1カ月で約50着処分してもクローゼットがパンパン!40代スタイリストが驚愕した「捨て活」の本当の恐ろしさ | NewsCafe

1カ月で約50着処分してもクローゼットがパンパン!40代スタイリストが驚愕した「捨て活」の本当の恐ろしさ

女性 OTONA_SALONE/FASHION
1カ月で約50着処分してもクローゼットがパンパン!40代スタイリストが驚愕した「捨て活」の本当の恐ろしさ

こんにちは、スタイリストの大日方です。ただひたすらに「服が好き!」という目線でトレンドやおすすめをリコメンドしています。

【RICOリコメンズ/働く女性のコーデ】

「捨て活」をはじめたきっかけは

不要なものを捨て、すっきりとした暮らしをしよう!「捨て活」が流行っていますよね。

私も読んだ本に「捨てれば入ってくる法則」の素晴らしさが書かれていて、それが3冊も続いたので、去年の夏は捨て活に挑みました。普段から本は増やさないと決めて図書館を利用していますが、仕事柄どうしても服が増えてしまうのです。

毎日少しずつ服を処分しました。リサイクル店に持って行く、メルカリに出品する、古着回収ボックスに入れる、ウェスにして掃除に使う、衣類ゴミに出すなど「まだ着られるのにもったいない」気持ちと折り合いをつけながら作業を進めました。

1カ月で約50着を処分してみたら

ところが、1ヶ月で約50着処分したところで、捨てるものがなくなってしまいました。もともとクローゼットからはみ出すほど服を持っていたので、50着捨てたところでまだクローゼットはパンパンです。

いまいちすっきり感を得られないまま、もっと捨てられるものはないか、捨てられない私には新しい素晴らしい何かが訪れないのではないか…と悶々とする日々が続きました。

新しい商品を買ってもらうために…

そんな折に、Netflix映画『今すぐ購入』を観ました。「今すぐ購入ボタン」の開発に関わった元Amazon社員などの証言が集められ、どうやって客に商品を買わせるかを様々な角度から描いた映画です。

その中には「商品を買ってもらうためには、捨てさせることが重要」という項目もありました。新しい商品を買ってもらうために、電球の寿命は短く設定され、スマホは修理しにくい仕様に変更されている、というのです。

スマホが世に浸透し、ポチっとすれば家に荷物が届くようになったこの10~20年で、人々の家は必要なもので満たされたのだと思います。もうあまり新しい商品を買う必要はなくなりました。でも、経済をまわすために人々には消費し続けてもらわなければなりません。

新しいものを買ってもらうためには、持っているものを捨ててもらう必要が出てきた。そこで流行り始めたのが「捨て活」だとしたら…?「要らないものを捨てれば、あなたに必要な、いい運気がめぐってきますよ」と、親切なふりをして近づいてきた「捨て活」が急に恐ろしいものに思えてきました。

更新し続けることが正解だと信じていたのに

ここ最近は電化製品や日用品、肌着など「買い替えどきは〇年」と見聞きする機会が増えたと感じます。不要になった服を回収するボックスもあちこちに設置が増えていますよね。

私自身も「新しいデニムに買い替えよう!」「新しい靴下に買い替えよう!」と消費を促してきた側の人間です。世のトレンドから置いて行かれないように、軽やかに更新し続けることこそが正解だと信じてきました。

「どう新しい商品を買わせるか」が最優先の社会に、頭のてっぺんまでどっぷり浸かってきたのです気づかぬうちに自分も地球温暖化の片棒を担いできたのだと気付き、気持ちが重くなりました。

今年は「捨て活」をしようと目標を立てている方もいらっしゃるかもしれません。家を片付ける手を一旦止めて、Netflixで『今すぐ購入』を観てみては?自分に必要なものは何なのか、物との付き合い方を考えるきっかけをもらえるはずです。

【関連記事】

▶▶40代の卒入学式コーデは「ジャケットがマスト」ではない?カジュアル化が進む時代背景とは?


《OTONA SALONE》

特集

page top