知らないと泣きを見る。「要介護認定調査」で失敗しないために、事前におさえておくべき3つのポイント | NewsCafe

知らないと泣きを見る。「要介護認定調査」で失敗しないために、事前におさえておくべき3つのポイント

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知らないと泣きを見る。「要介護認定調査」で失敗しないために、事前におさえておくべき3つのポイント

こんにちは。神奈川県在住、フリーライターの小林真由美です。ここ数年のマイテーマは「介護」。取材でも高齢者にまつわること(介護のほか、終活や相続・遺言など)に関わる機会が増えてきましたが、どこか他人事でした。それがしっかり「自分事」になった途端、驚くほど冷静さを失ってしまったのです。

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▶要介護認定調査、知っておくべき3つの注意点

認定調査を進めるために重要な3つのポイントとは?

夫:「今、この地域で80代以上の人を対象に健康調査をやってるみたいでさ、お母さんが代表の一人に選ばれたらしいよ」

 

義母:「あら、そんなのがあるの? 代表ねぇ~」

 

私:「すごいじゃないですか⁉」

 

夫:「協力したら、きっと市役所の人たちも喜ぶよ」

 

義母:「そうね。まぁ、役に立つならいいわよ」

と、(めずらしく)スムーズに受け入れてもらうことができました! 恐らく今回は、お義母さんが好きな「代表」「役所」「人が喜ぶ」などのワードが響いたよう。しかし、これまでもケアマネさんとの面談日などに、突然「疲れているから断って」と拒否したことがあったため、まだまだ油断は禁物です。

何となく気が抜けないまま、ひとまずケアマネさんに状況を報告すると、認定調査に向けて以下のようなアドバイスがありました。

1.家族(夫か私)が同席できるよう、日程を調整したほうがよい

2.調査員と事前に面談する時間を設けたほうがよい

3.現状を知らせるためのメモを作成しておくとよい

▶認定調査で「失敗しない」ために

「何でも1人でやってます」と答えるから、真の姿はメモで伝達!

1. 家族(夫か私)が同席できるよう、日程を調整したほうがよい

調査の際は、本人が正確に情報を伝えられないことも多い。特に今回、お義母さんには「市から選ばれた代表として調査される」と伝えているので、私たちの同席は必須。

2. 調査員と事前に面談する時間を設けたほうがよい

日常生活について聞かれた際「すべてできる」と答えたり、動作についても「無理して立ったり歩いたりする」をした結果、正確な判定に影響が及ぶケースもある。そういう意味でも、事前に調査員と話をする時間は必要。

3. 現状を伝えるためのメモを作成しておくとよい

2.にも関連し、認知症の症状に加えプライドの高いお義母さんが「何でも1人でやってます」と答えるのは想像がつく。調査員に日常の様子をメモにして渡すことで、調査をスムーズに進められる。(本人の前では言いにくいこともメモで伝達)

 

▶メモに書いておくべきことは

ケアマネさん曰く、認定調査で測られるのは「介護の手間がどのくらいかかっているか」。たとえばお義母さんは、「着替えは1人でできます」と言うかもしれませんが、実際には季節にあわせた洋服選びができないため、家族やヘルパーさんが着替えを手渡すなどのサポートを行っています。

もちろん、これらも「介護の手間」。そのため、「そこにかかる細かい時間、労力などもメモしたほうがよい」などのアドバイスがありました。

そして、ついに来た認定調査当日。朝9時すぎにお義母さんに連絡してみると、「今日は役所の人が来るんでしょ?」と、まさかのしっかり覚えてる! しかも、いつもよりテンション高め(汗)。この状況に何となく嫌な予感を覚えながら、夫とともにお義母さんのもとへ向かったのですが……。この続きは、また次回お話ししたいと思います。


《OTONA SALONE》

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