現在公開中の映画『ドールハウス』で主演を務めている長澤まさみ。同作では、幼い娘を亡くした過去を持つ母親役を演じており、その渾身の演技に注目が集まっている。そこで本記事では、長澤のこれまでの活躍を振り返りながら、話題沸騰の『ドールハウス』で発揮されている女優としての実力にも注目したい。
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長澤は2000年開催の第5回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞し、同年公開の映画『クロスファイア』にて映画デビュー。その後も着実にキャリアを重ね、『世界の中心で愛を叫ぶ』(2004年)『モテキ』(2011年)『海街diary』(2015年)『MOTHER マザー』(2020年)など、時代を彩った数々の代表作を持つ。多彩な役柄を演じ分ける実力派の女優として不動の地位を確立している印象だ。
そんな長澤が主演を務める映画『ドールハウス』は、5歳の娘を亡くした母・鈴木佳恵が、骨董市で娘によく似た愛らしい人形を見つけたことをきっかけに、家族が不可解な現象に巻き込まれていく“ドールミステリー”。6月13日の公開後、スリリングな展開とエキサイティングな映像がSNSでも“怖すぎる”と話題を呼び、注目を集めている。公開から約1ヶ月後の7月14日には、オフィシャルX(旧Twitter)にて、観客動員数106万人、興行収入が14億円を突破したことが明かされるなど、ヒットを記録中だ。
同作の魅力をさらに引き立てているのが、主人公・佳恵を演じる長澤の熱演ではないだろうか。同作では愛する娘を亡くし、深い悲しみに暮れる主婦という難しい役どころを丁寧に演じており、映画を観たSNSユーザーからは、「喜怒哀楽の演技も振り幅があって、演技うんま!と思った」「迫真すぎて流石」「母親としての喪失感を演じきっていて、あるシーンでは親子愛に泣いた」などと称賛の声が多数あがっている。長澤の巧みな演技によって、娘の代わりに人形を可愛がるようになるという佳恵の行動にも自然な説得力が生まれ、物語の恐怖展開にもリアリティが加わっているのではないだろうか。
女優として約25年のキャリアを持ちながら、現在も『ドールハウス』といった作品で新たな挑戦を続ける長澤。10月17日公開予定の映画『おーい、応為』では、葛飾北斎の娘であり、数少ない女性の絵師として活躍した葛飾応為を演じることが発表されており、今後の活躍にもますます注目が集まりそうだ。