SPF、PA値の違いが分かる人、手上げて!「紫外線」は肌老化の原因の8割。日焼け止めの知っているようで知らない基礎知識 | NewsCafe

SPF、PA値の違いが分かる人、手上げて!「紫外線」は肌老化の原因の8割。日焼け止めの知っているようで知らない基礎知識

女性 OTONA_SALONE/BEAUTY
SPF、PA値の違いが分かる人、手上げて!「紫外線」は肌老化の原因の8割。日焼け止めの知っているようで知らない基礎知識

夏。日焼け止めを塗る必要があることは常識として知っているけれど、そもそもなぜ日焼け(紫外線)対策をする必要があるのか、わからないまま日焼け止めを塗る日々を過ごしていませんか?

コラムニストのプリオが医学的根拠に基づくスキンケア・成分美容について紹介します。今回は夏の大敵、紫外線について。

化粧品メーカーさんの「紫外線」研究に敬礼!

みなさま、夏だからなんとな〜く日焼け止めを選び、なんとな〜く塗ってはいませんか?美白命の国、日本。だからこそ、こぞって各メーカーさんが様々な研究を重ねて、用途に沿った日焼け止めを開発しているのです。


正しく学んで選ばないと、正しい効果が発揮されていないかもしれませんよ。

日焼けの恐ろしい点は「浴びた紫外線が蓄積されて」様々な症状が引き起こされる点。毎日紫外線対策をして1日南国で遊んだAさんと、日常生活しか送っていないけれどしっかり紫外線対策をしていないBさん。医学的に見るとBさんの方が紫外線ダメージを浴びている可能性が高いのです。

紫外線は、乾燥、くすみ、シミ、毛穴の開き、シワの原因になります。肌の老化の80%が紫外線による悪影響(光老化)なのです。

じゃあ物理的に遮断すれば良いじゃない!と帽子を被りサングラスをし、UVカットパーカーを着て……と重装備の方も多いです。が、だからといって日光を避けすぎるとビタミンDが不足してビタミンD欠乏症になってしまう可能性もあります。

紫外線はこちら側が主導権を握る形でうまく手懐けに成功すると、いい付き合いができます。(パートナーシップの話みたいですね)

知っているようで知らない人も多い、重要なキーワード「SPF」と「PA」について解説していきます。

知っているようで知らない人も多い、重要なキーワード「SPF」と「PA」

●SPFとは ⇨屋外での日焼け

SPFとは紫外線のUV-B波を防ぐものです。UV-B波は、太陽から降り注ぐ紫外線のなかに1割程度含まれていると言われています。UV-B波は波長が短いので、ガラスは透過せず室内には届きません。その代わり、屋外での日焼けの原因となるため、レジャー紫外線とも呼ばれています。波長が短いUV-B波は、皮膚の浅い部分である表皮にダメージを与えるのが特徴です。肌が赤くなりヒリヒリする「サンバーン」を引き起こすのがUV-B波で、メラニン色素が沈着してシミやソバカスの原因になります。

●PAとは ⇨日陰でも室内でも届く

PAとは紫外線のUV-A波を防ぐものです。地表に降り注ぐ紫外線の約9割が、UV-A波です。波長の長いUV-A波は肌の奥にある真皮にまで達し、すぐに炎症は起きないものの、厚い雲の層やガラスを透過して室内、車内、日陰の場所にも届くため、「生活紫外線」とも呼ばれています。

波長の長いUV-A波は、肌の奥の真皮にまで達するので注意が必要です。浴びてすぐに炎症が起きるわけではないものの、蓄積されたダメージがシワやたるみの原因になります。

PAは「+」「++」「+++」「++++」の4段階で表示され、+の数が多いほどUV-Aに対する防止効果が高いことを示します。

日焼け止めはどのように使い分けるべき?

日焼け止めは汗や水で落ちてしまうため一概には言えませんが、一般的には下記基準がメーカーで推奨されていることが多いです。

・家の中で過ごす時。日常生活における散歩や市街地での買い物:SPF10~20、PA+~++

・短時間の屋外スポーツ(汗を伴わないもの):SPF20~40、PA++~+++

・炎天下での長時間の外出やマリンスポーツ:SPF30~50+、PA+++~++++

この夏、せっかく日焼け止めを塗るのなら「その日焼け止めはどんな効果があるのか」考えてみてはいかがでしょうか?また用途によって日焼け止めを使い分けることもおすすめです。

次回記事ではミルクタイプ?乳液タイプ?日焼け止めのテクスチャー別の効果効能について紹介していきます。


《OTONA SALONE》

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