもらえているのだと感じました。「土佐弁やっぱり良いよね」と共感する瞬間もあり、共通の話題としてセリフが出てくるのが嬉しかったです。― のぶにとって高知県はどのような存在だったのでしょうか?今田:のぶにとって高知県は、薪鉄子先生(戸田恵子)のところで働くまで暮らしており、幼少期の思い出や学校の先生として子どもが好きだという気持ち、次郎さん(中島歩)のこと、戦争の苦しい時代など、いろいろなことを経験して生き抜いてきた場所で、のぶの人生を形成するものがいっぱい詰まっています。一言では言い表せませんが、とても大事で、常に心が向いている場所だと思います。土佐ことば指導の西村雄正先生からも高知県での反響が大きいと常々聞いていたので、「たくさんの応援をありがとうございました」と伝えたいです。また高知県に遊びに行って土佐弁でお話したいです。◆今田美桜、のぶ&嵩から考える理想の夫婦像― のぶと嵩の夫婦関係がとても素敵ですが、2人のシーンでキュンとしたところはありますか?今田:たくさんありますが、のぶの誕生日に自費出版の詩集を貰ったときは、サプライズでもあり、嵩さんなりにたくさん考えてプレゼントを贈ってくれたんだなと感じて、すごく素敵だと思いました。― 嵩は作詞家としても成功されていますが、実際に今田さんが自作の詩をプレゼントされたらどう思いますか?今田:どうなんでしょう…(笑)。プレゼントされたことがないのでわかりませんが、1冊となるとびっくりするかもしれないですね。でも、お手紙と同じように自分のことを想って書いてくれたものなので、特別感を感じて嬉しいと思います。― のぶと嵩の姿から考える今田さんの理想の夫婦像をお聞かせください。今田:のぶと嵩さんはすれ違う瞬間もありますが、お互いにない部分を認め合って、尊敬し合っているところが似ているんです。私自身も、お互いを尊敬し合える関係には憧れますし、素敵だと思います。あとは、2人とも自分のためにというよりも、人のためにという思いが強くて、愛が大きいんです。結婚生活に限らず、人として誰かに思いやりを持って、愛を持って接していきたいというのは、のぶを通して感じたことではあります。◆今田美桜が考えるのぶのターニングポイント― のぶと嵩の夫婦としての関係も変化していきますが、晩年の2人の関係をどのように捉えていましたか?今田:のぶが抱えている葛藤を嵩さんに吐き出すシーンが晩年の1つのターニングポイントになっていると思います。「子どもができなかった」「何者でもなかった」と吐き出すのぶに対し、嵩さんが「最高だよ」と受け止めてくれて、その言葉にのぶは救われて、嵩さんを支えることが自分の役目で、ここが居場所であると誇りを持てるようになったのだと思います。― 老けメイクで晩年を演じた感想をお聞かせください。今田:老けメイクをするのは初めてでしたし、70代まで演じるのでメイクにも段階があり、楽しかったです(笑)!「こうやってシワを入れるのか」「こうやってシミを作るんだ」と、技術に驚いていました。― 北村さんは晩年を演じるためにおじさんを見て研究したとお話されていましたが、今田さんは工夫したことはありますか?今田:自分のおばあちゃんを思い描きました。写真を見ながら、仕草を参考にしていました。◆今田美桜、河合優実&原菜乃華から受けた刺激― ご夫婦の関係はもちろん、三姉妹の関係性もいろいろ複雑な思いがあり印象的です。三姉妹の長女を演じて印象的なシーンや、蘭子役の河合優実さん、メイコ役の原菜乃華さんから刺激を受けた部分があればお聞かせください。今田:三姉妹で過ごす時間は本当に楽しかったですし、2人ともすごく可愛くて、長女としてたくさん癒されました。高知ロケでの海のシーンは印象深いですし、次郎さんとの結婚前に3人で部屋で過ごしてラジオ体操をするシーンは、演じていて少し寂しくなってしまい、本当の姉妹でいられているんだと実感をしたところでもあります。あとは、蘭子の部屋で三姉妹で語り合う場面は、昔に戻ったようだけど大人になっている部分もあり、変化を感じたシーンでもありましたね。お二人にはかなり刺激を受けました。原菜乃華ちゃんはカメラが回っていないところでもメイコで、あれは実際の原さんなのか、メイコだから常にそうしているのかといろいろ考えることもありました。お二人とも年は下ですが、全然年下に見えないくらいしっかりしています。