【モデルプレス=2024/02/19】俳優の山崎賢人(※「崎」は正式には「たつさき」)、染谷将太、奈緒が19日、ロケ地でもある名刹・仁和寺にて開催された映画『陰陽師0』キックオフイベントに出席。壮大なスケールでの撮影や、山崎演じる若き安倍晴明への印象などを語った。【写真】山崎賢人×新木優子“20秒超え”濃厚キス◆「陰陽師0」貴重な国宝での撮影回顧“安倍晴明生誕1100年”を記念した、アニバーサリー作品として、原作・夢枕獏の全面協力のもと、映画化された本作。日本全国各地での世界遺産を含む大規模な撮影を行い、破格のスケール感に呪文や記号に彩られたこだわりの美術や衣装が加わり、壮大な世界が完成した。主演の山崎をはじめ、染谷、奈緒、佐藤嗣麻子監督が集結しての、本作初のイベントの地となるのは、ロケ地であり、映画のイベントが行われるのは“初”となる、世界遺産の京都・仁和寺。京都三大門のひとつとも数えられ、玄関、正門にあたる、“二王門”が開かれると、キャスト・監督が登場。深紅のカーペットを練り歩いた後、迫力の“二王門”を背に、五芒星が記された特設ステージに一同がラインナップした。初めに「撮影でもお世話になった仁和寺でイベントが出来て、とても嬉しいです」と山崎より挨拶があり、イベントがスタート。仁和寺をはじめとした、壮大なロケ地での撮影について、山崎は「昔から残っていて、世界遺産となる場所はパワー、エネルギーがすごいと思うので、そのような場所で晴明を演じたことで、エネルギーが満ち溢れる映像となりました。金堂の中も研ぎ澄まされた空間で、静寂に包まれていました。完成した作品にも映し出されているので注目してほしいです」と通常は非公開となっている国宝「仁和寺金堂(にんなじこんどう)」での貴重な撮影を振り返った。◆染谷将太・奈緒、ロケ地の迫力に圧倒染谷は「歴史を刻んできた場所に立って、演技するというのは賢人くんが言うように、エネルギーや場所の力を借りて演技をさせていただきました」、奈緒は「(私の撮影は)夜のシーンが多く、東京にはない暗闇を感じました。没入感のある中での撮影でした。また、とても美しい衣装も着させていただきました」と世界遺産である「大覚寺(だいかくじ)」や岩手の「歴史公園えさし藤原の郷」に組まれた大規模なセットなどを挙げ、本作のスケールの大きさを感じさせた。ロケ地として仁和寺を選んだ理由について佐藤監督は「天皇家に代々縁のあるお寺で、晴明が教えを請いに行った人物が実際にいた場所とされている場所だったので採用しました」とコメントした。◆「陰陽師0」監督が涙ぐむ原作・夢枕獏と佐藤監督の親交が非常に深いからこそ、生み出された本作。完成した作品について山崎は「率直にとても面白かったです。現場では想像でしかなかった呪術を使うシーンやVFXの部分を完成した作品で観られて、嬉しかったです。僕も呪術を使えるようになりたいですね」、染谷は「想像を超えて面白かったです。壮大なエンターテイメントでずっとスクリーンに釘付けでした」、奈緒は「誰かと語り合いたいと思う作品でした。とても美しくて、誰も見たことがない作品が国宝と呼ばれる場所で撮影されて、それがスクリーンに閉じ込められてる。そんな今だから出来る奇跡みたいなものが集まった作品です」とコメント。また佐藤監督は「まずは獏さん、そして獏さんのファンを喜ばせたいという気持ちでした。原作から外れないように意識しました。作品を見て、獏さんが泣いてくださったので、すごく嬉しかったです」と原作者・夢枕氏のコメントを披露するとこみ上げるものがあったのか、言葉を詰まらせる瞬間もあり、並々ならぬ想いで本作に挑んだことをうかがわせた。◆山崎賢人&染谷将太「最強バディ誕生だよね」安倍晴明の知られざる学生時代を描いたことでも話題となっているが、そんな山崎が演じた“若き”安倍晴明について染谷は「かっこよさの中に繊細さがあった。安倍晴明もひとりの人間なんだなと思いました。それにすごく感動しました」、奈緒は「完全無欠にみえるが、実は弱い部分があって、それを乗り越えた人なんだなと思いました。作品を見ることで安倍晴明という人物を心から愛することができました」と絶賛した。山崎は「とても恰好良かったと客観的に見て思いました。