【モデルプレス=2025/03/28】【池田瑛紗 38thシングル「ネーブルオレンジ」インタビュー後編】乃木坂46のメンバーとして活動しながら東京藝術大学に通い、多方面で存在感を放つ池田瑛紗(いけだ・てれさ/22)。彼女にとって学業とは、アートとは、ブログとは…唯一無二のアイドル像を成す個性を紐解いた。【写真】舞台で“セーラーヴィーナス”役を務めた池田瑛紗◆池田瑛紗、学業との両立「思い返せば辛いことはない」― アイドル活動と並行して東京藝術大学に通い、芸術関連のお仕事も増えています。乃木坂46と学業の両立は難しいかと思いますが、どうやって実現しているのでしょうか?池田:すごく配慮してもらっていたなって思います、学校には最初から「特別扱いはできない」と言われていて、それを重々承知の上で入っているのですが、とても配慮して頂いて両立させて頂いています。― 芸大に通い始めて約2年間、大変だった時は?池田:う〜ん…思い返せば辛いことはないですね。― 両方頑張ってきたからこそ得たものを挙げるとしたら?池田:自分にしか出来ないお仕事を探していた中で、ジャケットのアートワークに参加させてもらったり、東京国立博物館でのセレモニーに呼んでいただいたり、そういうお仕事が出来たことだと思います。元々、乃木坂46に入った時に「グループに絶対必要な人になりたい」っていう目標があったので、自分ならではのお仕事っていうのがあることはすごくありがたいことだよなと思いながらお仕事しています。― 今後“乃木坂46・池田瑛紗”だからこそのお仕事は、ますます幅が広がっていくかと思います。具体的にやってみたいことは?池田:誌面のお仕事にすごく惹かれます。私が乃木坂46というグループを知ったきっかけは歌番組だったんですけど、それよりも前に西野七瀬さんや齋藤飛鳥さんなどがモデルとして出ていた誌面をお見かけしていたのですごく憧れます。今でも連載を持っているメンバーもいて、文章のお仕事もすごく素敵だなと思うので雑誌のお仕事にはすごく惹かれます。◆池田瑛紗にとってのブログ「初めて言うんですけど…」― 文章でいうと、池田さんはすごくマメにブログを更新していますよね。どうしてあんなに高い更新頻度を保てているのでしょうか?池田:自分の中の最初のターニングポイントがブログなんです。加入当初は5期生リレーブログとして交代で書いていて11日に1回しか更新できない時、私は2度目の更新ぐらいですごく長い文章を書いてしまい…。それは偶然長くなってしまっただけなんですけど、それが私らしいと言うか、最初に個性を見つけてもらえた瞬間だったなと思うので、ブログはすごく大切にしてます。あと、これは初めて言うんですけど、元々西野七瀬さんがすごくブログを更新される方で、私はそれを聖書みたいに読んでいたんです。悩んだり、どういうスタンスでお仕事に取り組めばいいんだろうと考えたりした時に何度も読み返していました。その中で、積み重ねてきた自分の考えを文章にすることが大切だなと。なので、ブログはほぼ日記代わりに書いてるものですね。日記として自分で自分に向けては全然書けなかったんですけど、ファンの方が見てくださると思うと筆が走ります。― 西野さんと活動時期は重なってないですよね。池田:重なってないからこそめっちゃ読んでて、もう暗記するぐらいの勢いで読んでました(照笑)。― ブログ1本あたりどれぐらいの時間で書いていますか?池田:1時間ぐらいですかね。考えるときは数日かかる時もあるんですけど、なるべく自分に負担にならない形で、なおかつファンの方にも楽しんでもらえるようにしたいので、この3年間でどんどん形は変わっています。― その積み重ねが誌面に繋がりそうですね。池田:自身が載ることも、自分の作品や文章、また別のアートだったりで載ることも形にしていきたいです。◆池田瑛紗、インプット×アウトプットについて― インタビューさせていただく中で、アイドル活動はもちろん文章・アート…と視野が広く、それ故インプットの量が非常に多いのかなと思いました。お休みの日はどう過ごしていますか?池田:寝てます(笑)。受験生時代は毎日課題をこなしてアウトプットばかりになっていたので「インプットするようにしなさい」ってずっと言われていたんです。それが乃木坂46に入ったらお仕事を通じてインプットの量がものすごく増えたんです。反対に作品を作る機会は減っているので、そのアウトプットしたいという気持ちがブログに出ているのかな。なので、今自分の中では結構バランスが取れていると思います。だから、今後もっと作品を作るようになったらブログが減りそうだなという不安もありますね。― 意識的にインプットするのではなく、普段の活動の中で入ってくるものが多いんですね。池田:受験生時代はとにかく出すことの訓練をしていて「入れたらすぐ出さなきゃ」みたいな思いがすごくて…。最近、自分が描いたイラストをブログに載せたら、ファンの方が喜んでくださったり、同じ趣味を持ってる方が好きになってくださったりして嬉しかったので、今後もやっていきたいです。