お芝居はもちろん、現場にいる佇まいなど、刺激を受ける瞬間はたくさんありましたね。◆今田美桜、のぶ&登美子は「似た者同士」― 戦後ののぶにとって、嵩と結婚して登美子(松嶋菜々子)との接点も増えていきましたが、のぶにとってどのような存在だったのかをお聞かせください。今田:登美子さんは嵩さんのお母さんなので、幼馴染のころの関係とは違い、のぶにとってもお母さんになりました。のぶは嵩さんに漫画を頑張ってほしい、豊かな暮らしよりも好きなものを描いている嵩さんでいてほしいと願っていますが、登美子さんは少し違い、女性は家に入って男性は家庭を守るためにお金を稼ぐという考えを持っていました。その時代では登美子さんの考えが一般的だったと思いますし、同じ女性として理解できる部分もあるけれど、お父ちゃん(朝田結太郎/加瀬亮)の「女子(おなご)も大志を抱きや」という言葉があるから、自分も夢を追いかけながら嵩さんを応援したいという思いがあったのだと思います。でも、きっとどこかでお互いを尊敬し合っていたのではないでしょうか。そうじゃなければ聞く耳も持たなかったり、自ら行かなかったりすると思います。登美子さんは、嵩さんが成功していくと徐々に応援してくれるようになりますし、口ではいろいろ言いますが、嵩さんのことを思っているのはのぶと一緒なので、アプローチこそ違いますが似た者同士だと思いました。― 松嶋さんとのエピソードをお聞かせください。今田:松嶋さんはすごく可愛らしい部分がある方です。第4週で嵩と千尋くん(中沢元紀)が殴り合いの喧嘩をして、のぶがビンタするシーンがあったのですが、すごくいい音が鳴ってしまいまして(笑)。そこに登美子さんもいらっしゃっていて、「いい音が鳴ったね」と言っていただき、少し嬉しくなりました。― 中園ミホさんが、登美子さんは女性人気が高いとおっしゃっていたのですが、今田さん自身は登美子さんにどのような印象を持っていますか?今田:のぶとしては辛くなる瞬間もありましたが、やはりすごくかっこよくて。登美子の登場の仕方は松嶋さんにしかできないと思いますし、華やかなお姿など、女性としてすごく魅力的な部分がたくさんあるので、私は大好きです。◆今田美桜「アンパンマン」への思いに変化― ハツラツとしていて“ハチキンおのぶ”と呼ばれていた幼少期から、歳を重ねていくうちに静かにドシッと座っているようになっていき、動かなくなっていきますが、そこの変化はどのように意識していたのでしょうか?今田:正直とても悩みました。正義感で走り回るのものぶらしさの1つでしたが、大人になりいろいろ悩んだり経験して、迷いながらも1歩考えられるようになったと思います。でも、今後は少し昔ののぶらしさが出てくる瞬間もあるので、悩んだり、心が晴れたり、気持ちの変化で変わる子ではあるのかなとは思います。― のぶが子どもたちに「アンパンマン」を読み聞かせる場面が何度か出てきますが、読み聞かせているときののぶはどのような気持ちだったのでしょうか?今田:のぶは、おじさんアンパンマンのときから「アンパンマン」の1番のファンなので、誰に何を言われようが嵩さんの描いたものが素晴らしくて、とにかくみんなに知ってほしいという一心でした。だけど、最初の絵はなかなか受け入れられない部分もあり、子役のみなさんのお芝居がすごく上手なのでグサッときた場面もありました。1年間の撮影を通して思ったのは、「アンパンマン」の内容は大人向けでもあるということです。読み聞かせをしていくうちに「子どもも大人も一緒」というやなせさんの思いを実感して、たくさん学ぶことがあると感じました。― ありがとうございました!(modelpress編集部)◆今田美桜(いまだ・みお)プロフィール1997年3月5日生まれ、福岡県出身。ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season」(TBS系/2018)、「花咲舞が黙ってない」(日本テレビ系/2024)、映画「わたしの幸せな結婚」(2023)、「東京リベンジャーズ」シリーズなど、数々の話題作に出演。2025年12月に「映画ラストマン -FIRST LOVE-」が公開予定。【Not Sponsored 記事】
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