ミセスの公式訪韓は、映画「Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge CINEMA」の劇場公開を記念して2024年12月にCGV龍山アイパークモールにて行った舞台挨拶イベント以来約2ヶ月ぶり。本公演2日分のチケットはわずか5分で完売しており、韓国のJAM’S(=ファン)の期待感の高さを表すものと言える。
また、16日に行われた「MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025 来韓公演開催記念記者懇談会」には30社以上、テレビ、WEB、新聞、スポーツ新聞、経済誌などさまざまなメディアが来場し、韓国メディアからも注目を集めた。
◆ミセス登場に悲鳴のような歓声
開演予定時刻の数時間前に会場の高麗大学TIGER DOMEに着くと、すでに多くのファンが集まりライブが始まるのを今か今かと待ち構えている姿が目に飛び込んできた。Mrs. GREEN APPLE、初の韓国単独公演。現地のJAM’Sの熱気は、冬のソウルの寒さをも吹き飛ばしてしまいそうなほどだ。その熱気は開演が近づくにつれてさらに高まっていき、ついにやってきたライブのスタートとともにいきなりピークを迎えた。心臓の鼓動音が鳴り響き、ライトが眩く点滅すると、緑色の光に照らされて黒いスーツを身につけたメンバーが登場。客席からは悲鳴のような歓声が鳴り響いた。
大森の「アンニョンハセヨ!Are you ready?」という言葉から始まった1曲目は「ANTENNA」。大森が突き上げる拳に合わせてオーディエンスのライトスティックが揺れる。若井のギター、藤澤のキーボードにサポートメンバーを務める二家本亮介(Ba)、兼松衆(Key)、河村吉宏(Dr)によるサウンド、さらにオーディエンスの手拍子も力強く重なる鮮やかなオープニング。続いてライブ初披露となる「ビターバカンス」では背後のスクリーンに映し出されるカラフルな映像と軽快に転がるリズムにオーディエンスの高揚感もさらに高まっていく。
3曲目、ヘヴィなサウンドに光と映像の演出が合わさりすさまじいスケールで鳴り渡るなか若井によるギターソロも炸裂した「Loneliness」を終えると、「楽しんでますか、Mrs. GREEN APPLEです!」と大森が挨拶。もちろんその言葉にもオーディエンスは大きな歓声で応える。とにかく、どの曲でも客席からのリアクションがものすごい。1曲ごとに全力で手を叩き、元気いっぱいの歓声を上げ、歌い、手を振り、体を弾ませる。波打つように動く人波が、この日を待ち望んでいたJAM’Sたちの気持ちを代弁するようだ。
そして韓国語が堪能な若井は「Mrs. GREEN APPLEのギターと末っ子担当の若井滉斗です。ついにこうして韓国JAM’Sに会えてすごく嬉しいです」と気持ちを伝えると、「みんな、どうですか?」とオーディエンスに問いかけ、「叫べ!」と煽り立てた。そして「最高の日にしよう!」という言葉を合図に、ライブはさらなる狂騒へと突き進んでいった。