菊池亜希子、満島ひかりからの印象的な言葉明かす「とてもいい話」【インタビュー】 | NewsCafe

菊池亜希子、満島ひかりからの印象的な言葉明かす「とてもいい話」【インタビュー】

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菊池亜希子(提供写真)
【モデルプレス=2025/04/24】モデルで女優の菊池亜希子(きくち・あきこ/42)による雑誌「天然生活」(扶桑社)での人気連載「菊池亜希子のありが10(とう)ふく、みせて!」が3月27日に書籍化。モデルプレスでは菊地にインタビューを実施し、この1冊を通して感じたことを語ってもらった。

【写真】菊池亜希子、人気連載が1冊に

◆「菊池亜希子のありが10ふく、みせて!」

菊池がいま会いたいゲストを迎え、ゲストが「側にいてくれてありがとう」と思う私物、10アイテムについて根掘り葉掘り取材。放課後に友達とおしゃべりしているようなリラックスした雰囲気でゲストの本音を引き出していくことで、ひとりひとり異なるおしゃれに対する考え方や生き方、大事にされている軸を明らかにしていく。

◆菊池亜希子、ゲストに根掘り葉掘り質問「とにかく役得だった」

― 今回の書籍では15人のゲストの方々と私服やお気に入りのアイテムについてお話されていますが、さまざまなゲストの方に取材をした感想を改めて教えてください。

菊池:とにかく役得だったなと、出来上がった本を読みながらしみじみ感じています。「それどこのお洋服ですか?」って、普段はなかなか聞けない(どうしても気になる時は聞いちゃいますが(笑))けれど、取材という名のもと根掘り葉掘り聞けたのは、本当にありがたい機会でした。取材をさせていただいて感じたのは、みなさんお気に入りの洋服について聞かれること自体、とても嬉しそうだったなということ。もちろん、たくさんのお洋服を準備して運び出す作業は大変だったはずなのですが、みなさんとにかく幸せそうに“ありが10ふく”を我が子かのように語ってくださったのが印象的でした。

ほぼ毎回同じスタジオで撮影したのですが、テーブルにアイテムを広げるとゲストの方それぞれの方のブティックのようになって、カメラマンさんや編集さんたちと「わ~空気が立ちのぼるね~」とニマニマ眺めていました。ひとつひとつのお洋服やアイテムがその人の空気を纏っているので、そこにゲストの方がいなくとも気配がしっかり立ちのぼる感じがして、良い景色だなぁと毎回感じていました。

― ファッションについて深堀りしながらも、それぞれのキャラクターが伝わってくるような素敵な対談であると感じました。お話を聞き出すにあたって、どのようなことを意識されていましたか?

菊池:「あなたのワードローブのスタメンを見せてください!」とお願いするよりも、「ゲストの方々の“ありが10ふく”ってなんですか?」と質問することで、その説明をするところからコミュニケーションが始まって、みなさん距離の近いおはなしをしてくださった気がします。

そもそもは私が常日頃「おしゃれだなぁ、素敵だなぁ、大好きだなぁ」と思っている方々へお声がけしているので、その想いが伝わっていただろうなとは思います。取材当日は、「あの人はこういう色合いが好きそうだな、この洋服に反応してくれそうだな、会話が弾みそうだな」みたいなことは自然と意識していたと思います。取材に限らず、常日頃そういう気持ちで洋服を選ぶことも多いです。

選んで持ってきてくださった洋服の話や、その方のおしゃれ遍歴を伺っていくと、自然と人生観に繋がっていく。何を選ぶのか、何を選ばないのか。何を信じて、どんなことに勇気をもらうのか。おしゃれに目覚めた思春期の頃から遡ってお話を伺ったことで、ゲストの方々それぞれの歴史や生き方そのものに触れることができたのかなと思います。

◆菊池亜希子、満島ひかりの印象的な言葉振り返る

― 菊池さんが「いま会いたいゲスト」とお話された中で、取材現場での印象的なエピソードや刺激を受けたことを教えてください。

菊池:みなさん、持参された服の中で私に似合いそうなものやオススメしたいアイテムを着せてくださったんですが、そういう状況になると途端に押しが強くなる感じが面白かったです。まるでショップ店員さんかのようで。「絶対に合うと思う!とにかく一度着てみて!」と想いが溢れて前のめりになるというか(笑)。いろいろな方のオススメを着させていただいて感じたのは、やっぱり持ち主が一番似合うということ。大切なパートナーをお借りしているような気持ちになることも多く、やっぱりオシャレというのは物そのものではなく“関係性”なんだなぁとしみじみ実感しました。

