漫画家・浅野いにお氏「原作者と映像化というものの関係性はすごく難しい」制作に深く関わった経緯明かす<デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション> | NewsCafe

漫画家・浅野いにお氏「原作者と映像化というものの関係性はすごく難しい」制作に深く関わった経緯明かす<デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション>

芸能 モデルプレス/ent/movie
映画「デデデデ」完成披露試写会舞台挨拶に登壇した浅野いにお氏(C)モデルプレス
【モデルプレス=2024/02/26】音楽ユニットYOASOBIのボーカル・ikuraとしても活動する幾田りらと歌手のあのが声優キャストとしてW主演を務める、アニメーション映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』(通称・デデデデ/前章:3月22日公開、後章:4月19日公開)の前章・完成披露試写会舞台挨拶に原作者の浅野いにお氏が登壇。原作者と映像作品の関係性について語った。

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◆浅野いにお氏「漫画原作の映像化」の難しさに言及

浅野氏の作品を初アニメーション化した本作。フォトセッションも終え、最後のコメントを求められた浅野氏は「ちょっと長くなります」と前置き、「足掛け5、6年、このアニメーション作業をずっと続けてきましたが、なかなか原作者と映像化というものの関係性というのはすごく難しいもので、なるべくノータッチでできるのであればいいなと思っていた」と、原作者としての立場から映像化にどれだけ携わってよいかという問題について向き合った。「蓋を開けてみると、もう、コンセプト会議から、脚本会議から、配役の会議から、アフレコ、そして曲、全て結局関わってきてしまうという状態になっていました」と制作に深く関わることになっていたと明かした。

「前章だけでもおそらく100か200カットぐらいのリテイクをお願いして作業していただいています」と膨大なリテイク作業を告白し「そのリテイクも僕が直接『こういう風に直してください』と赤を入れるような形で書いてたりもするんですが、そこには制作チームの方々に対応していただいて、僕自身も一部見ていくのが難しい部分に関しては、僕が直接アニメーションデータをいただいて、直接レタッチしたりであるとか、部分・場所によっては、もう0から書いている部分も、僕が直接書いてるところもあったりする」と自身が直接作業することもあるという。「全員が全員納得をするものを作る、クオリティを最高のものを作るっていうのはかなり難しい」と実感したと心境を述べた上で、現在もその作業は続いており、完成披露後もリテイクしたものに差し替わる予定だとした。

「制作チームの皆さんはものすごく頑張って、製作に尽力しています。僕もやれることは全てやりました。というか、今もやっています。そういう状況であるということを1つご留意して、ご覧になっていただければいいかなという風に思います」と鑑賞前の観客に話し、その後スタッフやW主演の幾田りら・あのへの感謝を伝えた浅野氏。最後には「漫画原作の映像化というのは本当にいろんなことがあります。でもこれはお祭りですから、どうか皆さん楽しんで帰ってください」と呼びかけていた。

◆幾田りら&あのW主演「デデデデ」

本作は、突如東京上空に巨大な宇宙船、通称"母艦"が襲来し、絶望的に思えた異常事態も次第に日常へと溶け込んでゆく世界で、日々の青春を謳歌する少女たちの物語となっている。

ごく普通の女子高生・門出(小山門出)を幾田が、ハイパー&ポップな親友のおんたん(中川凰蘭)をあのが演じる。この日は、作中で国民的漫画キャラクターと謳われ、門出が愛する“イソベやん”があのと幾田のエスコートで登場し、舞台上には1000分の1の大きさの“母艦”が飛来するなど、作品の世界観を表現したステージに。“イソベやん”の中から浅野氏がサプライズ登場すると会場を沸かせていた。(modelpress編集部)

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