【モデルプレス=2024/07/05】5日、都内にて映画『先生の白い嘘』(同日公開)初日舞台挨拶が開催された。原作者の鳥飼茜氏がコメントを寄せた。【写真】「先生の白い嘘」原作者が率直な思い吐露◆「先生の白い嘘」インティマシーコーディネーターの要望拒否を謝罪4日に「ENCOUNT」にて公開された三木康一郎監督のインタビューでは、同作にて奈緒からインティマシーコーディネーターを入れる要望があったうえで、「間に人をいれたくなかった」とインティマシーコーディネーターは起用せずに撮影したと明かしており、ネット上で物議に。今回の舞台挨拶の冒頭ではプロデューサーの稲垣竜一郎氏が登壇し、製作委員会からのコメントを代読するとともに当初の状況を説明、三木監督も頭を下げて謝罪した。◆「先生の白い嘘」原作者がコメント舞台挨拶中盤、鳥飼氏からの手紙が司会によって代読される場面が。撮影は終えたあとのいまから1年ほど前に書いたものだといい「漫画が映像化するということは基本的には光栄なことだ。それでも自分は自分の描いた作品に無責任すぎたのかもしれないと思う」と切り出すと、「撮影に際して、参加する役者さんからスタッフに至るまで、この物語が表現しようとしている全てに、個人的な恐怖心や圧力を感じることはないかどうか。性的なシーンや暴力的なシーンが続く中で、彼ら全員が抑圧される箇所がないかどうか。 漫画で線と文字で表現する以上の壮絶さが伴うはずだったことに、私は原作者としてノータッチの姿勢を貫いてしまった」と原作者としての胸の内を吐露。その後撮影スタッフへの説明を求めたというが「一応のところ安心はしたものの、やはりあらゆる意味で遅すぎたし、甘かったと思う。もっともっと強く懸念して、念入りに共通確認を取りながら繊細に進めなくてはいけない。そういう原作だった」と反省の念を述べた。◆「先生の白い嘘」原作者、奈緒は「誰よりも先駆けて私に謝罪をされました」そして「これは昨年私が記した写真です。文章の公開はしませんでしたが、去年の時点での私の考えでした」と続けると「今公開を迎えるにあたり、この度の発言が良くない意味で注目されていることを、私はなんとも心苦しく思っている。なぜなら、何かこの作品で誰かに嫌な気持ちを起こすようなことがあれば、私にもその責任があると、すでにこのように去年の私は記していたからです」と告白。そして、「最大限の配慮や共通理解を徹底して作るべき作品であること、 それを映画制作側へ都度都度働きかけることを私が途中で諦めてしまったことを猛省したのは、 主演の奈緒さんの態度に心を打たれたからです」とし「彼女はこの騒動で誰よりも先駆けて私に謝罪をされました」と現在の騒動を受けての奈緒の姿へ「心遣いに感心したと同時に、謝罪なんて必要ないのにと心から申し訳なく思いました」と明かした。そして奈緒について「何より、映画の中の主人公としての演技が素晴らしかったのです。現実でも虚構でも、彼女は誠実そのものでした」と人柄を称え「感謝していますし、彼女が望むなら、たくさんの人にその素晴らしさを見てもらい、わかっていただければ、私自身、反省もした上で、 これ以上のことはありません」と同作の映画についての思いをつづり、結んでいた。(modelpress編集部)【Not Sponsored 記事】