【モデルプレス=2025/07/12】當真あみ主演の7月期日本テレビ系連続ドラマ「ちはやふる-めぐり-」(毎週水曜日よる10時~)に出演中の俳優・齋藤潤(さいとう・じゅん/18)がモデルプレスのインタビューに応じた。2024年に映画「カラオケ行こ!」をはじめとした作品での演技が評価され新人賞を総なめにした新鋭俳優が、「自分をどう出せばいいのか、焦りと不安で最初はすごく悩んだ」と葛藤した理由とは。これからの俳優界を担うであろう若手キャストが勢揃いした現場で受けた刺激を語ってくれた。【写真】「ちはやふる」キャスト一新 次世代スター豪華集結◆當真あみ主演「ちはやふる-めぐり-」本作は、末次由紀氏によるシリーズ累計発行部数2,900万部を超えるヒット漫画「ちはやふる」を原作とした映画「ちはやふる-上の句-」「同-下の句-」「同-結び-」の10年後の世界を描く、令和の高校生たちが青春をかけて競技かるたに挑むドラマオリジナルストーリー。物語の舞台となる梅園高校の競技かるた部は部員が少なく、廃部寸前。そこで、高校2年生の幽霊部員・藍沢めぐる(當真)が、新たに顧問となった大江奏(上白石萌音)と出会い、運命が大きく動き出す。齋藤が演じるのは、めぐると同じ梅園高校かるた部に入部する白野風希。ほんわかとした齋藤自身のイメージとは違う、キリッとした存在感を放っているのが印象的だ。そのことを伝えると「それを目指しています」と頷く。「寡黙で熱いキャラクターというのをイメージしていて。キリッとした表情はそこから出てきているもので、ポスターにも反映されているんだろうなと思います」とこだわりを明かしてくれた。◆齋藤潤、撮影当初に抱えていた焦りと不安が安心感に変わった理由風希の家はボクシングトレーナーの父親が経営するボクシングジム。アマチュアボクサーの風希は怪我が原因で休んでいるが…。16日放送の第二首では風希が抱えていた複雑な想いが明らかになる。「風希の中でのこの年齢ならではの人になかなか話せない悩みや、それに向き合わずに自分の中でないがしろにしてしまった部分が、時間を経てくっきりと浮かび上がってきたときに、不安を受け止めてくれる人とどう接していいか、その部分の演技に悩みました。風希としてはかっこよくありたかったので、普段の僕の不安や弱い部分が役にも反映されちゃうんじゃないかという恐ろしさがありました。でも、彼が4人兄弟の長男なのでそこから考えられる普段の生活やそこで作られていたお兄ちゃん像がヒントになって撮影に臨むことができました」撮影当初は焦りと不安を抱えていた齋藤だが、時間を過ごしていく中で役と自身の気持ちがリンクしていったという。「他のキャストも最初の本読みの段階で個性が出ていたので、自分をどう出せばいいのか焦りと不安で最初はすごく悩んだんですけど、梅園のみんなが抱えている悩みを徐々に撮影の中で見ていく内に、僕も『これで良いんだな』という安心感と見守りたいという気持ちになったので、それが風希にとっての『ここにいたい』という気持ちに繋がっていきました」◆齋藤潤、競技かるたの撮影で苦労生徒キャストは去年の秋からかるたと畳のセットを配られてそれぞれが練習を開始。ボクシングジムにも並行して通ったという齋藤は「みんなにすごく助けてもらいました」と話す。「競技かるたではありつつも独自の方法で撮影するのでそこはまた実際の競技かるたとは少しアプローチの仕方が変わってくるんですけど、自分の練習していたものと現場でやってみたものが成果として上手く出ないときには課題を感じました。でも撮影の一瞬にかけるみなさんの熱量もすごかったです。最初は撮り直しになることに少し抵抗やプレッシャーを感じてしまっていたんですけど、みなさんが『何回も撮ることは楽しいよ』と言ってくださって気持ちが楽になりました」◆齋藤潤、刺激を受けた共演者のシーン明かす同世代キャストからは大いに刺激を受けたといい、「やっぱりそれがないと僕はちゃんと立っていられないんだなと感じました」と共演者からの支えの大きさを実感している様子。特に刺激を受けたシーンを聞いてみると「みんなそれぞれかっこいいところや好きなところがあるんですけど…」と前置きして続けてくれた。