4月24日、7月よりWOWOWにて放送・配信スタートの連続ドラマ『殺した夫が帰ってきました』で、山下美月が連続ドラマ単独初主演を務めることが発表された。乃木坂46卒業以降、女優業を本格化させ、さまざまな役柄に挑んでいる山下。本記事では、山下の直近の出演作品に触れながら、『殺した夫が帰ってきました』など今後の待機作での注目ポイントも紹介したい。
【関連】山下美月『御曹司に恋はムズすぎる』芯の強いヒロイン・まどかを好演!ラブコメで見せる存在感
昨年乃木坂46を卒業し、女優として精力的に活動している山下。グループ卒業後初のドラマ出演作となった、現在と過去2つの事件が交錯するヒューマンサスペンスドラマ『降り積もれ孤独な死よ』(読売テレビ・日本テレビ系)では週刊誌記者・森燈子役を務めたほか、映画『六人の嘘つきな大学生』では語学力と人脈に絶対的自信を持つ就活生の矢代つばさ役を演じた。
勢いそのままに、山下は今年春クールのラブコメディ『御曹司に恋はムズすぎる』(カンテレ・フジテレビ系)ではヒロインにチャレンジ。恋愛偏差値0の超わがまま御曹司・天堂昴(King & Prince・永瀬廉)とぶつかりながらも惹かれ合う、真面目で堅実な庶民派女子・花倉まどか役を生き生きと好演した。さらに、3月28日公開の映画『山田くんとLv999の恋をする』では、超塩対応の高校生プロゲーマー・山田秋斗(ACEes・作間龍斗)との“恋の攻略”に挑むヒロイン・木之下茜を演じており、映画を観たSNSユーザーから、「演技が素敵すぎました」「魅力を存分に発揮した演技で素晴らしかった」といった声があがるなど、2025年はラブコメディでの活躍が光っている印象だ。
そんな山下がガラリと雰囲気の異なる役柄に臨むのが、7月より放送・配信の連続ドラマW-30『殺した夫が帰ってきました』だ。同作は、DV夫を殺害した妻がやっと手に入れた平凡な日常を過ごす中、殺したはずの夫が記憶をなくした状態で現れるサスペンスミステリー。山下は夫を殺し、その事実を隠しながら生きる主人公・鈴倉茉菜というセンセーショナルな難役に挑む。公式コメントでは、過酷だった撮影を振り返り、「このまま息ができなくなってしまうのではないかと思う程、寒さが厳しい日に泥の上に這いつくばっていた時は、意識が遠のいていくのがすごくリアルでした」と明かしていた山下。体当たりで撮影に挑んだこの作品は、彼女にとっての新境地となることだろう。
なお、山下は、10月3日公開予定の映画『火喰鳥を、喰う』にも出演が決定。同作は、原浩による第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作の実写映画で、ある夫婦の元に“死者の日記”が届いたことから始まる衝撃のミステリーホラー。山下は、夫の久喜雄司(水上恒司)と共に不可解な出来事へと巻き込まれていく妻の夕里子を演じる。主演を務める水上は山下の演技について、「ポイントポイントをしっかりと押さえた芝居」と評した上で、「山下さんとは同年代ですが、自分とは全く違う経歴を持ちながらも、こうやってこの作品でご一緒できたということはすごく刺激的でした」とコメントしており、ミステリーホラーというジャンルでも彼女の演技が存在感を発揮していたことがうかがえる。
『殺した夫が帰ってきました』『火喰鳥を、喰う』では、これまで演じてきたキャラクターとはひと味違う役柄に挑んでいる山下。ラブコメからミステリー作品まで、多彩な作品への挑戦は、山下が女優として新たなステージへ上がる大きな一歩となりそうだ。