陰陽師になる前の“若き”安倍晴明、博雅との関係性を監督と染谷君3人で作っていくことが非常に楽しかったです」と晴明と衝突しながらも共に事件の解決に挑む貴族・源博雅を演じた染谷との充実した撮影を振り返り「最強バディ誕生だよね」と山崎と染谷で顔を見合わせた。◆「陰陽師0」羽生結弦から着想のアクション秘話なぜ今映画化したのかについて佐藤監督は「作品の中で暗示や思い込みを “呪”(しゅ)と呼んでいるのですが、昨今のインターネットも事実が何かというのは関係なく、検証することなく論争する世の中になっていて、みんな“呪”にかかっているなと気づきました。それを祓えるのは昔からのヒーローである安倍晴明しかいないと思ったんです」と現代と呪いの関係性とともにその必然性を語った。呪術によって顕現する、火龍と水龍の激突や“舞い”のアクションなど、荘大かつ新しい呪術エンターテイメントとなっており、予告解禁の際も話題になったが、それについて山崎は「圧倒的なスケールでした。晴明の人間離れした動きを表現するために、重力を感じさせないアクションに挑戦しました。アクション監督である園村さんが羽生結弦さんの演技を見て着想を得たとおっしゃっていました」と新体験アクションの裏側を明らかにした。“安倍晴明生誕1100年”という事で実在した人物の話になっているが、いま、若い人達の中でも“呪術”や“陰陽師”に興味がある方々が多く、その魅力について問われると、「心の闇を祓ってもらいたい人が多いんだと思います」と佐藤監督。染谷は「呪術というのは人の感情、愛情、憎しみ、関心に深く関わっている。そこにはドラマがあって、洗い流したいという欲求があるのかなと思いました」、山崎は「自分自身に“呪”をかけてしまっていたり、目に見えるものだけで判断してしまう世界になっていて、目に見えない心の部分を大事にしたいという本質があるからなのかなと思います」と各々想いを語った。最後に山崎より「日本の呪術はここから始まります。是非スクリーンで楽しんでください」と締めの挨拶があり、“誰も見たことがない”呪術エンターテイメントの幕開けに期待を膨らませた。キャスト・監督一同、境内に漂う、神秘的な雰囲気を感じながら降壇し、イベントは終了した。◆山崎賢人主演「陰陽師0」公開決定情報解禁から話題に夢枕獏の小説「陰陽師」は、平安時代に実在した最強の呪術師・安倍晴明の活躍を描いたベストセラーシリーズ。1988年に刊行され、35年たった現在でも定期的に新刊が発売されており、つい先日第18巻が発売されたばかり。シリーズ累計発行部数は680万部を超え、アジア・ヨーロッパなど世界でも人気を集めるなど、長きにわたり世界中を賑わす人気コンテンツ。“陰陽師”というコンテンツはTVドラマ、アニメ、舞台、歌舞伎、ゲームなど多種多様に扱われてきたが、このたび、安倍晴明が陰陽師になる前の知られざる学生時代を描いた完全オリジナルストーリーとして、映画『陰陽師0』が全国公開となる。安倍晴明の命日とされる2023年10月31日に映画公開決定情報が解禁されると、若き晴明の伝説の幕開けとなる特別映像のその美しく、壮大かつ“雅”な世界観は勿論、原作・夢枕獏の全面協力のもと、『K-20 怪人二十面相・伝』『アンフェア』シリーズの佐藤氏が監督を務め、呪術監修に「呪術廻戦」に登場する数々のキャラクターや呪術を、実在した呪術の歴史から独自考察した「呪術の日本史」監修の加門七海を迎えた夢の製作陣に加え、呪術の天才と呼ばれながらも陰陽師になることに全く興味がない若き安倍晴明に、山崎が満を持してに新しい息吹をもたらす。そして博雅を演じるのは染谷。物語の発端となる事件に巻き込まれる皇族の徽子女王に奈緒。さらに、陰陽寮の学生・平郡貞文に安藤政信。同じく陰陽寮で優秀な学生を意味する得業生・橘泰家を村上虹郎。晴明に興味を抱く帝に板垣李光人。晴明の育ての親であり、呪術の師でもある陰陽博士・賀茂忠行に國村隼。呪術に長けた天文博士の惟宗是邦に北村一輝。陰陽師たちを束ねる陰陽頭・藤原義輔を小林薫と、全方位これ以上考えられない盤石で最強の布陣に、SNSでは「この令和の時代に新たな陰陽師の映画が見られるとは!」と日本映画界最強のキャストが勢ぞろいする形となった。(modelpress編集部)【Not Sponsored 記事】