早瀬憩、映画『か「」く「」し「」ご「」と「』で“自分に一番近い役”との出会い「エルの幸せを願いながら…」 | NewsCafe

早瀬憩、映画『か「」く「」し「」ご「」と「』で“自分に一番近い役”との出会い「エルの幸せを願いながら…」

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早瀬憩、映画『か「」く「」し「」ご「」と「』で“自分に一番近い役”との出会い「エルの幸せを願いながら…」

5月30日に公開された、住野よる氏による人気小説を映画化した『か「」く「」し「」ご「」と「』で、繊細で心優しい少女・宮里望愛(エル)役を演じた早瀬憩さん。今回のインタビューでは、原作ファンとして作品に向き合いながら、監督とエル像を丁寧にすり合わせていった撮影の日々や、共演者とのエピソード、そしてこれから挑戦したい役まで、誠実な想いを語ってもらいました。

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映画出演決定は「飛び上がるほど嬉しかった」

(C)2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会 (C)2017住野よる/新潮社

Q. 早瀬さんは、映画『か「」く「」し「」ご「」と「』ではメインキャスト・宮里望愛(エル)役を演じられました。どのような役作りをされたのでしょう?

早瀬憩(以下:早瀬):以前から住野よるさんの本が好きで読んでいたので、今回お話をいただいた時は、飛び上がるほど嬉しかったです。

自分が一番近いと思っていたのがエルで。今回住野さんからお手紙もいただいて(家宝です!)エルへの思いが綴られていたので、演じる上でその思いを大切にしました。

監督ともエル像を共有させていただいて、私のエルへの思いに耳を傾けてくれて。撮影中「任せてよかった」と言ってくださった時は本当に嬉しかったです。エルが感じる悩みや葛藤を小さな背中や、俯きがちな目で表現したり、4人との距離感に変化をつけて演じていました。一番は、 エルの幸せを願いながら演じました。  Q. 早瀬さんは、現在キャラクター達と同じ高校生ですね。そういった部分で共感できる部分はありましたか?

早瀬:些細なことを気にし過ぎてしまったり、相手を大切に思っているからこそ伝えられなかったり。伝えて相手を傷つけたらどうしよう、と思ったり。学生生活ならではの悩みや葛藤にすごく共感しました。

今はSNSが盛んなので、SNSで行き違いや思い違いがあったり。ツールがたくさんある分、悩みとかが多くなっている気がします。  Q.この作品の脚本を初めて読んだとき、どのような印象を受けましたか?

早瀬:元々原作を読んでいたので、見えてしまう気持ちがどう映画で描かれるのか楽しみでした。脚本と原作を読み比べながら、共通するセリフやシーンを見つけるのが楽しくて。キャストのみんなを当てはめて読んでみたらすごくしっくりきて、撮影に入るのが楽しみでした。

中川監督の『少女は卒業しない』も観ていたので、どんな映像になるのかワクワクしながら読んでいました。    Q. メインキャストの中で最年少だった早瀬さんですが、撮影現場での共演者との交流で、特に心に残っているエピソードはありますか?

早瀬:メインキャスト5人仲が良くて、思い出がたくさんできました。

撮休の日に花火大会に行ったり、ご飯にも行きました。お借りしていた学校の校長先生が差し入れて下さったアイスを「暑いね~」って言いながら食べたり。各々が図書室で本を読んだり、音楽を聴いたり、お昼寝したり。みんなのおすすめのドラマや芸人さんを聞いて、観たり。

特に心に残る、というよりは、普段の学生生活のような、夏休みのような毎日で楽しかったです。

新垣結衣さんとの共演が今でも大きな柱に

(C)2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会 (C)2017住野よる/新潮社

Q. 早瀬さんのこれまでの経歴についてもお伺いします!『第16回TAMA映画賞』や『第67回ブルーリボン賞』での受賞を受け、演技に対する意識やスタンスに変化はありましたか?

早瀬:私自身、何かが大きく変わったということはありません。賞も私がいただいたというより、監督や共演者、スタッフの皆さんに取らせていただいたという感じで。

私が演技をしやすいように皆さんが支えてくださいました。周りの方々に改めて感謝の気持ちでいっぱいです。この気持ちはいつも忘れずにいたいです。

ただもう新人とは見られないので、この賞に恥じない俳優になれるよう精進していきます。    Q. 数多くの話題作に出演されていますが、これまでの作品で特に印象に残っているエピソードや現場での忘れられない出来事はありますか?