◆池田瑛紗の悲しみを乗り越えた方法― モデルプレスの読者の中には今、さまざまな不安を抱えている読者がいます。そういった読者に向けて、池田さんのこれまでの人生の中で「悲しみを乗り越えたエピソード」を教えてください。池田:あえて視野を狭くすること。乃木坂46は受験が1回終わってから加入すると取り計らっていただいてたんですけど、その年に落ちてしまったんです。なので、2度目の受験は乃木坂46の活動をしながら続けてたんですけど、2回も挫折を味わっていたので、乃木坂46のお仕事をしている時は受験のことは考えないようにして、受験勉強の時はしっかり切り替えて目の前のことだけ集中するようにしていました。― 難しいというか、ふとした瞬間に受験のことを意図せず考えてしまうのかなとも思うのですが。池田:うまいこと乃木坂46の活動の1年目の忙しさがあったので考える暇もなく、タイミングがよかったんだと思います。― ほかに大学に通っているメンバーもいますが、学業についてお話しすることはありますか?池田:あんまりないですね…というか私自身があんまり個人のことを話さないので…。― 先ほどの先輩方との関係性も踏まえて、池田さんが悩んだ時は誰に相談することが多い?池田:誰かに話すとかはあんまりなくて、上手く表に出せる形に消化しているんだと思います。ブログに書いたり、ファンの方が答えやすい形で聞いてみるとか…今そうやってきたことに気づきました。― すごくアイドルにピッタリな性格かもしれないですね。池田:そう言ってもらえて嬉しいです(笑)。でも、1度舞台をやっていた時に久保史緒里さんと梅澤美波さんに相談したことはあります。とにかく集中できるように5期生は舞台のお仕事だけにしてもらっていたのですが、個人のお仕事があることもあり、私の場合はそれが多くなっていたんです。あんまり練習に出れないこと、それが原因で不満に思われてるんじゃないか、それをどうやってカバーすればいいのか全然分からなかったので、その時だけは思わず頼ってしまいました。久保さんはそれを覚えてくれていて「乃木坂工事中」の年賀状企画でお手紙をくださったのですごく嬉しかったです。― 先輩への相談、すごく勇気が入りますよね。池田:ものすごく勇気がいりましたね。どうすればいいのか分からなくて、ものすごい長文を書いて、書いてるうちになんか解決しましたみたいな感じの文面で送っちゃって(笑)。でもお2人ともすごく親身に寄り添ってくださいました。◆池田瑛紗の夢を叶える秘訣― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、池田さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。池田:「人生単位で考えること」だと思います。私は今でこそ自分のやりたいことを両立させてもらい、すごい勢いで叶えさせてもらっています。でも、乃木坂46に加入できるとなった時、最終審査の段階で選んでもらったからには頑張ろうと思い「もう受験は諦めるし、やめます」って伝えたんです。でも、グループの方からは「もっと両立できるように頑張ろう」って言っていただいて、結果的に今につながります。当時、絵を描くことやアート方面のことは何歳になってもできることだなって咄嗟に思い、「アイドルは有限のものであるから、死ぬまでにまたアートの道に戻れればいいや」「いつか絶対その道には戻るだろうから、今は別の夢を追いかけても大丈夫」ぐらいの気持ちになったので、ある意味のんびり捉えるというか、人生単位で考えることなのかなと思います。― オーディションを受けているタイミングで、先のことまでかなり先まで見えていたんですね。池田:(乃木坂46に加入するまでの)19年間で、私はこの道から逃れることは一生ないだろうと思っていたので、あんまり心配せずに乃木坂46に集中しようっていう気持ちを持っていました。― ありがとうございました。(modelpress編集部)◆乃木坂46・38thシングル「ネーブルオレンジ」乃木坂46にとって通算38枚目のシングル「ネーブルオレンジ」。表題曲は5期生の井上和と中西アルノがWセンターを務める。今作のアートワークのコンセプトは「陶器のようなスプリングミューズ」。2025年最初のアートワークとして、「乃木坂46らしさ」と「今の乃木坂46」に向き合いながら、気品ある佇まいと洗練された麗しさを際立たせたビジュアルに仕上がった。◆池田瑛紗(いけだ・てれさ)プロフィール2002年5月12日生まれ、東京都出身。身長159cm。2022年2月、乃木坂46に5期生として加入した。32ndシングルに収録されている5期生楽曲「心にもないこと」でセンターを務める。33rdシングルでは、初の選抜入り。TOKYO MX「小峠英二のなんて美だ!」に単独でレギュラー出演中。東京藝術大学に在学中で、乃木坂46の活動と学業を両立しながら新たな分野へと活躍を広げ、37thシングルではジャケットアートワークの一部分のデザインも担当した。【Not Sponsored 記事】