キスマイ宮田俊哉、声の芝居に“難しさとやりがい” 過去の自分に言ってあげたい一言とは【「ブルー きみは大丈夫」インタビュー】 | NewsCafe

キスマイ宮田俊哉、声の芝居に“難しさとやりがい” 過去の自分に言ってあげたい一言とは【「ブルー きみは大丈夫」インタビュー】

芸能 モデルプレス/ent/wide/show3
モデルプレスのインタビューに応じた宮田俊哉(C)モデルプレス
【モデルプレス=2024/06/13】Kis-My-Ft2宮田俊哉(みやた・としや)が映画『ブルー きみは大丈夫』(6月14日全国公開)で吹替声優に初挑戦。数々のアニメ作品で声優を務めてきた宮田が語る、吹替の難しさと楽しさ、声の芝居の魅力とは。<インタビュー前編>

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◆映画『ブルー きみは大丈夫』

シチュエーション・スリラーの傑作『クワイエット・プレイス』を生んだジョン・クラシンスキーが、最新作で選んだ題材は “想像力豊かな子どもにだけ見える不思議な存在”。子どものときに作り出した空想の友達が、もしも大人になった今でも、そばであなたを見守ってくれているとしたら…そんな独創的な発想から生まれた、孤独な少女・ビー(日本語吹替:稲垣来泉)と、子どもにしか見えない“もふもふ”ブルー(日本語吹替:宮田)の感動の物語である。

◆宮田俊哉、吹替声優に初挑戦

― 吹替声優に初挑戦ということですが、最初にお話を聞いた時の心境はいかがでしたか?

宮田:吹替をやってみたかったので、めちゃくちゃ嬉しかったです!「やったー!」って思ったんですけど、収録してから公開されるまでの期間がすごく短くて、一瞬「これ絶対なんかあるでしょ!?」「バラエティーかな!?」とも思いました。本当の話で嬉しかったです(笑)。

― 本作の台本を読んだ時の感想を教えて下さい。

宮田:最初は「あれ、どういうことなんだ?」って不思議だったんですけど、映像と合わせてみたらすごく感動しました。自分が大人になって失ったものってたくさんあるなって。僕はこのブルーの世界観がすごく好きで、空想の友達がみんな魅力的でいきいきしていて、踊り出しちゃう場面とか「超良いじゃん!」って思いました。

― 最初にブルーを見た時の印象は?

宮田:マジで可愛かったです!「こいつ何!?うちにも来ないかな?」って思いました。「何このセリフ!?」みたいな笑える部分もあって、さらに可愛いなと思いました。

― ブルーの表情豊かなところなど、宮田さんに似ている部分もあるのかなと思います。

宮田:僕、こんな大きくないですよ(笑)!でも、すごく親近感が湧きます。ブルーって全力なんです。僕も日頃“手を抜かない”、“全力でやる”ということをずっと意識して生活しているので、シンクロしていて嬉しいです。

― ブルーと言いつつも、ボディの色は宮田さんのメンバーカラーでもある紫ですよね。

宮田:そうなんですよ〜!なんでそうなのか劇中で分かる部分もあるので、ぜひ観てほしいと思います!

◆宮田俊哉、苦戦したシーンは?

― 声優として多くのキャリアを積まれていますが、吹替に難しさは感じましたか?

宮田:すでに吹替収録された他の方の日本語の声と、原音の英語をもとに収録したんですけど、台本には日本語で書いてあって、耳には英語も入ってくるので難しかったです。でも、すごく楽しくて、吹替の難しさと楽しさを同時に知りました。

― これまでのアニメ作品では宮田さんがオリジナルとして声を当てていたと思います。今回はすでにスティーヴ・カレルさんが声優を務めているという点でも難しさはあったのでしょうか?

宮田:難しかったですね。(カレルと)同じ声は出せないので、じゃあどうするかっていう時に、僕が僕のブルーの声を作り上げるしかないなって。ある種もう1個正解があるというか、どういう風に自分なりに落とし込んで、正解をもう1個作るかっていう作業も楽しかったです。

― 収録ではどのようなディレクションを受けましたか?

宮田:「大きく変えてほしい」みたいなことはそんなになかったんですけど、最初にブルーの声を作るっていう時に、自分の声がもう少し低かったんです。作品では普段話している声より少し高いと思うんですけど、そういう風にしていこうっていうディレクションはありました。

― すぐに対応はできましたか?

宮田:できちゃったんですよね〜(笑)。

― さすがです!ブルーは感情豊かなキャラクターだと思いますが、苦戦したシーンがあれば教えて下さい。

宮田:収録する前段階として家で台本と映像を観て、くしゃみをする前の「ピピピッ」という音や、「イフ」って言いたいんだけどビーから「イフは無しね」って言われた時の「ヒィィ(言葉を飲み込む)」っていう声をすごく練習しました。自宅の壁が分厚くて良かったなと思いました!

