こんにちは、ライターの岡本ハナです。
私の長女は、ADHDと強迫性障害を併せ持つ、いわゆる発達障害児ちゃん。
小1の頃はガッツリ補助が必要だった娘が……
ADHDの「不注意症状」がいちばん強く出ていたのは、小学校低学年の頃。
特に1年生のときは授業に集中し続けることができず、長女の隣には常に補助教員がついて、ガッツリサポート。どこのページを読んでいるか指さしたり、落書きを注意してくれたり……。
でも、2年生の公開授業で見た長女の姿は、まるで別人。
補助教員は隣におらず、挙手するほどの積極性はないけれど、ちゃんと授業を聞いている様子。
以前とは明らかに違う……!
一体、何があった!?
「褒め上手な先生」に出会ったら
進級して初めての個人面談。さっそく、公開授業での様子を先生に話してみました。
「小1のときは授業中、いつも上の空だったし、集中してノートをとってるなと思ったら、実は絵を描いていたり……。でも、2年生になってからは集中できるようになったみたいで」
すると、先生から思いがけない反応が。
「それは良かったです! ノートいっぱいに描いた絵を見て、思わず褒めたこともありましたが(笑)。でも、それから自分で切り替えができるようになったんですよね」
……え? 注意するどころか、褒めた……?
そういえば、この先生はとにかく褒め上手!
黒板の字がきれいに書けたら学級プリントに写真付きで載せたり、気持ちがこもった音読ができると、みんなの前で拍手したり。
それもこれも、長女がADHDだから特別に対応してくれているんだろうな……と思ったら——。
えっ、「発達障害」の引き継ぎがされていない!?
「発達障害がある子なので、先生の細やかな配慮が本当にありがたくて」とお礼を言うと、先生はぽかんとした顔。
「え? 長女さんって、ADHDと強迫性障害を持っているんですか? すみません、何も聞いていなくて……」
——えっ? 引き継ぎ、されてないの!?
なんと、前の担任から発達障害の情報が伝わっていなかったらしい。
つまり、2年生の先生は「特別な配慮」をしていたわけではなく、健常児と同じ対応をしていたにもかかわらず、長女は成長していたということになります。
引き継ぎがなかったことにはちょっぴりモヤモヤするけれど、普通級のクラスに馴染めていたんだと思うと、ちょっと嬉しい瞬間でもありました。
本記事では、本記事では、ADHDの不注意症状が強かった長女が、褒め上手な先生との出会いによって成長したエピソードをお伝えしました。
続く▶▶「まるで別人!発達障害の娘が遂げた「想像以上の変化」。特別な配慮より大切なことって?」
では、発達障害を持つ子どもが“先生との相性”によって成長を大きく左右される実例をお届けします。