私は常にクローゼットが綺麗に整頓されている方ではなく、余裕がないときは山積みになっていたり、雪崩が起きていることも。でも、取材があった日は必ずクローゼットを整えていました。洋服たちと向き合って、新たにコーディネートを考えてみたり、畳み直してみたり。満島ひかりちゃんが「気持ちいい呼吸で畳むと、次着るときにその洋服からいいエネルギーがもらえる」と言っていたのがとてもいい話だなぁと思って。なかなかそんな余裕がないことが多いけれど、いい呼吸で洋服を畳むということは意識するようになりました。

“どんな服を着るか”。それはもちろん常に考えていることですが、それ以上に、どんな関係を築いていくかを大切にしたいなとしみじみ思いました。私はフリルのお洋服が好きでたくさん持っているのですが、お洗濯するとフリルがボサボサになってしまう。一見すると魅力が半減したように見えるけど、霧吹きをかけてフリルを整えてあげると、みるみる魅力が復活する。洋服は、自分の元にやってきたときがピークではなく、そこからたくさん触れ合って、手をかけながら服と対話する。そんな時間が服との関係を深めてくれるのだなと感じます。

― ゲストへの取材を通して、今後挑戦したいと思えたファッションやアイテムはありましたか?

菊池:ゲストの皆さんは、「好きなものを好きに着る」というおしゃれの軸がしっかりある方ばかりだったので、「自分の“好き”を信じて自由に楽しんでいいんだ!」と勇気をもらえました。クローゼットにずっと居続けているお気に入りだけど、なんとなく世の中の空気感や、トレンド感、バランスなどから外れていて、だけどどうしようもなく好きで手放せないような服を改めて手にとって、再び袖を通すことが増えたような気がします。

具体的なアイテムだと、おみゆちゃん(小谷実由)にジャケットをオススメされて(私のワードローブにジャケットはほぼない)、恐る恐る袖を通してみたのですが、やっぱり慣れなくて借りてきた猫みたいになっちゃって(笑)。でも、苦手だと思っているものが、新しい扉を開いてくれることは大いにあるなぁと。おみゆちゃんが、「カッコイイ!すごく新鮮!もっと着たらいいのに!」と褒めてくれたので、今年はジャケットを取り入れてみようかなと思っています。おしゃれを愛するもの同士、お互いに褒めあっていくことって、とてもいいことだなって思います(笑)。

そうは言っても、「結局また同じような服ばっかり買っちゃう」みたいなことになるのですが(苦笑)、でも、それもまた自分らしさだよな、とも思います。今までに着たことがないような服に挑戦することもおしゃれの楽しさですが、「相変わらずそれ着ているね」と思われるようなおしゃれって、その人のアイコン的存在であり、アイデンティティにもなり得ると思うので、「“あいかわらず”これが好き」という気持ちはずっと大切にしたいなと思います。

おしゃれをするときに「何を着たらいい?」「どういう風に着たらいい?」と、ハウツーを考えがちですけど、この本がもっと気楽におしゃれを楽しめるようなきっかけになれたらいいなと思います。皆さんそれぞれの“好き”が必ずあるはずなので、「好きな服を好きなように着ればいい!」という気持ちになってもらえたらうれしいです。

◆菊池亜希子の夢を叶える秘訣

― モデルプレス読者には今、夢を追いかけている方もたくさんいます。そんな読者に向けて、最後に菊池さんが思う“夢を叶える秘訣”をお聞かせください。

菊池:自分の好きなもの・ことがイコール夢に直結するとは限らないけれど、私の場合は、好きだなぁと思う気持ちが全ての原動力になっています。まわりに影響されない、心の底から湧き上がってくる純度の高い“好き”を見落とさず大事にして、せっせと磨いてきた気がします。多くの共感を得られなくてもいい。だけど、耳を傾けてくれる人がいたときに溢れ出る気持ちを自分の言葉で伝えられるというのは、とても大切なことかなと思っています。

(modelpress編集部)

◆菊池亜希子(きくち・あきこ)プロフィール

1982年8月26日生まれ。岐阜県出身。16歳からモデルのキャリアをスタートし、現在は俳優としてもドラマ・映画・舞台で活躍。エッセイ、イラスト、雑誌編集など活動は多岐にわたり、「LEE」(集英社)、「リンネル」(宝島社)など女性誌での連載も多数。4月スタートのTBS系日曜劇場「キャスター」に出演中。毎週土曜日、interfmのラジオ番組「スープのじかん。」のパーソナリティーを務める。

Instagram:@kikuchiakiko_official

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