【モデルプレス=2024/10/12】女優の兒玉遥(こだま・はるか/28)に、モデルプレスがインタビュー。2019年にHKT48から卒業し、現在放送中の連続テレビ小説「おむすび」(NHK総合・毎週月~土あさ8時~ほか)に出演するなど活躍しているが、アイドル時代にはうつ病を患った経験が。公表に至ったきっかけや当時のことを赤裸々に語ってもらった。<後編>【写真】兒玉遥、運転免許証が“可愛すぎる”と話題◆兒玉遥、うつ病で2度休養2011年、HKT48一期生オーディションに合格し、グループの中心メンバーとして活躍していた兒玉。しかし、2017年2月に突如活動休止を発表。同年4月にはステージ復帰を果たしたが、12月に2度目の休養。約2年間の休養を経て2019年にHKT48からの卒業を発表し、女優としての活動をスタートした。その後、休養の理由がうつ病であったことを公表。現在はテレビ番組やYouTubeで当時の経験を発信している。◆兒玉遥、うつ病発症のきっかけ― うつ病と診断される前に違和感を感じたきっかけをお聞かせください。兒玉:仕事の不安などが大きくなってしまい、眠れない日々が続いたのが最初のきっかけだったと思います。― 順風満帆に見えていましたが、どのような不安やプレッシャーがあったのでしょうか?兒玉:AKB48の先輩方を見てグループに入って、テレビに映っている先輩たちのようにキラキラしたい、かっこいい先輩たちみたいになりたいと思い、アイドル活動を頑張っていました。そこから必死に走り続けていたのですが、いつまで経っても「足りないな」という感覚でした。自分がメディアに出ているところを見ても、「全然違うな」と感じてしまって、どうしたら自分を認められるのかがわからなかったんです。周りからの評価を上げたいと活動していましたが、ゴールがわからなくて、もっと頑張りたいと思っても自分がそこまでできないのが悔しくてずっと自分を責めてしまっていました。周りからのプレッシャーというよりも、自分のキャパが足りなかったという印象です。うつ病だったということには、心療内科で先生に診断されてからやっと気づきました。最初に診断された時は「え?私が?」という感じで、自分では気づけなくて。ドクターストップが出て、周りの人から「休みなさい」と言われて、「あぁ、いろんな人に迷惑かけているな」と思い始めてから少しずつ受け入れていきました。休むことは、周りのみんなが走っている中で私だけ止まって置いていかれる感じがして怖かったですし、すごく焦りがありました。◆兒玉遥、休養時の支えは“家族”「すごく安心できました」― 休養期間の生活についてお聞かせください。兒玉:1回目の休養のときは焦って復帰したのですが、やっぱりダメで、休んでしまいました。その後は、当時のスタッフさんたちが「はるっぴのタイミングでいいよ」「思いっきり休んでいいからね」と言ってくださったので、甘えさせていただきました。休養していた期間は何に対してもやる気が起きず、今まで幸せに感じられたことも幸せに感じられなくなってしまったので、ただ起きてご飯を食べて寝るしかしてなかったです。― そんな時に支えになった言葉はありましたか?兒玉:実家で療養していたので、母が「遥だけは絶対守るよ」と言ってくれたのが大きかったです。強い味方がいることは、すごく安心できました。― いまの兒玉さんが、当時のご自身にかけたい言葉はありますか?兒玉:「頑張るのは大事だけど、頑張りすぎなくていいよ」と伝えたいです。弱っていることに気付かないまま、追い詰められるまでやらなくていい。私は周りからの視線をすごく気にしていましたが、意外に誰も見ていないので、しっかり休むことと、意外と他人は自分のことを気にしていないということを教えたいです。◆兒玉遥、うつ病公表のきっかけ 伝えたいこと― うつ病を公表したきっかけや、伝えたいことをお聞かせください。兒玉:やっとストレス対処がうまくできるようになってきて、克服できたと感じたため公表しました。思っている以上に心の病気や悩みを抱えている人が多い一方で、体験談や対処法があまり語られていないと感じたので、少しでも今療養している人や病気の人を支えている人の参考になれたら良いと思い発信しています。― うつ病を経験したことで、変化したことはありますか?兒玉:自分が変えられないことを考えるのは辞めようと思うようになりました。自分の過去や、他人からの評価をずっと気にして生きていましたが、相手の心は読めないし、100人いたら100通りの考え方があるので、意識しすぎず自分のやりたいことをやって、自信さえあれば良いと考えるようにしています。もっと自分の心を大事にしようと思うようになりました。― アイドル時代は反省点を書く“反省ノート”をつけていたそうですが、現在も書かれていますか?兒玉:今も日記は書いています。ですが、反省とかではなく、「こんなことがあった」「楽しかった」など、ポジティブなことを毎日書くようにしています。読み返すこともないですが、私が書いているのは5年日記なので、同じページに1年前の同じ日の文章が書いてあり、「1年前の自分、こんなこと考えてたんだ」という気付きがあって面白いです。◆兒玉遥、芸能活動復帰の理由― 臨床心理カウンセラーの資格を取得されているとのことですが、取得のきっかけをお聞かせください。