「アンメット」森ちゃん役・山谷花純、名場面と話題“翌朝シーン”撮影秘話 杉咲花がドライ後こぼした一言とは<モデルプレスインタビュー> | NewsCafe

「アンメット」森ちゃん役・山谷花純、名場面と話題“翌朝シーン”撮影秘話 杉咲花がドライ後こぼした一言とは<モデルプレスインタビュー>

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山谷花純「アンメット ある脳外科医の日記」より(C)カンテレ
【モデルプレス=2024/05/20】フジテレビ系月10ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(毎週月曜よる10時~)に出演している山谷花純(やまや・かすみ/27)にインタビュー。13日に放送された第5話の撮影秘話を語ってもらった。

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◆山谷花純&杉咲花「アンメット」第5話での名シーン

同作は、事故によって記憶障害という重い後遺症を持つことになった主人公・川内ミヤビ(杉咲花)が、目の前にいる患者を全力で救い、自分自身も再生していく医療ヒューマンドラマ。山谷は、ミヤビと事故の前から仲が良く、本音で話せて気を許せる相手である脳外科の看護師・森陽南子(もり・ひなこ)を演じている。

過去2年間の記憶がなく、今日のことも明日には全て忘れてしまう状態のミヤビは、毎朝日記帳を読み返して失った記憶を覚え直していた。13日に放送された第5話では、難易度が高い手術の術者となった彼女がその前日、森に「頼みがある」と声をかける。翌朝、ミヤビが目を覚ますと森は同じベッドで寝ており、ミヤビに記憶障害があること、日記帳を読んでから1日を始めていること、大事な手術がある今日だけは例外で、記憶を失った経緯と手術の手順が書かれたページだけを読んでほしいことを伝えたのだった。

◆山谷花純、“森ちゃん”として感じたこと「待ってたよ」

ミヤビから前日にお願いを受けた森としての気持ちを、山谷本人は「自分で出来る事を奪うというのは、善意の悪意へとなり得る事だと思います。本当はすぐにでも手を差し伸べたい気持ちを押し殺してミヤビに寄り添ってきた彼女にとって “待ってたよ”って喜びが溢れる瞬間でした」と語る。

放送では「頼みがある」と声をかけるシーンから翌朝へと切り替わるが、「実際の台本には、ミヤビに日記を差し出されて頼みの理由を伝えられるシーンがありました。時間の都合上カットになったのですが、無くても十分伝わるものがあったのかと思います。(台本に)描かれてない部分だと、『きっと2人にとって今この瞬間にしか分かち合えない時間を楽しんで夜更かししちゃったかもね』って話した記憶があります」と森とミヤビだけが知る“空白の時間”についても明かしてくれた。

◆山谷花純、台本に書かれていなかった言葉・セリフ変更裏話

翌朝、記憶をなくした状態で話を聞いて混乱するミヤビの手を握り、森は「ミヤビ、ミヤビ、大丈夫だから。私のことは覚えてるでしょ?その私が言うね。記憶障害になったミヤビは、これまでたくさん悩んで、たくさん考えて、辛い思いもたくさんしたけど、今は脳外科医としてちゃんと働いてる。一生懸命患者さんを助けてる。今はそれだけ覚えておけばいいんだよ」と真っ直ぐ伝える。2人の確かな絆が描かれたこのシーンは視聴者から大きな反響が寄せられた。

山谷は「記憶障害に戸惑う彼女に対して、変に気を遣ったりあやすような寄り添い方をすると表面上の優しさに見えてしまうと思い、森の中にはある昨日のミヤビとの記憶を信じて、真っ正面から裸で向き合う事を意識しました」と演じる上で重要視していたことを振り返る。

「昨日までの記憶がない彼女にとって一番信じられる言葉が『ミヤビ』という自分の名前だと思い、台本に書かれてない部分でも彼女の名前を呼ぶようにしました。あと小さなことですが『私のことは覚えてるでしょ?その私が言うよ』ってセリフをミヤビがより受け取りやすい伝え方にしたくて、語尾を『その私が言う“ね”』って変更させていただきました。意識して言動にしたのはそのくらいで、あとは杉咲花さんとのセッションを心地よく楽しんでいました」

◆杉咲花がポロッとこぼした一言

Yuki Saito監督のX(旧Twitter)では、「カットの後、杉咲花さんは山谷花純さんをぎゅ~と抱きしめてました」とこのシーンでの2人の様子がつづられている。撮影前に、山谷が杉咲と交わした会話は?

「ドライが終わった瞬間に『ミヤビはね、森ちゃんの前では裸を見せられるんだね。』って花がポロッとこぼして。私自身も同じ気持ちで向き合っていたので、ある意味裸の付き合いを交わした日だったのだと思います。星前先生(千葉雄大)と三瓶先生(若葉竜也)の仮眠室に負けないベッドシーンになった自信があります(笑)」

カット後から現在まで、あのシーンの撮影はかけがえのないものとして山谷の心に残り続けている。

「映像作品は、OKが出たらもう二度とそのシーンを演じる事が出来ないので、もう終わっちゃったって寂しくなりました。役を越えてその一瞬にしか沸き起こらない空気感や感情を共有できたあの日は、これからも私の中で生き続けるはずです。昔、役との出会いは巡り合わせって言葉を先輩から頂いたのですが、人との出会いにも通じるものがあるなって。『アンメット』と杉咲花さんに出会い、役者として人として何かが変わり始めている感覚です」

(modelpress編集部)

◆山谷花純(やまや・かすみ)プロフィール

1996年12月26日生まれ。宮城県出身。みやぎ絆大使。2007年エイベックス主催のオーディションに合格、翌年ドラマ「CHANGE」(08/CX)でデビュー。主な出演作に、「あまちゃん」(13/NHK)、「ファーストクラス」(14/CX)、「手裏剣戦隊ニンニンジャー」(15/テレビ朝日系)、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(22/NHK)、『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(18/西浦正記監督)、舞台「ヘンリー八世」彩の国シェイクスピアシリーズ(22)、『らんまん』(23/NHK)『アイドル誕生 輝け昭和歌謡』(24/NHK)『新空港占拠』(24/NTV)など。主演映画『フェイクプラスティックプラネット』がマドリード国際映画祭2019最優秀外国語映画主演女優賞を受賞。

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