地方女子学生の進学支援を行うハッシュタグYourChoiceProjectとベネッセコーポレーションは、全国の中学生から大学生の保護者を対象に、進学期待における性別の違いを明らかにする調査を実施した。保護者の期待には性別や地域による違いが存在することが明らかになった。 調査は2024年8月17日から8月26日までの期間にインターネットで行われ、未就学児~大学生までの子供をもつ1,867人の保護者から有効回答を得た。調査の目的は、保護者が子供の進学に対して抱く期待が、性別や地域によってどのように異なるかを把握することにある。 調査結果によると、男子は女子よりも「4年制大学進学」や「高収入」が期待される一方、女子は「地元での大学進学」や「資格の必要な職業」が望まれる傾向があることがわかった。また、地方では首都圏よりも資格職志向が強いことも示された。 具体的には、「4年制大学への進学」を望む保護者は、女子より男子に対して強い期待を持っていることが明らかになった。また、「学歴が高いと結婚に有利」と考える割合は、男性の方が高かった。さらに、男子は女子よりも高い年収を期待されており、平均して男子は772万円、女子は634万円の年収が期待されている。 地元志向に関しては、女子の方が男子よりも地元での大学進学を望まれていることがわかった。これは、地方よりも首都圏で地元進学が望まれる背景には、大学の選択肢の数に大きな差があることが影響していると考えられる。 資格取得については、女子や地方の方が資格が必要な職業につくことを望まれる傾向がある。これは、妊娠・出産などのライフイベントを考慮した結果と考えられるが、働き方が多様化する中で、資格取得が復職のしやすさに直結するかどうかは再考の余地がある。 今回の調査結果は、保護者の期待には性別や地域による違いが存在することが明らかになった。男子は女子よりも「4年制大学進学」や「高収入」が期待される一方、女子は「地元での大学進学」や「資格の必要な職業」が望まれる傾向があり、また、地方では首都圏よりも資格職志向が強いことが示唆された。