5人での始動直後からライブ活動に精力的に取り組み、チケット即日完売の公演が続出。5人の自己紹介ラップを取り入れた『だぁ〜くねすどらごん』を初披露したシアタークリエ、『テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION』の応援サポーターとしてEXシアターでの公演、事務所の夏の風物詩とも言えるTOKYO DOME CITY HALLでの『Summer Paradise』と、ファンを巻き込みながら一歩ずつ会場の規模を広げ、着実にグループの力をつけていった。
◆高橋優斗、ジュニア最前線で躍進
2021年、代々木第一体育館にて初の単独アリーナ公演『HiHi Jets Concert 2021〜五騎当千〜』を開催。ここで初披露したローラースケートを履きながらの激しいダンスナンバーである新曲『FRONTLINE』は「俺たちこそFRONTLINE」という歌詞が物語るように、5人が最前線で前へ進み続ける覚悟と力強さが印象的だった。2023年に開催した初の全国アリーナツアー『HiHi Jets Arena Tour 2023 BOOOOOST!!』。タイトルの『BOOOOOST!!』には、グループとしても個人としてもジュニアの枠にとどまらない勢いを大事にしたいという想いが込められている。猪狩が総合演出をしたほか、メンバーそれぞれがコンセプトを掲げ、セットリストを構成し、高橋は後輩とともにコントを繰り広げるなど個性の光るソロパートで会場の笑いを誘った。
惜しくも5人として最後のステージとなってしまった『HiHi Jets Arena Tour 2024 BINGO』では、5都市での開催と大幅に観客動員数を増やし、全国のHAFを魅了。ローラースケートのほかにもフライングやユニットコーナーなどバラエティーに富んだ構成に。多くのファンに愛される楽曲に育った『Mrs.Flamingo』で高橋はラップ詞にも挑戦し、ジュニアのYouTubeチャンネルで公開されるとパフォーマンスが話題となるなど、同ツアーでグループとしても個人としても新境地を見せた。HiHi Jetsのライブでは、とにかくH・A・Fの声出しと盛り上がり方が桁違いなのが特徴の1つと言える。その雰囲気を作り上げているのは紛れもなく高橋。野球部譲りのよく通る声で「どーもー」と呼びかける挨拶や煽りで会場の一体感を高めていた。その声はライブ会場を盛り上げただけではなく、メンバーを鼓舞していたことだろう。
5人のライブで最後の披露する楽曲として選ばれ、MVも制作された『Eyes of the future』や2024年に行われたツアー『BINGO』で初披露した最新曲『TODAY』などグループのオリジナル曲はすでに30曲以上。バラエティに富んだ楽曲でライブを彩った。9月29日現在、ジュニア公式YouTubeにて公開されている『HiHi Jets 紹介ラップ』の動画再生数が1000万回を超えるなど、多くのファンに愛される楽曲の数々で多彩な一面を魅せた。