「今、子どもの腸が危ない!」少ないと更年期症状が重くなる「エクオール」。若い女性の間で激減してます!【腸内細菌研究の第一人者・内藤裕二先生】前編 | NewsCafe

「今、子どもの腸が危ない!」少ないと更年期症状が重くなる「エクオール」。若い女性の間で激減してます!【腸内細菌研究の第一人者・内藤裕二先生】前編

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「今、子どもの腸が危ない!」少ないと更年期症状が重くなる「エクオール」。若い女性の間で激減してます!【腸内細菌研究の第一人者・内藤裕二先生】前編

腸活食材として「オートミール」が定番化したり、腸にまつわる書籍のベストセラーが出たり、芸能人やモデルが「腸活」をしていることを公言したりなど、「腸活が美と健康のために最重要である」、ということは一般常識になりつつあります。

腸活を意識している人は約4割、とても意識している人1割未満。 年代が低いほど腸活を意識している人が少ない傾向で、20代が最下位。

ただ、具体的に、「腸活とは何か」と問われると、

「ヨーグルトや納豆などの発酵食品を食べればいいらしい」

「腸内環境がよくなると、肌がきれいになったり、便通がよくなるらしい」

と数年前からぼんやりとした知識のまま、アップデートしていない方も多いのでは?

ひとえにヨーグルトといっても、選び方にコツがあるのをご存じでしょうか

今回、都内で行われた大正製薬×森永乳業が共同で行った、20代の社会人を中心とした若い人にも腸活を広めようという「Bkins(ビーキンズ)」というビフィズス菌啓蒙プロジェクトの発表会に参加しました。

20代代表として、タレントのゆうちゃみこと古川優奈(22)とゆいちゃみこと古川結菜(19)の姉妹が出席。 長年、腸内細菌を研究し続けている京都府立医科大学大学院医学研究科教授の 内藤裕二先生が二人の腸内フローラ検査を実施し、その結果を発表しました。

そこで、子を持つ親にぜひ知ってほしい「若い人の腸内環境事情」にまつわる聞き逃せないお話がありました。

▶▶若い人にあるあるの腸内環境事情とは!?

今どきの若者代表・ゆうちゃみ&ゆいちゃみ姉妹が登場。2人の腸内から、現代の若者の問題点が浮き彫りに!

姉妹でイベントに登壇した姉・ゆうちゃみさんと妹・ゆいちゃみさん。

「美容と健康にいいと聞くので、水はたっぷり飲んで、野菜も意識してとっている」という姉のゆうちゃみさんと、「野菜が苦手なので、ジュースとじゃがりこで野菜をとっている」という妹のゆいちゃみさん。

あとは納豆やヨーグルトなどの発酵食品や乳製品は意識して食べているという話も。

そんな二人の腸内環境やいかに⁉

>>長生きする人が持っている腸内細菌が「ゼロ」!?

腸内フローラ検査の結果、「二人とも『ビフィズス菌』を持っているが少ない」

お二人の腸内フローラ検査結果を分析した内藤先生いわく「両親が同じで、年齢も近い。これだけ考えると、 ゆうちゃみさんとゆいちゃみさん姉妹は、腸内細菌が似ていても不思議ではない。でも全然ちがうんですよね」とのこと。医師として、こんな大勢の前で腸内環境について発表するのははばかられるとしながらも、その気になる検査結果について次のように語りました。

「腸内細菌って〇〇菌が多いとか、〇〇菌が少ないとかよく話題になりますけども。腸内細菌はとにかくいっぱいいますので、グループでどんな菌が多いとかその特徴を見るんですね。

2人の特徴は、まず気になるのはビフィズス菌が少ない。でも、大事なのはいるということ。ビフィズス菌って海外の方だと0の方も結構いるんです。なので少なくてもいるというのがひとついいポイント」

長生きする人が共通して持っている腸内細菌「フィーカリバクテリウム」がゼロ

先生の解説はまだまだ続きます。

「僕が注目しているのは、あまり聞いたことがないかもしれないんですが『フィーカリバクテリウム』という腸内細菌です。京都で健康長寿の研究をしているんです。非常に元気で 長生きしてるおじいちゃんおばあちゃんで、『フィーカリバクテリウム』がいない人はですね、30人に1人くらいしかいないんです。

今日本で増えている潰瘍性大腸炎や神経系の難病である多発性硬化症という病気があるんですが、この病気の方はこの腸内細菌が少ないという研究結果もあるんです。3カ月後くらいにもう一回調べたほうがいいかもしれない」

内藤先生のお話を聞いていたゆうちゃみさん、「やばいやん!これってどうにかできるんですか」と焦らずにはいられません。内藤先生は「最後に僕がいう食事方法をしっかり守ってください」とアドバイス。

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【取材ご協力】

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内藤裕二先生

京都府立医科大学大学院教授(生体免疫栄養学)。1983年京都府立医科大学卒業、2001年米国ルイジアナ州立大学医学部客員教授、09年京都府立医科大学(消化器内科学)准教授などを経て21年から現職。日本酸化ストレス学会理事長、日本消化器免疫学会理事、日本抗加齢医学会理事、2025大阪・関西万博大阪パピリオンアドバイザー。専門は消化器病学、消化器内視鏡学、抗加齢学、腸内細菌叢。著書に「消化管(おなか)は泣いています」「人生を変える賢い腸のつくり方」など多数。京都府立医科大学における京丹後コホート研究の腸内細菌叢研究を担当。

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《OTONA SALONE》

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