「僕が一番印象的だったのは、高村佳偉人くん演じる奥山春馬のシーンです。僕が台本だけでは想像できなかった春馬の想いを見せてもらって、役柄を通しても春馬の素晴らしさに刺激を受けましたし、佳偉人くんはやっぱりすごいなと思いました。毎シーン毎カット全力で向かってきて目を見てくれるので、その優しさと彼の中で作られる強さが僕にはないものだと感じました」◆齋藤潤、心が折れそうになったときに母親から教わった言葉今作では、居場所がないと感じている様々な境遇の高校生たちの青春が描かれる。齋藤自身は居場所がないと感じたときや悲しみや怒りに直面したときに、どう乗り越えてきたか。「僕は幸せなことにあんまり悩むこともなくて。自分が出させてもらう作品や、ご一緒する俳優さんに対して『すごいな、敵わないな』と思うことはたくさんあって、そこに自分はどうアプローチしていけばいいのか考える経験はありますが、風希たちのように孤独の中でずっともがき続けながら見えない先を探るという経験は今までないかもしれません。だから(悲しみや怒りを)乗り越えられているかどうかはわからないですが、僕が本当にダメだと思ったときに、母から教わったのは『できないと思っているとできない。“できる”と口に出して言いなさい』ということ。メンタルが強くないので、別の作品で自分の出したい演技に及ばなくて心が折れそうになったときにその言葉をもらいました。それを教わってからはいざとなったときに自分の中で唱えたり口に出したりして切り替えるようにしています」(modelpress編集部)◆「ちはやふる-めぐり-」第二首(7月16日放送)あらすじ梅園高校競技かるた部の幽霊部員・藍沢めぐる(當真あみ)。青春よりも将来への投資にこだわるめぐるは、文化祭でかるたの楽しさに触れたものの、退部の意思は変わらず…。そんな中、同じクラスの白野風希(齋藤潤)がかるた部への入部を希望し、顧問の大江奏(上白石萌音)と部員の与野草太(山時聡真)は大喜び!素人の風希にさっそくかるたの手ほどきをする奏と草太。風希に試合の雰囲気をつかんでもらおうと、次の土曜日に行われる草太の個人戦をみんなで観に行くことに。しかし、めぐるは誘いを断り、奏に退部届を出してしまう…。一方、訳あって野球部を退部した村田千江莉(嵐莉菜)もかるたに興味津々。一緒に野球部をやめた奥山春馬(高村佳偉人)と2人、かるた部の練習をコソコソ偵察し始めて…。その夜、めぐるは塾の帰りに、瑞沢高校かるた部のエース・折江懸心(藤原大祐)と鉢合わせ。3年生の引退試合でめぐると戦った懸心は、あの後、全国大会まで勝ち進み、団体戦と個人戦で優勝、高校生日本一になっていた。その懸心から「やろうよ一緒に」と改めてかるたの世界に誘われ、困ってしまうめぐる。そこにロードワーク中の風希が現れて…。アマチュアボクサーでもある風希は、ボクシングジムを経営する父・真人(高橋努)の期待を一身に受け、幼い頃からボクシング漬けの毎日。今はケガで練習ができないため、「治るまでの間、反射神経を鍛えたい」と、真人に頼んでかるた部への入部を許してもらったが、実は風希には、真人に言えない秘密があり…。草太が念願のB級昇格を目指して強敵に挑む中、風希の秘密を知っためぐるの心が揺れ動く…!!◆齋藤潤(さいとう・じゅん/18)プロフィール2019年デビュー以降『トリリオンゲーム』(‘ 23)、『生理のおじさんとその娘』(‘ 23)、『9ボーダー』(‘ 24)ほか多数のテレビドラマに出演。映画作品では『カラオケ行こ!』(‘ 24)、映画『室井慎次 敗れざる者』(‘ 24)、『室井慎次 生き続ける者』(‘ 24)などに出演し注目を集める。また、第16回TAMA映画賞 『最優秀新進男優賞』、第48回日本アカデミー賞『新人俳優賞』、第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎新人賞を史上最年少で受賞するなど2024年度だけで計5本の新人賞を獲得。今後の待機作としては、映画「ストロベリームーン」(10月17日公開)が控えている。【Not Sponsored 記事】