早瀬:数えきれない程ありますが…『違国日記』での新垣結衣さんとの共演は、今でも私の大きな柱になっています。

結衣さんの作品に対する思い、熱量。監督と作品についてディスカッションしてる姿。役のことで相談した時もすごく時間をかけて導いてくれました。

そういう背中を毎日見ていて、いつかこういう俳優さんになりたいと思いました。結衣さんがかけて下さった言葉に今でも支えられています。    Q. 今後挑戦してみたい役柄や、出演してみたいジャンルの作品はありますか?

早瀬:まずはいただいた役に全身全霊で向き合っていきたいです。向き合う時間をしっかり作った上で挑みたいです。

今後挑戦してみたい役柄は、私は今まで比較的おとなしい、内気な役が多かったので、真逆の役をやってみたいです。

あとは、歴史上の人物やコメディにも興味があります。やっていないことにどんどんチャレンジして引き出しを増やしていきたいです。

趣味のカメラがきっかけで共演者の方と仲良くなれることも

(C)2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会 (C)2017住野よる/新潮社

Q.それでは早瀬さんのプライベートにも迫りたいと思います。趣味の読書について、最近読んだ本や印象に残った作品はありますか?

早瀬:今読んでいるのは、住野よるさんの『麦本三歩の好きなもの 第一集』と『麦本三歩の好きなもの 第二集』です。近々第三集が発売されるので、読み返しています。

先日、住野よるさんと対談させていただく機会があって、『歪曲済アイラービュ』の感想を伝えられたのもとても嬉しかったです。

あと、最近喫茶店欲がすごくて(笑)中々行けないので、『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』を読んで心を満たしています。    Q. カメラがお好きとのことですが、普段はどんな風景や瞬間を撮影することが多いですか?

早瀬:仕事柄撮影で色々な場所に行く機会が多いので、行った先で風景、街並みを撮ったりしています。

以前お世話になったカメラマンさんから人物も撮るといいよ、と教えていただいてからは、長い空き時間がある時は、スタッフの方や共演者の方を撮ったり。

カメラがきっかけで共演者の方と仲良くなれることも多いです。    Q. それは素敵なコミュニケーション方法ですね!早瀬さんの特技は水泳とのことですが、いつ頃から始められたのですか?また、どんなきっかけで好きになったのでしょうか?

早瀬:水泳を始めたのは、幼稚園か小学生の頃だったと思います。スイミングスクールに通っている時は、コーチが厳しいので楽しい感覚は無くて。今自由に泳いでいる時が一番楽しいです。

プールでバタフライとか背泳ぎを突然やると、イメージに無いみたいで驚かれます(笑)    Q. オフの日はどのように過ごされていますか?リラックスするための方法などがあれば教えてください。

早瀬:オフの日にタイミング良くお友達のライブに行けた事があって、すごく楽しくて良い刺激をもらえました!

オフの日は基本寝れるだけ寝て(笑)溜めていた学校の課題をやったり、映画やドラマを観たり、趣味のベースを弾いたり。カメラも趣味なので、カメラを持って出かけることも多いです。

最近は料理にもハマっています。好きなことをするのが一番のリラックス方法です。    Q. 俳優としてのお仕事が忙しい中で、自分自身をリセットしたりリフレッシュしたりするためのルーティンはありますか?

早瀬:夜のルーティンが1日をリセットする為のいい時間になっています。

その日の気分で入浴剤を選んでお風呂にゆっくり浸かったり、半身浴しながらヘッドマッサージ器で頭の凝りをほぐして、1日の疲れを取ったり。

寝る前にはお香を炊いてストレッチして眠りにつきます。1日がリセットされて明日も頑張ろう!って気持ちになれます。    Q. 本日は色々お話しいただき、ありがとうございました!最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします!

早瀬:映画『か「」く「」し「」ご「」と「』でエルこと、宮里望愛を演じました早瀬憩です。

5人のキャラクターの中では明るく元気なキャラクター達の影に隠れがちですが、周りが動き出すきっかけを作ったり、皆から気にかけて貰えたり、意外と一番身近にいるキャラクターな気がしています。自分に近いキャラクター目線で見たり、色々な楽しみ方をしていただける作品だと思うので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。

そして、応援してくださっている皆さん、いつもありがとうございます。皆さんからの愛あるコメントにいつも元気を貰っています。これからも多くの作品に出演して、皆さんに楽しんでいただけるよう頑張ります。


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