兒玉:休養していた時期に、自分を弱らせた芸能界にはもう戻りたくないと思い、他の職業に就くのであれば自分のように弱った人を助けたいなと思い、カウンセラーの資格を取りました。― 「芸能界に戻りたくない」と思ったところから、復帰して芸能界に戻ろうと考えるようになったきっかけはありますか?兒玉:休養期間中、自分の将来の選択肢を増やそうと思い、臨床心理カウンセラーのほかにヨガトレーナー、ピラティストレーナーの資格も取りました。そして、自分のルーツを辿ってみたとき、やはり人前に立ったり自己表現をするのが好きということに気付いたので、チャンスがあるのであればもう一度芸能界にチャレンジしてみようと思い、挑戦しました。◆兒玉遥の悲しみを乗り越えたエピソード― 当時の兒玉さんのように不安を抱えているモデルプレス読者へ向けて、兒玉さんのこれまでの人生の中で「悲しみを乗り越えたエピソード」を教えてください。兒玉:悲しみにはどっぷり浸かるようにしています。本当は味わいたくない感情ですが、悲しいことや苦しいことから逃げないで向き合ったからこそ、それが原動力になって2倍3倍頑張れます。悲しいときや辛いときは、死にそうなぐらい大変で「なんで私が」と感じると思いますが、その感情を味わった方が人生が楽しくなる。逃げないで、しっかり悲しんだ方がいい気がします。失敗や悲しいこともなにか意味があると思って受け入れることが大事だと思います。― うつ病を乗り越えて活動に復帰するために、踏ん張れた理由はなんですか?兒玉:徐々に前向きになっていった感じでした。仕事復帰は決めたものの、ずっと自信がなく不安な中でゆっくり再開していたので、「よし。今から元気だ。仕事できる」と強く思えていたわけではありませんでした。少しづつ「これもできた。あれもできた」というのが積み重なっていき、「私仕事できるじゃん!」みたいな気持ちになれました。復帰したタイミングがコロナ禍だったため、芸能の仕事は制限されて大変だったと思うのですが、私は実はありがたかったです(笑)。みんなが足を止めているときに少しずつ仕事を再開していたので、すごくいいペースで休みながら仕事できて、ラッキーでした。― ありがとうございました。◆インタビューこぼれ話1:“約20kg減”ダイエット&スタイルキープ法は?― 約20kgのダイエットも公表されていますが、スタイルキープ法をお聞かせください。兒玉:スタイルキープ法はたくさんありますが、今は食事に一番気を付けています。なかなか運動できない日もあるので、炭水化物を食べ過ぎないことを意識してます。また、毎日納豆やキノコ類、甘酒を摂るようにして、腸活を心がけています。最初に目標の体重が決まったときは運動を取り入れた方が良いと思いますが、目標を達成した後は食事制限だけでキープできるのが理想です。― 食事制限をされているとのことですが、チートデイはありますか?兒玉:あります!めっちゃ食べます(笑)。麺類が大好きなのですが、普段はグルテンを控えているので、チートデイにはパスタやラーメン、ピザなどをたくさん食べます。◆インタビューこぼれ話2:グラビアも話題・美しいボディラインの秘訣― グラビアも話題ですが、体を引き締めつつ柔らかい女性的なボディラインを保つ秘訣をお聞かせください。兒玉:筋トレとウォーキングをしており、最近はお尻のトレーニングをよくしています。週3回、1日30分ほど、自宅にヨガマットを敷いて1人でお尻を育てていて(笑)、チューブトレーニングという、固いゴムのチューブを太ももにつけてトレーニングをしています。簡単にできるものでは、ブルガリアンスクワットというスクワットの神様のようなメニューがあります。フォームが綺麗じゃないと筋肉に効かないのですが、それだけでお尻や太ももがかなりシェイプアップされて、プリケツになると思います!― 痩せたり、年齢を重ねたりすると、バストの脂肪が最初に落ちてしまうと思いますが、バストケアもされていますか?兒玉:胸はすごく痩せました。2年前の写真集のときより痩せていると思います。年齢による変化は受け入れるしかないと思っていて、その分お尻を大きくしようかな、みたいな感じですね(笑)。(modelpress編集部)◆兒玉遥(こだま・はるか)プロフィール生年月日:1996年9月19日出身地:福岡県身長:158cm血液型:O型2011年7月10日、HKT48の第1期生オーディションに合格。同グループのメンバーとして活動を開始し、センターポジションも務める。2016年には第8回AKB48選抜総選挙で、自身最高となる第9位に輝く。その後、2度の活動休養を経て2019年6月にHKT48を卒業し、エイベックス・アスナロ・カンパニーへ所属。女優としての活動を本格化し、ドラマ「何かおかしい2」(テレビ東京系/2023)、「推しが上司になりまして」(テレビ東京系/2023)、「チェイサーゲームW」(テレビ東京系/2024)、舞台「フラガール」(2022)、「夜曲~ノクターン~」(2023)など多数出演。ほかにもバラエティやYouTubeなど、さまざまな分野で活躍している。【Not Sponsored 記事】
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