先日、2007年に公開された新海誠監督の劇場アニメーション『秒速5センチメートル』の実写映画版で、SixTONES・松村北斗が主演を務めることが発表された。過去には新海監督作品で声優を務め、その演技が高く評価された松村。そこで本記事では、松村の最近の活躍を振り返りながら、『秒速5センチメートル』での注目ポイントも紹介したい。
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『秒速5センチメートル』は、惹かれ合っていた男女の再会や魂の彷徨を「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」という3本の短編で描く連作アニメーション作品。アジアパシフィック映画祭で「最優秀アニメ賞」を、イタリアのフューチャーフィルム映画祭で「ランチア・プラチナグランプリ」を受賞するなど、高く評価されている。また、今年の春には、作品の重要なモチーフである桜にちなんで“桜前線上映”と題し、桜前線を追いかけるように南から北へ向かって全国の劇場でリバイバル上演が行われており、公開から約17年の時が経った今もなおファンを魅了し続けている作品だ。
先日、そんな『秒速5センチメートル』の実写映画化が発表され、SNSを大きく賑わせた。主演を務めるのは、2022年に公開されて大ヒットした新海監督のアニメ映画『すずめの戸締まり』にも声優として参加した松村だ。同作で松村は、主人公と共に旅をすることになる青年・宗像草太の声優を務め、その演技力に作品を鑑賞したネットユーザーからは“声優初挑戦とは思えない”など絶賛の声が相次いだことも記憶に新しい。また、新海監督も公式コメントの中で、松村を「最も信頼する俳優」と評しており、その実力には太鼓判を押している。
松村といえば、人気グループ・SixTONESのメンバーとして活躍しつつ、近年では俳優としても注目が集まっている印象だ。先日最終回を迎えた連続ドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)では、自身初となるシングルファーザー役に挑戦し、子供と接する父親としてのリアリティあふれる姿が、「北斗くんの演技にほんとに引き込まれた」「本当に妻を亡くしたシングルのめちゃくちゃ頑張ってるお父さんにしか見えなかった」「どこまでもアドリブなの?って思うくらい台本を喋ってる感がない」と視聴者の心を掴んだ。また、今年公開の映画『夜明けのすべて』では上白石萌音とダブル主演を務め、パニック障害を抱える青年の姿を繊細に演じ切り、「第16回TAMA映画賞」にて最優秀新進男優賞を受賞している。
着実に俳優としてのステップアップを重ねてきた松村が、実写版『秒速5センチメートル』でどのような演技を見せてくれるのか。また、松村は2025年2月7日公開予定の映画『1ST KISS ファーストキス』に出演することもアナウンスされており、その俳優としての勢いは、さらに加速していきそうだ。