◆宮田俊哉、声の芝居の魅力語る

― 演出の指導を受けるのは楽しいですか?

宮田:楽しいですね〜。前にビーのお父さん役をやられている浪川大輔さんから「愛してる」って言葉の熱量を変えずにトーンを落とす言い方とかを教わって、すごく楽しくて、多分その日は500回ぐらい「愛してる」って言いましたね(笑)!込め方1つで印象が全く変わるなっていうのが本当に楽しかったです。日常会話で本当に伝えたいことを立てるっていう時にも勉強になるなって。MCとかでも、何の言葉を立てると良いんだろうなっていうのが身につけられると、きっと本当に伝えたいことがより伝わるようになるかなって思いました。

― 声だけで表現する芝居の魅力を教えて下さい。

宮田:いっぱいあるんですけど、見た目からはブルーの役にはなれないじゃないですか。だけど、吹替なら一部になれるっていうところが楽しいです。この間、マジシャン・マウスを演じている島崎信長(※「崎」は正式には「たつさき」)くんが、別の現場で会った時に「こういうのは自由に芝居できるから楽しい」って言っていて。「そうか、まだ俺は自由にやる余裕はそんなになかったな〜!」と思って、伸びしろあるな〜と思いました(笑)。声の芝居はすごく楽しいですね。

◆宮田俊哉、稲垣来泉とは「相性バッチリ」

― 宮田さんから見て少女・ビーはどのような女の子だと思いましたか?

宮田:「すごく相性の良い子が見つかったんだよ」っていうブルーのセリフがあるんですけど、ブルーは何を思って相性が良いって感じたのかなって。それが分からないと、このセリフも言えないなと思って台本を見たら、ビーはブルーに対しても真っ直ぐなんです。ツッコんでくれるところが相性が良いって思ったのかなとか色々考えましたね。真っ直ぐじゃないと“不憫かわいい”もふもふブルーと相性は良くないと思うので、真っ直ぐで素敵な女の子だなと思いました。

― ビーのツッコミはいかがでしたか?

宮田:心地よかったですね(笑)!僕も来泉ちゃんと相性バッチリなんだなと思いました。アフレコ収録は別だったんですけど、「やめて!」って言われると「うぉ〜」って(笑)。

― 稲垣さんの声を受けて、芝居は変化したのでしょうか?

宮田:受けられる余白は絶対残してから現場に行くようにはしていました。セリフの言い方を決め込まないというか、セッションするジャズみたいな感覚ですね。相性はバッチリだったなと思います!

◆宮田俊哉、過去の自分に言ってあげたい「きみは大丈夫」

― 本作のタイトルにもなっている「きみは大丈夫」というセリフもこだわったとお聞きしました。

宮田:「きみは大丈夫」に関しては、僕だけじゃなくて、チームスタッフさん含め、監督さん、音響監督さん、皆さんがこだわっていた一言だと思います。声を出したのは僕ですけど、皆で作ったという思いが強いです。沢山のテイクを撮って、みんなで聞いて…という作業をしたので「このセリフにかかっているな」って思いました。それだけ吹替をやらせてもらえて良かったなと思いました。

― 宮田さんご自身は「きみは大丈夫」のような支えとなった言葉はありますか?

宮田:思い返すとあんまりないかな〜。「大丈夫!?」っていう声の方が多くて。アニメが好きって初めて言った時も「アイドルがそれで大丈夫なの!?」っていう声が圧倒的に多かったんです。だから、その時の僕に言ってあげたいですね。「きみは大丈夫だよ!」って。

― 本作はどのような方に観ていただきたいですか?

宮田:色々な世代の方に観てもらいたいです!きっと今の小学生・中学生が観る印象と、親になって30代・40代になった大人が観るのとで、全く感想が違う作品だと思います。色々な方に観てもらって、何を感じたのか、感想を聞きたいので、ハッシュタグを付けていっぱいポストしてほしいです!いっぱいハッシュタグで検索しますね!

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

◆宮田俊哉(みやた・としや)プロフィール

1988年9月14日生まれ、神奈川県出身。A型。2011年8月にKis-My-Ft2としてデビュー。映画「劇場版BEM~BECOME HUMAN~」(2020年)でアニメ声優に初挑戦し、テレビ東京系「カードファイト!!ヴァンガード Divinez」では初の主演声優に抜擢。2024年7月にTBS系『キン肉マン 完璧超人始祖編』、10月に『パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき』(ABCテレビ・テレビ朝日系)の放送を控えるなど、声優としても人気を博している。

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