鍛えるだけでなく、支える領域も必要。最終的には心のケアまで含めて更年期ケアなのだと思う | NewsCafe

鍛えるだけでなく、支える領域も必要。最終的には心のケアまで含めて更年期ケアなのだと思う

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鍛えるだけでなく、支える領域も必要。最終的には心のケアまで含めて更年期ケアなのだと思う

2025年9月、MTGから満を持してフェムテック領域の新製品がリリースされます。第一弾は尿漏れに悩む女性への朗報となる「骨盤底筋群」のケアアイテム、「骨盤底筋専用EMS・SIXPAD Perine Fit(ペリネフィット)」「骨盤底筋ケアガードル」「同ケアショーツ」の3品です。

株式会社MTG 上席執行役員 SIXPAD本部 本部長の石谷桂子さんに発売までの道のりと今後への思いを石谷さんに聞きました。

前編記事『「更年期は話しやすくなったけれど、尿漏れの話はまだまだ恥ずかしい。その社会を変えたい」SIXPAD初のフェムテック製品が「EMS」+「ガードル・パンツ」になった深いワケ』に続く後編です。

鍛えるだけではない、支える領域も同時に。骨盤底筋ケアガードルはなぜ「Wの一般医療機器」なのか?

SIXPADブランドそのものがメディカル領域への注力を決め、より筋力にハンデのある高齢者へのサポートを打ち出したタイミングでもありました。ここで骨盤底筋専用EMSと並行して開発したのが骨盤底筋ケアガードル、ケアショーツです。

骨盤底筋ケアガードルは形状と素材でWの一般医療機器の届出を行っています。まず、ハンモック形状で『脱出治療ストラップ』の届出を行っています」

これは写真の通り、ハンモックのように物理的に骨盤底筋を持ち上げる構造です。

「前側は3重構造で引き上げ、後ろ側からもサポート。これはショーツ、ガードル両方に共通する仕様ですので、暑い時期はショーツ、寒い時期は血行促進も狙えるガードルと使い分けが可能です」

また、8つの天然鉱石を配合した特殊繊維により、肌へ直接遠赤外線を放出、「血行促進」を確保。

「さまざまなアプローチを素材でかなえているのも特徴です。履くだけで骨盤まわりの温めをケアできることを重視、リカバリーウエアに使うMTG独自の繊維『VITALTECH(バイタルテック)』を採用しました」

骨盤底筋ケアガードル、ケアショーツの「履きもの」を開発したという点も示唆に富みます。というのも、尿漏れの軽減のためには骨盤底筋群トレーニングだけではなく「今日の尿漏れへの対策」が必須、しかし現状は尿漏れパッド以外の決定打がない領域でもあるからです。

「骨盤底筋専用EMSと同時にケアする下着を開発したのは、履くアイテムへのご要望が極めて高かったからです。弊社の調査では50代以降の女性の6割以上が何かしらのトラブルを抱えていますが、みなさん、パッド以外はお水を我慢するくらいしか対策がないんですね」

私も60歳が近いので、自分自身の身体が変化していく実感もありますし……と石谷さん。

「開発メンバーの女性からも『出産直後は何をしてもダメだったよね……』なんて回想がどんどん出るくらい、この領域は誰しも他人事ではありません。なのにどうしても、子どものころから『おもらしは恥ずかしい』と刷り込まれたせいでしょうか、何歳になっても口にしにくいままなのです。プロジェクトには若手の男性も参加していますが、彼らにしても奧さん、お子さんが今後関係する問題です。かつ、男性自身もこれからの高齢化社会では直面するのです」

誰しも経験するトラブルを「口にしやすい」社会に変える。心への寄り添いも重視していきたい

SIXPAD for Womenの「Beautifem life.(ビューティフェムライフ)」が目指すひとつのゴールは「恥ずかしくない。誰でも経験するんだよと言える環境」の完成。これから人生100年時代を生きていくにあたり、ちゃんとケアしていこうよと大っぴらに言える空気を作っていきたい、そう石谷さんは語ります。

「女性のほうが筋力が弱い分だけトラブルが早く出やすいもの。MTGの理念は『美と健康』を誰もが解決できるテクノロジーの提供。座るだけで、履くだけでケアできることがSIXPADが提供できる最高の価値だと思っているんです。ホットフラッシュのケアはみんなで話せるようになりましたが、まだ尿漏れなどの話は親しい友人にも話しにくい。どう情報を探せばいいんだろうと迷う女性がたくさんいることもわかっていますから、私たちは情報提供も含めて行うべきだと考えています」

アンバサダーとしてRIKACOさんと巡り合えたことも最大のギフトと石谷さん。20代の頃から常に「語りにくい話」に切り込む先人が、年を重ねてフェムテック領域にも切り込みます。

「ケアしようという意識が生まれることがまず大事だと思いますし、その風潮を作りたいと語り合っています。運動や体操ができる人はぜひやってほしい、でもちょっと無理だな続かないなという人には、電気刺激で15分でOK、毎日付き合っていける方法を考えました、SIXPADも味方です!と一緒にお伝えしていきたいんです。また、私たち1社だけではできないことですから、一緒にやりませんかといろいろな会社とコラボしていきたい。啓発は時間がかかりますが、必ず5年10年たてばやった成果が実ります。トレーニングも同様に時間がかかりますが、自分たちが80歳、90歳になったとき確実に身体が違う。そして、いま若い子たちが50歳になったときに必ずその社会が役に立ちます」

このメッセージを届けるため、SIXPAD for Womenプロジェクトは身体だけでなく「心に寄り添う」ことも両輪で果たしていきたい、と続けます。

「フェムケアってなかなかオープンにできず、ひとりで抱え込んでいる人が多いんです。何を使ってどうケアしているのかをまだまだ会話しにくい。商品で解決するだけでなく、周囲に相談しやすい環境を作り、心に寄り添っていきたい、女性躍進にも紐づいていきます。人生100年時代、女性は活躍できるといいよね、ではなくて、活躍なくして社会が成立しません。私たちの未来をどんどん明るくしていけるといいなと思っています」

SIXPAD for Women 特設サイト
https://www.mtgec.jp/wellness/sixpad/femtech/
骨盤底筋ケアガードル楽天先行予約ページ
https://item.rakuten.co.jp/mtgec-beauty/2871620101
撮影/柴田和宣(主婦の友社写真室)

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